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掌編小説

人は大地に眠る

作者: 斎藤康介

 遠く空を眺めながら、僕は『仮定』について考えていた。

 “もし”という言葉は現状に不満があるから考えるのではなかろうと。

 そうだとするれば、僕にはそぐわない。いまの僕にあるのは不安だけだ。


 もし空を飛べたら、と人が考え時は、空は自由そのものだ。

 でも僕がいつも見る空はビルと電線に切り取られ、まるで不自由の象徴みたいだった。

 それでも人は空を飛ぶことについて考える。きっと僕の知らないもっともっと高いところに“自由”があるのだ。

 だが空を自由に飛び回ることができたとしても、やがて人は地に足を着ける。

 人が眠る処は大地にあるのだから。

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