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優しくもない
昔、美味しい梅酒を、パソコンさんにまでうっかり飲ませてしまうという惨事をやらかしました。
当然、壊れました。
電機屋さんに、
「そりゃね、梅酒をこぼしたらねぇ、」
と生温い目で見られ恐らく阿呆だと思われた、と九藤は確信しました。
事実とたがわないのだからしようがない。
せんだってはプリンターを落っことすしパソコンを落っことすし。マウスを落っことすのは茶飯事。
それでもたいがい、動いてくれる、彼らの性能と機能に、今日も九藤はどっかり胡坐をかいてしまっている。
大事にしない癖に頼っている。
要は甘えているのです。亭主が古女房に対するように。