変人の名前は?
俺の家はそこの学校から電車を20分ほど乗ってそこからまた15分ほど歩いたところにある。
駅でベンチに座って電車を待っているときにアイツがアイスを買って、買ってとうざかったのでしょうがなく自分も含め2つ買った。
アイスを食べてるときにふと、思った。
俺こいつの名前知らねぇー
「なぁ、一つ聞いていいか?」
「んっなに?」
おいおい、アイスなめながら話すなよ。
「お前の名前なに?」
思い出したように
「あっそうか。あたしまだ名前教えてなかったっけ?」
そかそかという風に
「あたしの名前は黒沢 遥」
ハイ、類まれな変人の名前が今明らかに
それにしてもクロサワ ハルカね。
もう少しドォーンと変わった名前を期待していたのに少々拍子抜けかな。
「あっなにその平凡って感じの眼は」
おっと顔に出てたかな
まぁ『れでぃー』に名乗らせておいて俺は名乗らないのは失礼だしなと思い(俺って紳士)
「俺の名前は 黒崎 伊澄。気軽に伊澄さんってよんでくれていいぞ」
「ハイハイ。イズミね。あたしはハルって呼んで」
ちっ、さんを抜かしてるぞ。おい
「何で遥の『か』は抜かしてよばせようとするんだ?」
俺は疑問を口にした。
「2つ理由があるよ。1つはハル「春」の季節が好きだから」
「もう1つは?」
「エヘへ。トップ・シークレット〜」
頭をバシッとたたきたくなったがまぁよかろう。
俺の心は太平洋並だからな。
そうこうしてる間に、電車が来た。
電車の中は学校帰りの高校生で埋まっていた。
俺達は20分間必死に耐えたね。夏のこの時間は絶対乗らないと深く心に刻みながら。
それから15分夏の猛攻撃に耐えながらひたすら家への道を歩いた。
その15分という時間はハルがしゃべり続けていた時間でもある。
アイツバケモンか?
「さっ家に着いたぞ」
さぁこいつがどういう反応を見せるかな?