第一話
「ゆう!週末いつものメンバーでどっか行かない?」
「いいね!じゃあ、月守達に言っとくね!」
「よろしく!瑞希にはもう言ってあるから」
「分かった。後でね、湊」
綺麗に笑って去っていく湊を見送って、あたしはゆっくりと振っていた手を下ろした。
週末、か・・・。
ズキン
軽く痛んだ胸を押さえ、あたしは月守達のところへ向かった。
「月守ー!はー君!コウー!」
3人の名前を呼ぶと、コウが明るく笑って、手を上げながら返事をしてくれた。
「おぅ、ゆう!今、呼びに行こうとしてたとこだぜー!」
「そーなんだ!瑞希と湊は今日は用事があるとかでもう帰っちゃったよ」
「そっか。じゃあ4人だけで行くべ」
「おー!!」
あたし達は並んで放課後いつも行くファミレスへ向かった。
あたし、樋口ゆうと月守聡、周防瑞希、壱羽創、瀧昂哉、小峰湊の6人は所謂仲良しグループみたいなもので、大概どんな時でも一緒にいる。
それぞれ個性が強いけれど、あたし達は同じクラスという共通点の中であまり時間をかけずに仲良くなった。
あたし達のタイプを一言で表すと・・・
ゆう(あたし)→明るい
月守→面倒くさがり
瑞希→ほんわか系
はー君→無口
コウ→能天気
湊→冷静沈着
って感じ。
同じクラスって共通点だけでこんなに仲良くなれたあたし達は凄いと思う。
時には喧嘩もあるけど、喧嘩するほど仲が良いって証だから・・・。
皆全然違うタイプだけど、あたしはそんな皆が大好き。
だから、ずっと一緒にいたいって思った。
叶わないと分かっていても、その願いを捨てられなかった。
初めての小説なので、未熟な文ですが、それでも感想などを頂けたら、嬉しいです。