表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 蜜柑
3/3

第三話

自宅のマンションの鍵を開けると、お母さんがリビングから出て迎えてくれた。

「おかえり、ゆう」

「ただいま、お母さん」

「調子はどう?」

「問題ないよ」

「無理はしないでちょうだいね?」

「・・・お母さん、今週末皆とでかけてもいい?」

お母さんは少し黙って考えた後、「いいわよ」と答えてくれた。

その顔は明らかに、あたしが出かける事に賛成している顔ではなかった。

「お母さん、大丈夫だよ」

「少しでもどうかあったら帰ってくることが条件よ」

「分かってる。ありがとう、お母さん」

お母さんにさっき微かに感じた胸の痛みは告げない事にした。

どうせ大したこと無い。

心配をかけるようなことは言いたくない。

「先にお風呂に入ってらっしゃい。出てくる頃にはご飯、食べれるようにしておくから」

「うん、分かった」

あたしは素直に頷いて、自分の部屋に入った。

その後、あたしはお母さんに言われたとおりお風呂に入って、ご飯を食べた。

いつもどおり早めに部屋に帰る。

「おやすみ、お母さん」

「あんまり夜遅くまで起きてちゃ駄目よ」

「うん」

部屋に戻って、ベッドに腰掛けると携帯が振動した。

湊からのメールだった。

『こんばんは、ゆう。

 瑞希とさっき話し合ったんだけど、学校の近くにある森林公園に行かない?

 あそこならお弁当持っていって食べられるし、コウとかも好きなスポーツできるでしょ?

 と言っても、コウの事は瑞希が言ったんだけどね?(笑』

「あはは、やっぱ瑞希はコウの事、好きなんだな〜」

独り言を漏らして、あたしは返信メールを打ち始めた。

『こんばんわ〜湊

 森林公園か・・・いいね!!各自で好きなこともできるし、広いから皆でなんかできるし  ね!!じゃあお弁当持参で森林公園って回してもオーケー?』

『お弁当は私達が作っていこうって瑞希が言ってるの。どうする?』

『はは〜ん、瑞希め。コウに手料理を食べてもらいたいんだな』

『そうね。私も久々に創の好物を作ってあげようかな』

『湊は料理上手だからはー君喜ぶね!!』

『ゆうは聡に何か作ってあげないの?』

『なんであたしが?でもまぁ、二人が作るならあたしも作ろうかな』

『そうしよう?じゃあ、当日集合は11時で、私達だけは8時に瑞希の家に集合ね』

『了解!』

『じゃあ、今日はこれで。おやすみ』

『おやすみ〜』

湊からメールが来ないのを確認すると、あたしは月守達にもそれを回した。

ちなみに湊とはー君は2年ぐらい前から付き合っていて、瑞希はコウに片想い中だ。

残ったあたしと月守はというと・・・あたしは好きな人なんていないし、多分月守もそう。

「女なんて面倒くさい」って言ってたしね。

ちらっと携帯のディスプレイを覗くと、コウと月守、はー君からメールの返事が来ていた。

女子よりも長いメールの返事を返してくるコウ。

面倒くさいのか、一言だけ返事を返してくる月守。

月守のように短い返事だけしか返してこないはー君。

あまりの違いに笑いがこみ上げてくる。

気がつけば時計はもう12時を回っていて、あたしは焦って寝る用意を始めた。

ベッドに入って、楽しくなるであろう週末を想像して少しだけ笑った。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ