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9、4人の考え

.....。

俺、友山裕だが。

友山優樹菜にはヒーロー扱いされている。

その理由としては簡単だ。


優樹菜が野犬に襲われているのを救ったから、である。

だからヒーロー扱いされている。

なので妹は俺をその事もありながら慕っているのだろう。

普通は乙女はこの様な時期になったら思春期になるしな.....。


そう優樹菜に言われてから俺は窓から空を眺める。

深夜の事であるが。

今日は色々あったな、と思う。

考えながら俺は横になって寝る。



翌日の事であるが。

珍しく結菜が来ていた。

俺は眠気まなこを擦りながら、どうした、と聞くと。

ああ。えっとね。今日は後でよーちゃんも来るの、と笑顔になる。


「.....ああ。嫁子が来るのか」


「そうだね。.....復讐するんでしょう」


「.....そうだな。あのクソ馬鹿には分からせてやらないと駄目だと思うしな」


「.....まあ確かにね。具体的にどういう復讐をするの?」


「分からないな。でも考えたが徐々に周りに浸透させていったら良いんじゃ無いかって思った」


「徐々に浸透?」


「そうだな。感染する様に浸透させる。この世界に悪が蔓延るのを許さない感じで」


まあでも先の道のりは相当長いだろうな、と俺は窓から外を見る。

すると、まあそうだね、と答える結菜。

それから、何を先ず手をつけてどうすれば良い感じかな、って思うしね、と苦笑した。

俺は、だな、と返事をする。


「.....でも1つだけ言えるのはアイツの件を学校にバラすのはマズイって事だな」


「.....そうだね.....学校にバラしたら退学だと思う」


「恋愛したら退学とか面倒臭い学校だよな」


「まあそうだね」


そうなるとどうするか。

思いながら俺達は考えていると優樹菜もやって来て悩み始める。

俺はその姿を見ながら顎に手を添える。

そして考え込む。

するとインターフォンが鳴った。


「ああ。嫁子か」


「そうみたいだね」


そして玄関を開ける。

すると嫁子が手を振って立っていた。

俺はその姿に、1日ぶりだな、と声を掛ける。

嫁子は、だね、と言う。

それから嫁子は、実はね。入手したものがあって、と言ってくる。


「.....何を入手したんだ?」


長門が女の子を誑かしている写真、と答える嫁子。

何か以前、長門の部屋に無理矢理連れて行かれた時に撮った、と答える。

誕生日でデータのパスコードを開いた、と。

俺は、!、と思いながら嫁子を見る。


そして嫁子は写真を取り出した。

そこには確かに女の子とイチャイチャしている写真が。

しかし誕生日に設定ってそこだけ結構アホだな。

アクセスを勝手にするのは良くないが.....でもその前に。

真正の屑だなマジに。


「.....嫁子という彼女が居るにも関わらず、か。ドクズめ」


「.....そうだね.....」


「ねえ。これ使えない?SNSで」


「それは無理だな。.....プライバシー侵害とかの問題がある.....とは言ってもプライバシーもクソも無いかもだが」


「そうだね.....」


しかしプライバシー侵害、か。

既にもう結構侵害されている気がするが。

だけど此方から手を出すのは良く無い気がする。

とにかくこれをどうにかするには、と思うが。

思っていると、学校新聞の匿名記事は?、と聞いてくる嫁子。


「.....ああ.....成程な」


「私、訳を話して聞いてもらえる人が居ますよ」


「それって生徒指導の先生か?優樹菜」


「そうだね。お兄ちゃん」


「んじゃあそこに匿名で投稿するか。それで少しは復讐になるだろうしな」


「匿名記事ってのがあったんだね」


生徒の間のいじめとかを暴露する為の記事欄の事をいう。

つまりいじめっ子の名前とか暴露する為の。

ちょうど良いのでは無いだろうか。


そこなら暴露してもプライバシーは守られそうだ。

思いながら納得しつつ、じゃあ明日でも行動を起こすか、と言うと。

みんな頷いた。


「匿名記事.....楽しみだね」


「そうだな。確かにな」


「よーちゃんとゆうちゃんにダメージを与えた分。罰が与えられてほしい」


「.....それは確かにな」


そんな会話をしながら俺達は写真を見る。

正直言って隠し撮りなどは気が引けるがでも俺達はそんな事を言っている場合じゃない。

それにドクズの本性をバラさなければアイツはいつまで経っても偉そうな事をしている気がする。

しかし.....何というか。

ここまでやって学校にバレてないのはおかしくないか?


「.....何か裏がありそうだな」


「.....どういう裏があるかしらないけどこれ本当に最低だと思う。二股なのか三股なのか分からないけど」


「セキュリティをしっかりしてないのはそこだけアホだが」


「罠を仕掛けたのかな」


「無いと思うけどな。.....ただ心底のアホって事だろうな。誕生日でパスワード設定している奴も確かに居るだろうしな」


俺は苦笑いでそう反応する。

すると、何というかこんな真似は取りたく無かったけどね、と反応する嫁子。

でももう勝ち目は無いかなって思ったから、とも。

まあ勝手に閲覧したのは悪い事だけどそんな事も言えない状況だしな。


「私としては罠かなって思ったけど.....でもそれが無さそうだからまあその。一先ずは安心かな.....」


「まあ取り敢えずは.....な。だけどまあ本当に罠の可能性もあるし何とも言えないがな」


「取り敢えずは匿名投稿でフルボッコだね」


「フルボッコって言わないのぉ」


「お前が言うな」


そんな感じで俺はツッコミを入れながらクスクスと周りと笑い合う。

しかしアイツ。

優だがこれで反省すれば良いがな。

地に落ちているから何とも言えないが何十回か殴って吹っ飛ばしても良いぐらいだわ。

思いながら俺は眉を顰めた。


「あ。そうそう。今日だけど.....ゲームで遊ぼうかなって思って」


「それってどういう事だ?」


「気晴らしかな」


「.....成程な。ならゲームとかで遊ぶか」


そして俺達は部屋に戻る。

取り敢えずは作戦をそうしながら.....地に落とそう。

アイツを。

裏切り者を、であるが。

.....。

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