prologue3
これでプロローグ完結です。
『ようこそ!グランヘイムの秘宝の世界へ!』
妙に温かみのある機械音らしからぬ音声がかかる。尚、未だ私に視覚は与えられていません。
『と言っても決めることは何もありません』
え・・・・・もう決まってるんですか?種族とか職業とかスキルとか・・・。
『これは限りなく現実に近いゲームです。現実じゃあ生まれる種族も選べませんし、どんな種族があるのかも生まれるまで分かりません。』
そこまでしなくても・・・とは思いますが納得です。。
『納得していただけたようなので、この世界ルールを説明します。まず知っての通り、五回戦闘不能となると、そのプレイヤーの意識は現実に引き戻されます。以降、この世界に戻ることはなく賞金もなしです。この世界では現実と同じく自分の思ったことをそのまま行動に移せます。他のプレイヤーをキルしたりもできますが、得が一つもないのでやる方はいないと思います。途中、ゲームに関しての質問は最初の一か月間のみ受け付けます。以上です。この説明への質問は受付けません』
え・・・ちょっとまってくださ・・・
『では、ご武運を!』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
目の前に光が灯り、気が付くと私は草原の真ん中に立っていました。視界の端には自分の名前が表示され、そこをタッチするとステータスが表示されました。
ユリ
種族:デーモンルーラー
固有スキル:魔の巣窟
効果:ダンジョンを創る。自分の創ったダンジョン及びその周囲に存在する間、能力すべて1.25倍。それ以外は0.25倍。
LV1
HP 120/120
MP 364/364
STA 17 CON 13 INT 34 AGI 15 DEX 10
スキル
《創造》 LV?
《魔法:闇》 LV1
《魔法:水》 LV1
《魔法:地》 LV1
《隠れ身》 LV-
《悪魔の雄叫び》 LV-
《滋養》 LV-
《杖術》 LV1
《魔物の支配者》 LV-
《地学者》 LV1
《熱源探知》 LV1
・・・・・・うわぁお。なんとなく・・・これはすごいのではないのでしょうか?
まあいいです。これから私の旅の始まりですね。