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SNSで紡ぐカオスノベル / クリスマス・プロテクションスクランブル!!  作者: アイティ
クリスマス・プロテクションスクランブル!!
8/48

美しいには美しいぶつけんだよっ!!!

……ちょっとエッな要素がございます。ご注意を。

 創、彼女は何を考えているかわからない。

愁、彼女は創にゾッコンデアル。それも世界を超える程に。

ヒビキさんは……いないか。でも二人で事足りるはず。

なんてったって、二人は最強のコンビでございますからね。


「創ぇー! 愁ぅー! ここに変態がいるぞぉー!」


「あ、フォートさん!? なんですかその鎧!」


「強化フォームってやつだ! それより、さきに変態を___」


遠くにいる創らに声をかけていると、

私の目の前に、振りかぶられたマスルのこぶしがあった。

とっさに私はバリアを展開し、攻撃を防ごうとする。

だがしかし、バリアがこぶしに触れた瞬間バリアにひびが入る。

この瞬間わずか0.02秒。なんだこの異常な瞬発能力。

そこそこ速い方だと自負していたが、これは次元が違うな。

ま、私の思考スピードのほうが断然はやいんだけどなぁ……!!

即座に私は、頭を通じて鎧に創の真後ろまでテレポートするよう指示。


「あら、やるじゃないの。」


「あれ? あっ、ふぉ、フォートさん!?」


テレポートは成功し、マスルの攻撃を回避することが出来た。

創が私の技術の進化に驚いているのをみて、私はいろんな意味でホッとする。


「ふふふ、バージョン超アップした私の鎧の力でねぇ……。

 あらゆる世界の異能力、チート能力を参考にして作ったんだぁ……。

 まぁだけど、創や愁たちの力までには、まだまだ遠いけどねぇ……?」


「あの、フォートさん、大丈夫ですか!?」


「大丈夫大丈夫……、

 一時的に思考スピードを超加速して疲れただけ……」


「なんかすごいことやってますねフォートさん!?」


いつもどおりの創の反応に安心し、

創と愁の横に並び、マッスルポーズを決め発光するマスルを睨む。


「ふん、かわいい女の子3人でも、私を倒せるかしら?」


そう言いながらマスルは自身の筋肉を見せつけてきた。

いろいろムカつくから早く対処法を見つけてぶっとばしたいのだが……。


「……マスルさん、”俺”だったり”私”だったり、おかしくないですか?」


「へ? ……たしかに、俺とか私とかって……」


「愁、それがどうかしたのか?」


「いえ、まだ確証はないですが……、

 もしそうなら、芸術性の違いで引き裂けるかもしれません……!」


「何言ってるんだ、愁……?」


なにか作戦があるのだろうが、愁はニヤッとするだけで何も話してくれない。

そんな中、創は愁の顔を見て苦笑いしているが……、

愁が何をしようとしているのかを友情パワーで感じ取れたのだろうか……?


「ふーん、俺の美貌を見ても酔いしれないなんて……どうしてかしら?」


マスルが首をかしげて私たちの様子を見ている。

変に隙を見せたら、さっきみたくこぶしが飛んでくるかもしれない……!


「どうしてか、教えてあげましょうか?」


愁は創の手を引き、私の前に出る。


「愁……なにするつもりだ?」


「あら、教えてくれるの? せっかくだし、遺言として聞いてあげようかしら。」


「……それは他でもない、私たちが___」


愁は創の手を強く引き、創の体を回転させたと思えば、

愁は自分の体に創の体をくっつけさせた。そしてそのまま創の頭を抱きしめ、

自信の胸に創の胸をくっつけながら、腕でぎゅっと抱き寄せたのだ。

そして愁はそのまま、創の口元に自分の唇を近づけ___


「な、なんですって……!!?? あ、あなたたち、その、姿は……!!!」


はいはいエロいエロい。いつものね。

てか、なんで道のど真ん中でイチャコラできるんだコイツら。

しかも妙に芸術性のあるポーズを決めながらイチャイチャしてるよ。

もとより、そのつもりでやってたんでしょうけど……

愁の狙い通りなのかはわからないが、マスルは地面に膝をついていた。

両手で顔を覆い、指の隙間からこちらを覗いている。

きっと、マスルには今、二人の姿が輝いて見えているのだろう。

この世界で一番美しいものを見たような顔で、マスルは涙を流している。


「お、俺の……俺の……!!! 【俺のサンタがクロースしちまうぅう!!】」


……私は茫然と立ち尽くし、

眉をピクピクさせながらボソリと、「……なんだこれ」とつぶやいてしまった。

変態の光を受けた者たちが騒ぎを起こしている中、

変態と変態が奇行に走りカオスを生み出している。

いや、ほんと、【何やってんすか…?】


「___他でもない私たちが、美しいからですよ……!!!」


うん、やはり愁の狙いはそういうことだった。

でも愁、もうやめたげて、創の羞恥心が限界突破しそうだ。

創もなんとなく了承してるみたいだけど限度があるだろうから!!!


「そ、そんな……!! 嘘よ!

 だって、あなたたちはまだ、中学生くらいじゃない……!」


「何を言っているかわかりませんね……。

 人を愛すのに性別、年齢、世界など関係ないのですよ?」


「……す、すばらしい……! の……?」


……うん? いまマスルの様子がおかしかった気がするが……。

気のせいかな……? 愁の美的センスが理解できなかっただけかもしれない。

だが愁たちに目線を向けている今なら、 マスルに隙ができたかもしれない!

そう思い私は、必然的に隠れていた兵士くんにテレパシーで指示を伝える。

この機を、創が作ってくれた隙を、無駄にするわけにはいかない……!


次回投稿は5/3日22:00です。

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