コーラ・ミルク?
ちらりと横を見る。
こいつなりに驚いてると俺は見た。
自慢じゃないが(いや、自慢じゃないといったらうそになるか?)うちそこらの家よりもでかいんだよ。一軒家でね。周りの家と見比べると3倍はあるね。庭も広いし芝生だし。
俺は気取って
「何ぼけっとしてんだ。まぁあがれ。」
そういって家に入れてやった。
幸い両親も居らず兄貴も弟もいなかったので気兼ねすることなく部屋に入れた。
(兄弟の紹介はまた後日しよう)
「なんか飲むか?たいていのものはあるが、何がいい?」
「コーラ・ミルクある?コーラと牛乳を6:4で」
さすが変人。飲み物の趣向も常人とはかけ離れている。
うまいのか?
「6:4とかわかんねーから自分で作れ。ホレ、そこの棚からグラス2つとって。」
「うはぁマジで金持ち?部屋にMY冷蔵庫って初めてみたよ。」
そうかい
まぁいい
確かコーラと牛乳もあったはず・・・
俺は部屋にある冷蔵庫の中を探した。
5分後俺たちは床に座りながら俺はオレンジジュースを、ハルはコーラに牛乳を入れたものを飲んでいた。
コーラ・ミルクとはミルクティーに炭酸の泡をプラスしたものだと考えていただくと大体あってる。お世辞にも良い色だとはいい難い。
俺がそのコーラ・ミルクなるものを見ていると
「飲む?コーラ・ミルク?」
と聞いてきた。
コーラ・ミルク、うまいとは思えん。
「誰が、そんなもん飲むかッ」
普通の人なら大概がこう言うだろう。
飲もうという気が起きる人は病院にいくことをお勧する。
「まずいと思ってるでしょ?」
当たり前だ。
「色と飲む人の変人ぶりを如実に味を物語っているといえるね。」
「まったく、食わず嫌いは・・・飲まず嫌いかな?」
「なんと言われても、飲みたくないものは飲みたくない!」
そういうとハルがニヤニヤしながら俺に
「ちょっとイズミ、グラス置いて」
疑問を持ちつつも俺は言われたとおりにした。
置いた瞬間、両肩ドンッと押されあっけなく後ろに倒れた。
立ち上がろうとしたら、ハルが俺に覆いかぶさるようにして俺にキスをした。
そのうちハルの舌が、俺の唇をあけた。
その瞬間俺の口の中に何かが流れてきた。
俺は多分コーラ・ミルクだなと思いながら仕方が無いな、と思いながら飲んだ。
ん、不味くは無い?
コーラの炭酸のみを薄めた?的な味で嫌いではない。
ハルがどいてくれそうな気がしないので、眼を瞑ってみた。
何も見えない中でハルの舌が俺の舌を絡めているのがわかる。
「んん・・・」
時々声が漏れる。
5分、10分経っただろうか?
ようやくハルがどいてくれた。
俺とハルの間には淫らな糸ができていた。
ハルは自分の指で糸を切りながら少し不安そうに俺に聞いた。
「何で、いつもみたいに文句言わないの?」
そんなハルに俺はこう答えた。
「そんなにイヤじゃなかったからな。それにコーラ・ミルク?もそんなに不味くなかったしな」
そういうとハルは、笑顔で
「じゃあ、もっとやろ。」
と口を近づけてくるあいつの額にでこピンしてやった。
この話に出てきたコーラ・ミルクというものは作者が好きな飲み物です。
友達に言うとドン引きでしたが、興味がある方はぜひやってみてください。
どうなっても知りませんが・・・