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白猫と虹の杖 その4

 色々考えた結果、僕は七つの魔法を付けてもらうことにした。あんまりたくさん魔法を付けてもらっても僕の頭では使いこなせないし、覚えきれない。


 何より、魔法を付けてもらうにはお金もかかる。神霊樹の杖もマジックアイテムの『胴体』としては申し分ないそうなので、僕は杖と『迷宮核(メイズ・コア)』をグリゼルダさんに預けることにした。マジックアイテム作りには時間もかかる。


「普通の付与(エンチャント)なら一日あれば十分だけれど、とりあえず七日間待ってくれる? さすがの私も『迷宮核(メイズ・コア)』を扱うのは初めてだからね。慎重に行きたいのよ」

「わかりました」


 七日くらいなら待っても構わない。

「それで、今日の宿はどうするの。よかったらウチに泊まっていく?」

「いえ、もう宿は決まってますし、ほかの用事もありますので」


 グリゼルダさんの申し出を僕は断った。グリゼルダさんの旦那さん、つまりロズの父親は五年前に事故で他界したそうだ。ほかに身寄りもいないそうだし、女性二人だけの家にオトナであるところの僕が泊まるのは、ひかえるべきだろう。


 世間知らずの僕にだってそのくらいの分別というものはある。

 決してグリゼルダさんの後ろでロズがにらみながらしっし、と追い払う仕草をしていたからじゃあない。


 くれぐれもよろしくとあいさつをしてグリゼルダさんの家を出た。

 思いの外うまく事が運んだので気分がいい。特に魔法がたくさん付けられることができたのは思いがけない幸運だった。


 ダドフィールドの『迷宮(メイズ)』で『迷宮核(メイズ・コア)』を壊さなかったのは、正しい判断だったようだ。

 お日様もまだ高いし、どこかでお昼ご飯を食べてからこのままマッキンタイヤーの町を見物することにしよう。


 クロゴケグモ通りを出て、大きな道に出ると両端にたくさんの露店が並んでいた。マジックアイテム作りの町だけあって、露店もそれらしい道具が多い。火をつける指輪や、何も入れなくても水を出すじょうろ、花を咲かせる鉢植えに、自動的にサインを書いてくれる羽ペン、一度だけ魔法が使える巻物。珍しいものがたくさんあって見ているだけで楽しい。


 ぐう、とおなかが鳴ったのでおいしそうな匂いをさせている露店で焼き鳥を二本、買った。山鳥のももの肉が三切れ、クシに刺さっている。ちょいと焦げているけど、肉の焼けるいい匂いがして、口の中によだれがたまってしまう。


 おなかもすいたし、落ち着いて座れそうなところも見当たらなかったので露店の前で食べることにした。がぶりと歯でくしけずるように一口かじると、肉の脂がじわりと切れ目からあふれ出る。弾力のある歯ごたえも心地いい。うん、こいつはうまい。僕はおなかがぺこぺこだったこともあり、あっという間に平らげた。


 焼いているのは四十歳くらいの色黒で細身のおじさんだ。顔には頬骨が浮き出ている。

「おいしいですね、何の鳥ですか?」

「ああ、こいつだよ」


 屋台のおじさんがさばく前の山鳥の足をつかんで僕に見せてくれる。灰色の羽根と緑色の胴をした、頭の赤い鳥だ。


「フェーゼン鳥っていってな、そこの山で獲れるんだよ、ほら」と町の外にある大きな山を指さす。

「この時期は市場にもあまり出回らない鳥だからな。数は出せないが、味はなかなかのものだろう?」


 と白い歯を見せて笑った。鳥肉の切り身に手際よく木のクシを刺して焼いていく。

 おいしかったし、まだおなかには余裕もあるのでもう一本頼んだ時、僕の後ろを駆けていく気配がした。

「どろぼう!」


 せっぱつまった声に振り返ると、商人らしき小太りの男の人が、前を走る灰色っぽい服装の人を指さしながら追いかけているところだった。

「誰かそいつを捕まえてくれ! ワシの財布を……財布!」


 息を切らせながら赤い顔で呼びかける。どうやらすりのようだ。

 すりはもちろん悪いことだし、商人さんも困っているようだ。

 これも縁かな、と思って僕が追いかけようとした時、すりの目の前に大きな男が立ちはだかった。


 背丈は一・二フート(約一九二センチ)はあるだろう。黒いコートに黒いズボンに黒い靴、てっぺんからつま先まで全部真っ黒だ。温かいのに黒いフードを目深にかぶっている。顔つきはよくわからないけど、フードからのぞいたあごや唇の辺りは太く角ばっていて、がっしりしているように見える。

 

 右手には真っ赤な丸い宝石のついた木の杖を持っている。

「どきやがれ!」

 すりが懐からナイフを取り出した。町の人たちの悲鳴が上がる。


 こいつはまずい。

「こそどろが」

 黒ずくめの男がいまいましそうにつぶやくと高々と杖をかざした。杖の先にある宝石が赤々と輝く。

「炎よ」


 杖の先にリンゴくらいの大きさをした炎の球が生まれる。めらめらと音を立てて燃えている。

 魔法だ。あの大男は魔法使いなのか。

「消えろ」


 炎の球はものすごい勢いですりの頭の上を通り過ぎ、道の上に当たって破裂した。悲鳴が上がる。

 黒ずくめの大男の口元がふしぎそうな形をする。完全にすりの頭を吹き飛ばすつもりだったからだろう。

 間に合ってよかった。


 すりは大男の目の前でうつぶせに倒れている。炎の球が当たる寸前にすっころんだのだ。あまりに勢いよく転んだので、顔ははれちゃったかもしれないけれど、がまんしてもらおう。頭を燃やされるよりはマシだろうし、なにより財布を盗んだのだから自業自得というものだ。


 僕はすりの側まで歩くと、手に持っていたナイフを蹴飛ばしてから、すりの手の中の財布をもぎとり、ズボンのすそに刺さっている木のクシを引っこ抜いた。

「さあ、どうぞ。あなたの財布ですよ」


 汗だくになりながらようやく追いついた商人さんに手渡す。

「ああ、ありが……っ!」

 財布を受け取った商人さんの顔がほほえみかけて、ひきつった顔に変わる。僕よりも僕の後ろの大男を見ているようだ。


「なぜジャマをした」

 野太い声がした。振り返ると黒いローブの大男が僕を怒ったように見下ろしている。

「えーと、もしかして僕に言ってます?」


「お前のほかに誰がいる。なぜ、このこそどろを助けた?」

 そう言ってすりの頭を踏みつける。僕は眉をひそめた。


「別に助けたわけじゃありません。僕はただ盗まれた財布を取り返したかっただけです。財布を取り返すのに、何も魔法の炎で頭を吹き飛ばす必要なんてないってだけです」

「お前、よそものだな。俺を知らないのか」

「とりあえず黒が好きなんだなってことくらいですかね」


 全身真っ黒なんて、まるで物語に出て来る殺し屋みたいだ。

「あとは赤だな」

 大男は片腕ですりの首根っこをつかみ、起き上がらせる。すりは鼻血を出してうめいている。


「こういうクズが真っ赤な血を流しながら真っ赤な炎にまかれるのが好きなんだ」

「悪趣味ですね」僕は大男の腕をつかむ。杖を握っている方の腕だ。また炎の球を出されてはたまらない。


 いつの間にか僕たちの周りに人だかりができている。商人さんはどこかへ消えていた。

「財布を取り返して、すりはつかまえました。あとはこの町の領主様の兵士とか衛兵の人たちに引き渡せばいいじゃないですか。すりの罪はこの町の法律で裁かれるはずです。あなたがこれ以上、何かをする必要はないと思いますよ」


「だから仕事をしているのさ」と大男はにやりと笑った。

「俺がこの町の法律だ」

 音を立てて杖の先から炎が飛びだす。僕はびっくりして飛び下がる。呪文を唱えてもいないのに魔法が使えるなんて。


 まるでエメリナおばさんじゃないか。

「今から判決を下す」と腕の中のすりをうれしそうに見下ろす。これからすりにひどいことができると、よろこんでいるようだ。「死刑だ」


 大男は杖の先から出た炎をすりに近づける。めらめらと燃える火の球がすりの顔に近付いていく。

「やめてくれ、悪かった。許してくれ!」


 すりが涙目で悲鳴を上げる。熱と炎に照らされた顔を必死で左右に振っている。

「許してやるさ」大男の声音は落ち着いている。「刑を受けた後、お前の()は自由だ」

 ちりちりとすりの前髪が焦げる。いやな臭いがたちこめる。悲鳴が上がった。


「いい加減にしてください」

 大男の杖から炎が消える。のど元にクシの先っぽを突きつけられていては、判決とやらを下す度胸はないようだ。


「あなた一体何なんですか? さっきから法律だの判決だの。この町の領主様……じゃあないですよね。どうみても貴族って風には見えない」

「貴様……」

「さっさとその物騒なものをしまってください。木のクシでも……えーと、あれです。ささると痛い」


 大男はくやしそうに顔をゆがめて、杖とすりから手を離す。からんという音と同時に、すりがどすん、としりもちをついた。

 僕はクシを引っ込め、大男から距離を取る。


 そこへようやく、人をかき分けて五人ほど警備兵らしき人たちが駆けつけてきた。

「さあ、来い!」

 警備兵はすりを両脇に抱え、連れて行く。やれやれ、これで一安心だ。


「さあお前も来い」と何故か僕の両腕をつかみあげる。考えてもみなかった行動におどろいて、クシを取り落してしまう。

「ちょっと待ってください。僕は何もしちゃいません」

「町で騒ぎを起こしたからだ。言い訳は詰め所で聞く」


「だったら、あの人はどうなんですか? 街中で魔法まで使って……危ないじゃないですか」

 僕が指摘すると、僕を捕まえていた警備兵はちょっと後ろめたそうな顔をしたけど、

「あの方は……いいんだ」


 なんだいそりゃ。えこひいきもいいところだ。

「待て」と大男が声を掛ける。

「そいつはいい。離してやれ」

「ですが……カーティス様」


「離せと言っている」

 はっ、と警備兵が僕から手を離す。


 一体全体どうなっているんだ? 大男はカーティスという名前らしいけど、ただの魔法使いにしては警備兵の態度がおかしい。みんなひどくおびえているようだ。


「えーと、もしかしてそういう趣味の貴族様だったりします? だったらお詫びしますけれど」

「気にすることはない。お前は悪くない」

 カーティスは首を振った。そしてクシを拾い、ゆっくりと歩きだした。行先は僕が走ってきた方だ。


「お前は正しいことをした。もし何か間違っているとしたら、こんなクシを売りつけたものだと思わないか?」

 カーティスが足を止めた。目の前あるのは、さっき僕が焼き鳥を買った屋台だ。


 お店のおじさんが真っ黒なカーティスの姿に気圧されたみたいに後ずされる。

 まさか……。僕の背筋をイヤな予感がムカデのように這いずり回った。


「判決を下す」

 僕は走った。

 頼む、間に合ってくれ。

「火炙りだ」

「やめろ!」


 僕の叫び声を無視して、カーティスの生み出した炎の球が屋台にぶつかる。木製の屋台は一瞬で屋根まで燃え上がり、鳥の肉や油をいれたツボ、たれを入れた袋とともに炎に飲み込まれる。屋台のおじさんが炎の前で呆然と座り込んでいる。僕はおじさんの肩をつかみ、燃え盛る屋台から強引に引き離す。


「あ、あ、あ……」パチパチと木の爆ぜる音にまざって、いきなり屋台を、商売道具を奪われたおじさんの悲しそうな声が僕の耳を叩いた。


 ああ、ちくしょう、僕はなんてうすぼんやりの大マヌケなんだ。気づくのが遅れたばっかりにおじさんの屋台が黒焦げになってしまった。


 カーティスは燃える屋台に満足したようにうなずくと、ローブの裾をひるがえしてまた歩き始めた。

「なんてことするんだ! おいお前、おじさんにあやまれ!」


 けれど、僕の呼びかけを無視して悠然とした足取りで去っていく。

「聞こえないのか、おい! 僕はあやまれと言っているんだ!」


 僕が気に入らないのなら僕に文句を言えばいい。僕に腹が立ったのなら僕を殴ればいい。僕の代わりに何の関係もないおじさんに暴力をふるうなんて、最低の卑怯者だ。胸の奥がむかむかする。

「戻って来い、この弱虫の腰抜けのいばりんぼのゴブリン面の……」


 僕が追いかけようとした時、後ろからマントをつかまれる。屋台のおじさんだ。

「やめてくれ! これ以上、騒ぎをおこさないでくれ!」


「どうしてですか! あいつはおじさんの屋台を……」

「いいんだ、仕方ない」おじさんが苦しげに顔を振る。


「よくありません。誰だか知りませんが、こんな無法が許されていいはずがありません。僕が今すぐとっちめて……」

「そうしたらワシは明日からこの町にいられなくなる! やめてくれ!」


 おじさんの苦し気な表情に僕は頭が冷えていくのを感じた。悪いのはあのカーティスとかいう腰抜けだ。おじさんを苦しめるのは僕の望むところではない。カーティスの姿もいつの間にか見えなくなっていた。


 あいつが付けた火は屋台を全部黒焦げにして、消えていた。隣の屋台も燃え移ることはなかったけれど、火の粉や灰がかぶって、せっかくのパレナの果汁水や、魚の干物の一部が台無しになっていた。おじさんはお隣さんに頭を下げた後、炭になった屋台の燃えカスを片付け始めた。もちろん、僕も手伝うことにした。おじさんはしきりにもういいからと言っていたけど、迷惑をかけた上に何もしないなんて僕の気が済まない。


「あいつは何者なんですか」

「カーティスはこの町の領主の弟だった(・・・)男さ」

 だった、という奇妙な言い回しに僕は首をひねった。


「元々この町の生まれでな。昔はそうでもなかったんだが、ある時からめきめき腕を上げてな。今では町でもでも有数の魔法使いだ。しかも、カーティスの姉が領主の妻になってね。あいつも町の警備隊長になったんだ。それからはやりたい放題だよ。マジックアイテムを無理やり作らせたり、自分の仲間を勝手に役人にして勝手に税を納めさせたり。町の法も自分に都合のいいように作ったり増やしたりな」


 いくら領主の身内でもわがままが過ぎる。そんな好きにさせておいていいはずがない。

「あまりに無法が過ぎるので領主様も堪忍袋の緒が切れてね。妻と別れて、カーティスを追放しようとしたんだ。離婚届けも教会に受理されてこれからってところで領主様は半年前、ご病気になっちまってね。領主の息子が代理を務めることになった……まだ一歳の赤ん坊がだよ」


 たった一歳じゃあ言葉だって満足にしゃべれないだろう。それでどうやって代理が務まるんだ。

「そこでカーティスが実際の政務を取り仕切ることになった。いや、強引にそう決めちまったのさ」

 代理のそのまた代理か。偉いんだか偉くないんだか、よくわからないや。


「それからは前にも増してやりたい放題さ。表向きは領主代理の代理だからだれも逆らえない。逆らえば牢屋に入れられちまう」

「領主様は何も言わないんですか? ご病気はそんなに悪いんですか?」


「病気という発表があってから、誰も姿を見てないそうだ。ウワサじゃあとっくに暗殺されているかも、って話だ」

 要するにただの無法者じゃないか。さっきすりのことをごろつきよばわりしていたけれど、あいつの方がよっぽどごろつきのろくでなしだ。


「ほかにあいつをいさめるような人はいないんですか? 王様? に訴え出るとか。あとは……そう、冒険者ギルドとか」

 王様はともかく、大臣とか政治を取り仕切る人はたくさんいるだろう。そういう人に訴えれば、カーティスの一人や二人何とかしてくれるんじゃないだろうか。あるいは、冒険者ギルドに頼むという手もある。トレヴァーさんやケネスのように気骨のある人たちなら、あんな無法者なんかやっつけてくれるだろう。


「さっきも言ったがいきさつはともかく、領主の代理の代理は間違いなくカーティスだ。王様も町の支配は領主にまかせっきり。よほどのことがないかぎりは動かないだろうさ。冒険者ギルドはダメだ。元々ここはマジックアイテム作りのギルドの方が力が強くてな。ギルドマスターも金をもらっているのか、あいつの損になるような仕事は受けないそうだ。何よりあいつ自身、腕のいい魔法使いの上にマジックアイテムをたくさん集めている。今度、王様に魔法を披露するってウワサもあるくらいだ。下手すれば家ごと吹き飛ばされちまう」


 あれもダメこれもダメ。それじゃあ、カーティスのやりたい放題じゃないか。

 あんなやつの魔法が見たいなんて王様も趣味が悪い。つくづく赤の他人でよかったよ。

「だからみんなあいつの顔色をうかがってびくびくしているよ」


 おじさんの話を聞いていたらまた腹が立ってきた。今度会ったらこてんぱん(・・・・・)にしてやる。

「さて、こんなものかな」


 話しているうちに後片付けも終わった。黒焦げの炭や灰をかき集めて、おじさんが引っ張ってきた荷車に詰め込む。こんなものをどうするのかと聞いたら、持って帰って細かく砕いて畑の肥料にするらしい。

「これからどうなさるんですか? 屋台も燃えてしまって……」


「元々屋台はここの商業ギルドからの借り物だからね、また新しいのを借りるだけさ。けど、その前に屋台の弁償はしないといけないだろうけど……」


「どうもすみませんでした。あの、これ、屋台の弁償と燃えてしまった材料代に使ってください」

 僕はカバンの『裏地』から金貨を十枚ほど取り出し、おじさんに手渡す。屋台がいくらするかはわからないけれど、あんな美味しい焼き鳥を出すくらいだから、結構高いと思う。


 おじさんは手の中の金貨を見つめながら震えている。怒っているのかな?

「あの、少なかったですか?」

「いやいやいや! そんなことはない、ないぞ、うん!」


 こくこく何度もうなずく。よかった。

「えーと、あとは材料ですね、僕獲ってきます」


 今の時期のフェーゼン鳥は市場でも手に入りにくいらしい。僕が獲ってきた方がてっとり早い。

「え、ちょっと!?」

「ああ、大丈夫ですよ」僕は言った。「僕はおにごっことかくれんぼと……あと狩りでも名人ですから」


 そう決まれば善は急げだ。僕は町の外へ向かった。

「この時期にフェーゼン鳥が出回らないのは、あの山のヌシが暴れまわるから……」

 おじさんの声が聞こえたけれど、まあたいてい大丈夫だろう。


お読みいただきありがとうございました。

よろしければ感想、ブックマーク、評価よろしくお願いいたします。

次回は9月3日午前0時の予定です。

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