14. 双子
俺は、2ヶ月後に迫った "明霊祭" に向けて、兄と庭のガセボでお祈りの特訓をしていた。
「オリ!今からいう事をしっかりと覚えてね!」
「はーい!!」 両手を上げて返事をした。
「じゃあ・・。行くよ〜!」
『偉大なる我々の祖たる王を崇敬すうけいし・・・』
・・・・
『・・・我は祈る。』
「どお??覚えた?」
「お兄ちゃん!聞いてて!」
一度聞いたものは全部覚えている。元神の力を見せて、脅かせてやろう!!
『偉大なる我々の祖たる王を崇敬すうけいし・・・』
一行一行完璧に発音していく。それに応じて、ジェフの顔が驚きの表情になっていった。
『・・・我は祈る。』
どうだっ!!
・・・。
パチパチ、パチパチ。
「オリはすっごいね!! 僕が1週間かけて覚えた言葉を、たった一回で覚えるなんて!!」
「えへへ /// 。 すごいでしょ!」
「うん!やっぱり最高の弟だよ!」
褒められて悪い気はしない。自然に笑みがこぼれていた。
「じゃあ、次はお祈りするときの姿勢を教えるね!」
「こっちも一回で覚えられるかなぁ??笑」
やってやろう。
そんなこんなしていると、屋敷の方から走ってくるメアリーが見えた。
「「 ジェフェリー様っ オリバー様!! 」」
ハァハァ・・・。スゥーーー。
「「「 赤ちゃんが、お生まれになりました!!! 」」」
やっとか!!!やっと!弟か妹に会える!!
今日という日を糧に頑張ってきたんだ!!!
「「 今すぐ連れてって!! 」」
二人の声が合わさった。ジェフも相当楽しみにしてたのだろう。
〜=〜=〜=〜=〜=〜=〜=〜=〜
メアリーに連れられ、二階の寝室へ向かうと。
「「 オギャアぁ!! オンギャァ!! 」」
元気な声が聞こえてきた。赤ちゃんを驚かせないよう静かに扉を開けると・・・。
「二人ともこっちへおいで・・・!」
向かってみると、母アミラに抱かれた、二人の赤子がそこにいた。
「お母様!双子なんですか?!」
「そうよー。ジェフ・・。」
「こっちの元気に泣いている方が、お前らの弟のウィリアム。こっちの大人しい方が妹のノアだ。
優しくしてあげろよー。」
双子の可愛い姿を見て父の顔はだらしなくなっている・・・。今日は仕方ないだろう。笑
「ほらっ!お兄ちゃんのオリバーだよー!可愛いねー!」
そういって、二人の手に指を持って行くと・・・。
ぎゅーーーう。
!?っ
「ねぇ!!見て見て!! ウィルとノアが僕の指握ってる!!」
「ふふふっ。そうね。お兄ちゃんって・・・わかってるんじゃないかしら。」
だらしなくなっている父の顔が、さらにとろけていった。
「オリ。よかったねー!ハハハっ。顔がとろけてるよ!
そうかー僕の弟も、お兄ちゃんになるんだもんね!」
どうやら俺の顔もだらしなくなっていたらしい・・。
「そうだよー。お兄ちゃんだもんね!」
胸を張ってアピールしてみた。
「ジェフお兄ちゃんを目指して、頑張るね!」
「オリは本当に可愛いなぁ!」
そんな兄弟と新しい双子の姿を見て、いつもの父の顔は跡形もなくなっていた・・。笑
可愛いですね!子供はいつ見ても癒されます!
自分も子供産まれると、とろけた顔になるんだろうなぁ・・・笑
今回は少なめでしたが、まだまだ続き書いていきます!
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