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第54話 ククリ、リリト、トトナ、ナナミに3000Pずつ。

ダンジョンあるあるその17

やる気を奪うのは魔物でも罠でもなくめんどくささ。

魔物や罠をこれでもかと置いてもやる気を保ち攻略し続けてきた侵入者が、ただただ歩く長い道を生成しただけで攻略をやめること。

 黄色からグラデーションのように移り変わる髪色を持った麒麟、ミロク。

 地上最終階層の守護者にして、このダンジョンで一番の優しさを持つよう設定された彼女は、他者をとろけさせてしまうような優しさを常に溢れさせる。しかし甘さは持たない。


 そう、優しさとは甘さと違うのだ


「5000P確かに頂きました。さすがはダンジョンマスター様、御立派です」

 だから褒めてくれるが、取立てはきちんと行う。


「わたしもダンジョンマスター様の御威光をさらに高められるよう、ダンジョン外での活動に力を入れ精進致します」

 だから想ってくれるが、Lv上げにとダンジョン外へ殺戮に行く。


「妹達はまだですが、わたしの生成に乾杯して下さるということで、お先頂くことにします。ありがとうございますダンジョンマスター様」

 だからお礼を言うが、俺のPで宴会に参加する。


 ……後半2つは優しさでカバーできると思うんですけどねえ。

「うふふ」

 ミロクは口に手を添え、柔らかく笑う。

「ふふふ」

 それを見て思わず俺も笑ってしまった。


「ではビールをいただきます。バニッシュフード」

 ミロクは生成されたビール樽に手を添え、外身の樽ごと一瞬にして消し去った。

「ああ、とても美味しいですね。良いビールのようです、おかわり頂きます。バニッシュフード」

 そして再び樽を生成し、消し去る。


 聞き間違いかなあ、このダンジョンを幾度も危機に陥れた危険な技名が聞こえるぞ? ニルの技だから違うよね、そんな特殊技能ないもんね。

「ダンジョンマスター様から授かりました固有能力、全能たる長女のおかげで、姉と慕うみな様の能力の一部を劣化させてではありますが使うことができています。バニッシュフードはニル姉さんの能力ですね。ではもう1樽おかわり頂きます」

 ミロクは柔らかく見る者を癒す笑みを浮かべながら、再びビール樽を消し去った。


 頬を軽く上気させ、美味しい、と呟く様子は艶美であるものの、やはり優しげ。


 ……妹達がまだだからとか言ってたのに凄く飲むじゃないですか。普通そういうこと言うときってセーブするんじゃないの? あと妹ってもう決まったんですか? というか全能たる長女なのに姉と慕うやつの使えるってどういうことでしょうか? ではもう1樽のではの意味は?

「うふふ」

 ミロクは口に手を添え、優しく笑う。

「ふふふ」

 うふふが逆に恐くなってきちゃった俺もそれを見て思わず笑った。上手く笑えたのかどうかは分からない。


 さあ、四獣を生成しよう。

 視線を生成リストに移し、四獣種族のページを開く。


 厳密に言えば四獣そのものではなく似た種族なだけだが、その姿形も能力も4体の関係性も同じなので、同一の存在と言っても良いだろう。

 それも生成Pの高い魔物で、どこかしらのボスだとかそんなクラスではなく土地神クラス。霊獣に類される絶対強者。


 彼等は過酷な環境の中に悠然と暮らし、多数の配下を従える。


 いや、その表現は的確ではないか。過酷な環境の中に彼等がいるのではなく、彼等が過酷な環境を作りだしている。そして配下ではなくあれは眷属だ。

 ゆえに、彼等が動けばその環境ごと移動し、眷属全てが付き従う。

 いかなる季節、いかなる土地だろうとも彼等が存在するだけで及ぼす影響にすら抗えず、数多の眷属達は蹂躙というにはあまりに凄惨な変革をもたらす。


 それが土地神クラスの魔物の力。

 まさしく我がダンジョンのボスとして相応しい格。

 そんな四獣をさらにPを使用し強化するのだから、その強さは計り知れない。様々な魔物で埋め尽くされ過酷な環境を強いる49階層、そのボスとして相応しい強さを持つこと間違い無しだ。


 さて、どんな風にPを振ろうかな?

 俺は頭を悩ませる。


 四獣に求める力は、ミロクに求めた力とはまるで違う。


 当然だ。

 純粋な強さを求めたわけは、50階層のあの狭いただのリングでは起こり得る状況が少なく、純粋な強さ以外が発揮され辛いからだ。


 だが49階層のように広大で敵味方入り混じる過酷な環境の中では、起こり得る状況が多過ぎる。純粋な強さ以外が必要な場面の方が余程多いだろう。

 また、フィールドが大きければとれる作戦も多数出てくる。実力差がどれだけあろうとも、作戦に嵌まってしまえば倒されるかもしれない。


 そのため求める強さは、様々な状況に対応できる万能の力。

 過酷な環境を作りだす力は基本として、1対多、多対多で強い力、移動する力に広域への攻撃、全方位への防御等々、とにかく様々な力を身に付けさせてあげなければならない。


 そして純粋な優しさを求めたわけは、9人を生成してなおこのダンジョンでは優しさを見かけることが少なく、純粋な優しさを俺が欲したからだ。


 だが最早優しさなど俺には必要ない。


 ミロク1人いることで満たされたからか? 違うっ。

 みんなの優しさに気付けたからか? 違うっ。


 諦めだっ。


 どうやっても優しい子が来ないじゃない。ミロクはそりゃあ確かに優しいかもしれない、だが俺の求めた優しさではない。

 俺の思い描く優しさとは、俺を敬い俺のやること成すことに肯定的で、ダンジョン外に殺戮に行ったりせず、自分の持ち場で与えられた役割を全うする、そんな子だ。


 決してこんな風に――。

「良い飲みっぷりだなミロク。アタシも負けねえぞー」

「流石ですマキナ姉さん。ではわたしもいただきます」


 決してこんな風に――。

「今度海の方行って水竜探しに行こうと思うんだけどよ、行くか?」

「妹達と5人、力及ばないかもしれませんがお供させて頂けるとありがたいです」


 どうやっても優しい子が来ないならもう求めていても仕方がない。叶わない夢を願い続けることほど悲しいことはないのだから。

 俺は優しさを……、俺は優しさを……、諦め……諦め……、……うううぅ、諦めきれない……。


 誰か優しさを俺に下さい……。


「はい、ダンジョンマスター様。それではもう一度お手を拝借致しますね」

「1秒100Pな」

「なんだその握手券的制度はっ」


 四獣に求めるものは様々な力、つまりは万能の力。

 強くするのだ、49階層の守護者に相応しいように、そして土地神なのにボコボコにされダンジョンに移送されて倒された彼等に報いるためにも。

 各方角最強にし、そしてあとちょっと優しくするのだ。ちょっとだけね。期待はしないよ。裏切られた時辛いから。


「まずは玄武枠」


『 玄帝

   ユニーク

   性別:指定無し

   造形:人間型 身長高い 胸小さい 冷血漢っぽい 威圧感 ・・・600P

   性格:古風で頑固 融通が効かず柔軟さに欠けるが実直で懸命 冷血で熱血で家族想い ・・・500P 

   特徴:呪蛇の長斧 呪刻使い 達人 息吹 強き者 支配地形凍原 異常付与凍傷 北の守護者 地形変動雪原 5人兄弟姉妹の2番目 ランダム魔眼 ・・・3900P

   適性:斧術 呪詛魔法 指揮 思考 学習 HP吸収 MP吸収 ・・・1000P

   能力値:全能力成長率上昇 ・・・4500P 』


 合計12000P。

 元々が1500Pもかかるせいで、能力値に3倍振ると、それだけで計6000Pになり、自由に使えるPが6000Pになってしまう。

 強い種族なだけあって、無料で付けられる分は多いのだが、その分を越えた後の上昇率は高い。


 特に付けるために必要なPが多い設定はかなりつけ辛く、HP吸収MP吸収がきつい。けどその2つと魔眼はつけたい。

 魔眼はダンジョンで揃える特徴で、それにより勲章を狙っている。

 吸収系は戦争のために生成するんだから必須。大規模パーティー相手だとダンジョンの仕様上大幅なパワーアップが見込めるが、49階層はまだ低階層の部類なためそこまでパワーアップできないのでね。

 ただ、残念ながら吸収系は補給のし辛いダンジョン外への遠征にも活用されておりますが……。


 しかし6000Pか、中級竜も生成できない程度のPで設定するなんて小規模なP采配、頭から煙が出そうだ。

 次は白虎枠。


『 白帝

   ユニーク

   性別:指定無し

   造形:人間型 身長低い 胸大きい 熱血漢っぽい 威圧感 ・・・550P

   性格:古風で人情派 柔軟だが義理堅く実直で小粋 冷淡で親切で家族想い ・・・500P

   特徴:頑強なる籠手 覇気をまとう者 無尽蔵の体力 強き者 支配地形秋場 異常付与老化 西の守護者 地形変動紅葉 5人兄弟姉妹の3番目 ランダム魔眼 ・・・3950P

   適性:盾術 索敵 思考 学習 HP吸収 MP吸収 ・・・1000P

   能力値:全能力成長率上昇 ・・・4500P 』


 合計12000P。

 同じ1500P種族の魔物だが、それぞれの項目で消費するPが大きく違って計算し辛い。

 設定による消費Pは、種族に合っているかどうかなどでも決まる。亀なら亀らしい設定が、虎なら虎らしい設定が安い、というわけだ。そのためそれで揃えれば計算はし易い。だが断る。


 なぜならそうすると、万能の力にはなり得ないのだ。

 様々な戦況に対応するため、防御能力が元々高い亀ならば攻撃能力の強化が、攻撃能力が元々高い虎ならば防御能力の強化が必須である。

 ボスだから1人で戦うのだし、得意なことはあっても苦手なことがあってはいけない。弱みを突かれてあっけなく倒されてしまうからね、仕方ないのだ。全く、Pが随分高くついてしまう。


 俺は節約したいというのに。

 次は朱雀枠。


『 炎帝

   ユニーク

   性別:指定無し

   造形:人間型 身長低め 胸小さめ 田舎漢 威圧感 ・・・650P

   性格:古風で健気 引っ込み思案で頑固だが実直で努力家 冷酷で温厚で家族想い ・・・450P

   特徴:爆破の名手 攻撃こそ最大の攻撃 比類なき爆発力 強き者 支配地形溶岩 異常付与火傷 南の守護者 地形変動火口 5人兄弟姉妹の4番目 ランダム魔眼 ・・・3950P

   適性:射撃 杖術 察知 直感 思考 学習 脅迫 HP吸収 MP吸収 ・・・950P

   能力値:全能力成長率上昇 ・・・4500P 』


 合計12000P。

 適性がお安い。元々万能に一番近いのが炎帝なんだろうか、なんでも付けやすかったように思う。だから万能を捨て攻撃特化に寄せてしまったのは仕方がないことだと思う。

 だって意外性を高めたいんだ、そしてPを使いたいんだ。


 節約をしたいというのも本当さ。けれど感情をたった一言で表現できるほど、人は単純な心を持っていない。節約したいという思いもあれば、贅沢したいという思いだって当然ある。

 そういうことだよ。

 言うなればこれは人が生きる上で避けて通れない欲望の話。俺が悪いわけじゃない、連綿と続く人の強欲さこそが諸悪の根源。


 そういうことですよ。

 次は青龍枠。


『 青帝

   ユニーク

   性別:指定無し

   造形:人間型 身長高め 胸大きめ 正義漢 威圧感 ・・・550P

   性格:古風で雅 目立ちたがりで頑固さに欠けるが実直で素直 冷徹で柔和で家族想い ・・・550P

   特徴:均整のとれた剣盾 無敵モード 風流 強き者 支配地形陽春 異常付与幼化 東の守護者 地形変動萌芽 5人兄弟姉妹の5番目 ランダム魔眼 ・・・3900P

   適性:斬撃 剣術 盾術 隠密 思考 学習 HP吸収 MP吸収 ・・・1000P

   能力値:全能力成長率上昇 ・・・4500P 』


 合計12000P。

 それぞれがバランスの取れた強力な戦い方と、地形を有利に変え立ち回れるしたたかさを持ち合わせ、ボスに相応しい強さと厳しさと、ほんの少しの優しさを持ち合わせている。

 完璧、まさしく完璧なボス達が完成した。


 しかし、それは置いといてこの子達は順番に納得してくれるのだろうか。素直に東西南北の順番の方が良かっただろうか。

 玄冬の玄武、白秋の白虎、朱夏の朱雀、青春の青龍ということでこの順番にしたのだが、果たしてどうなんだろう。認めねえぜ、みたいな子が出てくるのかなあ。


 特に長女は元々の生成Pが700Pと、四獣の半分もない種族。

 そして優しいは優しい。厳しさや厳格さや融通の効かなさや大食いさを持ち合わせてはいるが、とても優しく思いやりがある良い子だ。そんな子が一番上に立っているとどうにも縦社会にはなり辛い気がする。

 ……下克上か、また1つ俺の胃を痛める事案が出てくるというのか。


 いや、大丈夫だ。

 大丈夫なはずだ。そうさ、自分を信じろっ。


『これで生成を開始します。よろしいですか?』

 いつもの問い。自動音声なのかなんなのか一切分からないが、そんな問いかけに俺は自信を持って答える。

「どうか、どうかお願いします。ちゃんとなりますように、どうか誰か、神様」


「ん? 誰かワタシを呼んだかー?」

「いいえ」

 変なやつが反応したが、とにかく神様お願いします。


 目の前に現れた4つの光。


 黒と緑と銀が入り混じった光。白と青と金が入り混じった光。

 赤と白と金が入り混じった光。青と緑と銀が入り混じった光。


 それら4つの光が眩く光り消えたとき、そこには4人の美少女がいた。

 ……また女の子か。冷血漢とか熱血漢とかを付けて抵抗したと言うのに。


 いや、大丈夫だ。

 そこはダメだったが大丈夫なはずだ。そうさ、自分を信じろっ。


「玄帝、次女の君がククリ」

「はっ。ありがたき幸せでございますダンマス様」

 恭しく頭を下げた古風な次女。


「白帝、三女の君がリリト」

「おうよ。俺に全部任せときなダンマス様よ」

 恭しく頭を下げはせず、腰に手を当て胸を張る古風感のない三女。


「炎帝、四女の君がトトナ」

「はい。えっと……、誠心誠意粉骨砕身頑張りますダンマス様」

 小さな声で頭だけを下げて挨拶をしてくる古風感のない四女。


「青帝、五女の君がナナミ」

「うむ。姉上達が従うのなら私も従おうダンマス様や」

 普通のトーンで頭も下げず挨拶をしてくる古風感があるのかないのか分からない五女。


「それではわたし達姉妹を、末永くよろしくお願いしますダンジョンマスター様」

 自身の体重以上のビールを飲んでいるというのにそんな様子は一切見せず、優しげに微笑み恭しく頭を下げる長女。


 年齢がきちんと順々に並ぶ5姉妹。チャイナドレスに身を包んでいる5姉妹。


 ミロクは身長160cmほど。長髪で髪と目はどちらもカラフル、ドレスもカラフル。露出は縦長で、前面背面の首元からヘソ位置までと、両脇からヘソ位置まで。もちろん谷間はずっと見えている。


 ククリは身長180cmほど。短めのゆるふわボブで黒髪銀目、ドレスは黒を基調に緑と銀。露出は横に広い楕円で、前面の首元から胸の上部分と背面の首元から背中上部分。なんとまあ上乳が見えている。


 リリトは身長140cmほど。団子を2つつけた髪型で白髪金目、ドレスは白を基調に青と金。露出は横に広い楕円で、左手側の胸から背中まで。なんとまあ横乳が見えている。


 トトナは身長150cmほど。ミドルストレートで赤髪金目、ドレスは赤を基調に白と金。露出は横に広い楕円で、前面の胸の部分からヘソ位置までと背面の同位置部分。なんとまあ下乳が見えている。


 ナナミは身長170cmほど。ツインテールで青髪銀目、ドレスは青を基調に緑と銀。露出は横に広い楕円で、右手側の胸から背中まで。なんとまあ横乳が見えている。


 なぜだろう、みんなエロスを前面に出してまあ。

 似合っているし綺麗だと思うが、俺の趣味と思われるのはちょっと……。


「なんて野郎だ、生成したダンジョンモンスターに自分の性癖を押し付けるなんて」

「誤解です。誤解なんです、服装の設定はしていません」

「生成時の設定してない部分はダンジョンマスターの深層心理的なそういうなんか、フワっとした部分ので決まるんだよ。多分」

「な、なんだと……?」


「この下種め」

「……俺は、下種だったのか?」

「1人3000P、だな」

「……はい」


 五獣5姉妹は並ぶととてもカラフル。

 チャイナドレスに光沢があるからなのか、ミロクの印象に引っ張られているのかは分からないが、色鮮やかで華やか。

 ただ、カラフルであったり色鮮やかで華やかということはつまり、色や諸々がバラバラということだ。


 5人はチャイナドレスという服装こそ一緒だが、色合いや背丈や漂わせる雰囲気は完全に違っており、姉妹にはとてもじゃないが見えない。

 しかし、もう少しよく見てみたなら、むしろ姉妹にしか見えなくなる。


 性格からくる普段の表情こそ違うが、顔は同じだ。

 優しい顔をすれば全員がミロクに、厳しい顔をすれば全員がククリに、ムスっとすればリリトに、暗い顔をすればトトナに、澄ました顔をすればナナミになるだろう。


 その証拠に、笑った顔がよく似ている。


『 名前:ククリ

  種別:ネームドモンスター

  種族:玄帝

  性別:女

  人間換算年齢:21

  Lv:0

  人間換算ステータスLv:160

  職業:北の守護者

  称号:凍原の支配者

  固有能力:感染していく死呪 ・体や武装に触れた者、領域に入った者に段階で進む呪刻を与える。

      :極みの境地 ・ステータス上昇、スキル上昇。

      :永久凍土 ・支配領域の地形や気候を永久凍土に変え、凍傷を付与する。

      :忘却の魔眼 ・左、視界内の対象の記憶の一部を一時的、もしくは永続的に喪失させる。

  種族特性:亀化 ・玄武の姿になることができる。

      :霊獣 ・肉体の幾分かを精神体に置き換えることができる。

      :玄帝の甲羅 ・物理攻撃と魔法攻撃のダメージや衝撃を抑える。

      :玄帝の耐久力 ・状態異常に対する耐性を得る。

      :冬の霊獣 ・存在する地域を寒冷地にし、寒冷でのマイナスを無効化する。寒冷地でのステータス上昇。冬にステータス上昇。

      :北の四獣 ・他の四獣よりも北に存在する場合ステータス上昇。

  特殊技能:ライフドレイン ・生命力を干渉の度に吸収する。

  存在コスト:4500

  再生P:12000P 』


 黒髪銀目で、左目が少し黒みがかった銀色の瞳。

 姉妹の中で1番身長が高く、1番凛々しい顔立ちをしているのが次女のククリ。しっかり者っぽい佇まいはまるで修行者のよう。目つきも鋭くクールビューティー。


「ククちゃん、そんな緊張しなくても良いんだよ、リラックスリラックス。ほら、お姉ちゃんとこおいで」

「ちょ、姉上やめ、姉――もうっミー姉っ。あ、いや姉上、やめて下さい姉上」

「うふふ」

「もー」


 だが、年齢が近い分ミロクに最もそっくりなのがククリ。とても優しい顔立ちだ。

 スラリとモデルのように細く手足が長いククリは、姉に比べると胸も尻も控えめだが、ファッションモデルも楽にこなせるだろうそんな恵まれた体型。


『 名前:リリト

  種別:ネームドモンスター

  種族:白帝

  性別:女

  人間換算年齢:19

  Lv:0

  人間換算ステータスLv:160

  職業:西の守護者

  称号:紅葉の支配者

  固有能力:覇気の衣 ・覇気の衣をまといステータス上昇。攻撃に対して耐性、物理攻撃への耐性と無効化を無効化する。

      :収穫の紅葉 ・支配領域の地形や気候を収穫時期の紅葉に変え、老化を付与する。

      :重圧の魔眼 ・右、視界内の対象に重圧を与える。

  種族特性:虎化 ・白虎の姿になることができる。

      :霊獣 ・肉体の幾分かを精神体に置き換えることができる。

      :白帝の巨躯 ・攻撃ダメージ上昇、防御反動減少。

      :白帝の機動力 ・移動機動が速くなる。踏みつけた物を破壊しない。

      :秋の霊獣 ・秋季でのマイナスを無効化する。紅葉地でのステータス上昇。秋にステータス上昇。

      :西の四獣 ・他の四獣よりも西に存在する場合ステータス上昇

  特殊技能:ライフドレイン ・生命力を干渉の度に吸収する。

  存在コスト:4500

  再生P:12000P 』


 白髪金目で、右目が少し濃い金色の瞳。

 姉妹の中で1番身長が低く、1番子供っぽい顔立ちをしているのが三女リリト。だが態度は傲岸不遜と言わしめるような堂々さ。


「リリちゃん、挨拶するときはもうちょっと丁寧にね? そんなリリちゃんも可愛いから好きだけど、お姉ちゃんは優しいリリちゃんも好きだよ」

「俺は優しくなんてないっ、硬派なんだよっ。夜路死苦ーって撫でるなーっ」

「可愛いなあもう。リリちゃん可愛いっ抱きしめちゃうっ」

「分かったっ、分かったっ、ちゃんと挨拶するからー。はあー」


 しかし元々の顔立ちが優しいからか、口や態度が悪くとも悪印象は受けず、むしろ微笑ましくなる。

 小さな身長、しかし姉譲りの凹凸があるアンバランスな体型のリリト。隣に人が並ばなければスタイル抜群だ、いや胸がちょっと大きいか?


『 名前:トトナ

  種別:ネームドモンスター

  種族:炎帝

  性別:女

  人間換算年齢:17

  Lv:0

  人間換算ステータスLv:160

  職業:南の守護者

  称号:灼熱の支配者

  固有能力:爆発は爆発だ ・爆発系等による攻撃威力、状態変化力を上昇させる。

      :溶岩湖 ・支配領域の地域や気候を溶岩地帯に変え、火傷を付与する。

      :爆熱の魔眼 ・左、視界内の対象箇所の熱を上昇下降させることができる。

  種族特性:鳥化 ・朱雀の姿になることができる。

      :霊獣 ・肉体の幾分かを精神体に置き換えることができる。

      :炎帝の翼 ・空中での移動を速く細かく行なえる。

      :炎帝の再生力 ・身体の欠損や生命力減少を回復する。

      :夏の霊獣 ・炎熱でのマイナスを受けない。熱帯地でのステータス上昇。夏にステータス上昇。

      :南の四獣 ・他の四獣より南に存在する場合ステータス上昇。

  特殊技能:マナドレイン ・魔力を干渉の度に吸収する。

  存在コスト:4500

  再生P:12000P 』


 赤髪金目で、左目が少し濃い金色の瞳。

 小さめの体格で暗い表情、あまり快活さを感じさせない四女のトトナ。しかし落ち着いていると言えば落ち着いており、ゆったりとしている。


「トトちゃん素敵な挨拶だったよ、よく頑張ったね。お姉ちゃんも鼻が高いよ、良い子良い子」

「ん、うん。ありがと、もっと褒めて良いんだよミー姉」

「良い子良い子すっごく良い子。トトちゃん大好きっ」

「えへ」


 どれだけ暗い表情をしていても穏やかで優しげなその雰囲気は、どんな場に混ざっていても違和感を感じず、誰からも嫌われたりしないだろう。

 均整の取れた体つきだが、ほんの少しの肉付きがあいまり、柔らかな印象をいつでも受ける。


『 名前:ナナミ

  種別:ネームドモンスター

  種族:青帝

  性別:女

  人間換算年齢:15

  Lv:0

  人間換算ステータスLv:160

  職業:東の守護者

  称号:芽吹きの支配者

  固有能力:全てを貫く無敵の剣 ・攻撃対象の防御力を低下させる。

      :全てを防ぐ無敵の盾 ・防御対象の攻撃力を低下させる。

      :芽吹きの陽春 ・支配領域の地域や気候を芽生え時期の陽春に変え、幼化を付与する。

      :封印の魔眼 ・右、視界内の対象者のいずれかの部位や行動を封印する。

  種族特性:竜化 ・青龍の姿になることができる。

      :霊獣 ・肉体の幾分かを精神体に置き換えることができる。

      :青帝の鱗 ・物理攻撃と魔法攻撃のダメージを減少する。

      :青帝の把握力 ・周囲の状況を把握できる。

      :春の霊獣 ・春季でのマイナスを受けない。陽春地でのステータス上昇。春にステータス上昇。

      :東の霊獣 ・他の四獣より東に存在する場合はステータス上昇。

  特殊技能:マナドレイン ・魔力を干渉の度に吸収する。

  存在コスト:4500

  再生P:12000P 』


 青髪銀目で、右目が少し濃い銀色の瞳。

 高めの身長と大きめの胸とバランスの取れたスタイルの五女ナナミ。ただその性格は摩訶不思議。気難しそうで謎めいた表情からもそれが見て取れる。


「ナナちゃんも可愛い挨拶だったよ、頑張ったね。ただ、ちょーっとだけ。ちょーっとだけ、ね? お姉ちゃんはナナちゃんをみんなに好きになって欲しいなあ」

「むぅ、うん。ミー姉ごめん」

「謝らなくても良いんだよ、ナナちゃんは悪くないんだし、素敵な挨拶だったんだから。それにお姉ちゃんはいつだってナナちゃんのことが大好きだからね」

「分かってる。ふふ」


 それでも元々の顔立ちは優しく温和。目が合ったその一瞬で短所だと思えた全てが長所へと変わるだろう。

 理想的な体型のナナミは不可思議な雰囲気と妖艶さを醸し出している。


 俺の目の前で繰り広げられた、そんな平和なやり取り。困った顔をする時もあったが、みんな笑い合っている。

 どこからどう見ても、下克上が起こる要素は見当たらない。


 ミロクは妹達のことが大好きで、そして妹達もミロクのことが大好きだからだ。


 兄弟設定、いや姉妹設定か。初めてしたが、ここまでちゃんとなるもんなんだなあ。美しき姉妹愛。なんだかみんなとても良い子そうじゃないか。


 正直優しさに関しては、設定をあまりしなかった分期待もしていなかった。

 だがこれはどうだろう。俺に対しては礼儀正しく、そしてこの平和な様子は、まさに優しさと言っても良いのではないだろうか。

 これが俺の求めた優しさだ。


 思わず涙が出そうになる。


 本当のダンジョンマスター生というのはこういうものなのか。彼女達と歩むこれからこそが、俺の本当のダンジョンマスター生なんだ。


「ではダンジョンマスター様。妹達も揃いましたので改めて宴会に参加させて頂きます」


 確かに彼女達はこれからダンジョン強化費兼俺のお小遣いを大量に使う宴会に参加するさ。


「それでは失礼致しますダンマス様。使った分のPはしっかり稼いできますので御安心を」

「自分の分稼ぐついでですけどね、まあ、任せといて下さいよ。腕がなる腕がなる」


 確かに彼女達はこれからダンジョン外へLv上げに行き、自らのお小遣いを増やす為にダンジョンに引きずり込んでPを稼ぐさ。


「満腹と酔いのために反乱してっと。あんまり酔いたくないけど」

「酒は百薬の長、飲めば楽しくなる。それに飲めないなら食べれば良い、反乱を止めたらすぐにまた食べられる」


 確かに彼女達はこれから些細なことにも反乱し、侵入者に対しても反乱して迎え撃つさ。


「それじゃあみんな手を合わせて。いただきます」

「「「「いただきます」」」」


 だがそれが一体なんだって言うんだ? 良いじゃないか。

 彼女達は優しさを持ったとても良い子達なんだから。


「美味しいね、みんな」


 5人揃ったときのあの笑顔を見てみろよ、幸せが確かな形を帯びて、そこにあるんだ。


「ってなんでやねーん」

 俺の幸せが入ってないやないかーい。俺の犠牲の上に成り立ってるやないかーい。


 優しさって一体なんなんだ。


 五獣の5人はマキナ以外の8人が集う絨毯の敷かれた宴会場で乾杯し、先輩方に注ぎにいったり追加の注文をしたりしながらも、お酒を飲んで料理を食べている。

 早くもすっかり馴染んだ5人。


「このうどんの喉ごし、噛んだ際の弾力。職人の腕と歴史が見えてくる、とても味わい深い」

 ククリは数ある料理の中から最初にうどんを選び、チュルチュルと綺麗な姿勢で食べている。


「荒波にもまれて育った魚は絶品だよっ。やっぱり魚に落ち着くわあー」

 リリトは焼き魚を選び、箸を使って綺麗に身と骨を分け丁寧に食べている。


「2人共なんだかイマイチなもの食べてるね。やっぱり甘い物が一番だよね、おいしー」

「婆臭い婆臭い。若者ならば肉からだろうに」

 トトナとナナミはそう言って、アイスとハンバーグを選び食べている。


 みんな食べ方は綺麗なのだが食べる物はあまりにもバラバラ。

 しかしなんだか微妙に喧嘩腰だな。


「ふん、肉よりお腹の落ち着くうどんが1番だと分からないとはいつまで経ってもお子様だな」

「甘いもんばっかり食ってるなんて子供じゃんね」


「えー。でもねえ、ねえ? クク姉もリリ姉も、ねえ?」

「うんうん。少しお子様に見えなくもない」


 しかしなんだか微妙に険悪だな。

 大丈夫? 君らも案外気が荒いのかい? 気が荒い子はもう間に合ってますよ?


「ほほう、それはなんだ? 私に言っているのか? もちろんリリにだろう? 私に子供の部分なんてないものな、そうだろう?」

「クク姉何を言ってんだ? 俺は子供じゃないから、クク姉よりも断然でかいから」

「2人共すぐ怒る、子供だよね」

「頭に糖分が足りてないんじゃないか? ああ、その前にカルシウムの方が足りていなかったか、すまん、すまん。豆乳と牛乳でも取ってこようか?」


 カチャ、と箸を置く音。

 ククリとリリトが立ち上がり、呼応するようにトトナとナナミが立ち上がる。

 一触即発。


 喧嘩だ、ヤベエ。


 ダンジョンモンスターの争いを止められるのは、同じダンジョンモンスターしかいないっ。普通はダンジョンマスターが止めるのだろうが、全員反乱してるからね。言うこと聞かないねっ。というかそもそも普通は喧嘩しないよね。


 ともあれ俺は7人を、いや9人を、止めてくれという願いを込めて見た。

 セラはDVDを見ながら涙を拭いている。オルテは飴を舐めている。

 ローズは一礼したあと食べ始めた。キキョウは……キキョウは? ニルとユキは目の端で見えただけでダメだった。……キキョウは? 部屋に戻っちゃったのかい?


「わらわなんて……わらわなんて……。うううぅ、何にも上手くいかない、絶対、みんなわらわのことが嫌いなんだー、うううー」

「くう、すう、すう、すう」

 7人はダメだった、そしてティアとホリィはお酒に飲まれていた。ダメだ、なんて使えない先輩達だ。


 俺は上を見上げる。

「なんだよ」

 そこにはマキナ。

「け、喧嘩だよ。止めないと」

 ダンジョン最古のダンジョンモンスターであり、頂点に君臨するネームドモンスター。頼れるのは君だけだ、頼むっ。


 そんな祈りにも込めた視線を、俺はマキナに送る。

 するとマキナが、はあー、とため息をついた。なんだ、もしかしてやってくれるのか? 殺っちゃだめだけどやってくれるのか?

「そんなことしねえよ、というか止める必要もねーぜ、安心しろよマスター。自分を信じろ、マスターの設定の成果を信じとけよ」

「――マキナ」


 俺は、ハッ、と喧嘩をする4人を見る。


「みんな、もしかして……」

 そこへ9人のものでも四獣のものでもない声が響いた。我がダンジョン10人目のネームドモンスターにして、四獣の姉、ミロクの声が。


 そうだ、俺にはミロクがいるじゃないか。

 ダンジョンの良心と言っても差し支えない、どんなときでも頼れるミロクがっ。

 そうか、この4人が喧嘩してもミロクが止めるから皆は何もしなかったんだな。なるほど、優しいミロクなら優しく止めてくれる。


「……喧嘩、してるの?」

 ただなんだろう、声が怖いよ?


「ちちちちちち違うぞミー姉。なあ、私達が喧嘩なんてすすするはずがない、あはは、仲良しだよなあ、リリ?」

「あああああ、ああ、そうさクク姉。ミー姉俺達がけけけ喧嘩なんてするはずないじゃないか、えへへ、ねえトト」

「うううううんうんうん、絶対しないよねリリ姉。そそそそそんな喧嘩はミー姉しないよ本当だよ。ははー、ほ、本当だよねナナ」

「そそそそそその通りだトト姉。ここここんなに仲が良いのにミー姉の勘違いだ。ふふふふ、そうだよねクク姉」


 ……どうした四獣。

 ……どうした四獣。

 ……どうした四獣っ。


「……喧嘩、じゃないの?」


「喧嘩じゃない、喧嘩じゃないよ」

「うん喧嘩じゃない。全然違う」

「いつも仲良し」

「凄く仲良し」


「……そっか、お姉ちゃん勘違いしちゃった」

 ……どうしたんだ四獣。

 ミロクがゆらりと立ち上がった瞬間、全員が一致団結して喧嘩を止めた。一体何が起こったんだ。


「恥ずかしー、もうみんなー、喧嘩かと思っちゃったじゃない、そうだよね、みんなが喧嘩なんてするはずないもんね」


「そうともさミー姉、仲良し姉妹じゃないか」

「相性抜群じゃんか」

「そうそう」

「お風呂にだって一緒に入るしな」


「うんうん、良かったー。安心したよー」 


「勘違いがなくなって良かった良かった、さあ皆、ちゃんと座って食べような。ちゃんと野菜も食べるように」

「魚も栄養があるんだから食べような」

「うん甘い物はご飯の後にする」

「肉の方が好きだけどバランス良くちゃんと食べる」


 さきほどまでの喧嘩になりそうだった剣難な雰囲気は消え、安らぐ雰囲気に早変わり。既に正座して座りニコニコと笑顔を見せながら、分け合いっこしながら食べていた。


 ああ、そう言えばミロクに怒ると怖い、なんて設定を付けたな。ダメなことはダメと言える、めっと言える力が欲しくて。

 称号のせいで設定した項目の影響力が高まるから、怒るとかなり怖いことになるのかもしれない。なるほど。


 そのおかげで喧嘩は起こらなかった。

 おそらくこれからもきっと起こらない。


 なんてこった、これが俺の設定の力か。ダンジョンの危機を未然に防ぐ、ダンジョンマスターとしての力か。

 正直、自分を信じろなんて言われても俺には到底無理だった。なぜならこれまで一度足りとも上手くいったことがなかったからだ。


 ダンジョンモンスターに当たり前に備わっているダンジョンマスターへの敬意や配慮、愛すらも備えられない自分を、信じられるはずがない。

 だが、今――。


「うんうん、みんな仲良しでお姉ちゃん嬉しいよ。みんな大好き」


 俺がした設定が活きている、俺の想いが備わったんだ。そうだ、俺にもできることがあったんだ。

 ああ、俺は、俺を信じて良いのかもしれない。

 俺は自らの設定の成果の行く末を眺める。


「本当に。喧嘩じゃなくて良かった……」

「「「「――っ」」」」

 ミロクはどこからともなく鎌を取り出す。まるで死神が使うような、人サイズの大きな鎌。


 それが、ひたり――、と正座し青ざめる4人の首筋にそえられた。


「もし喧嘩だったら……、ねえ?」


「絶対しませんっごめんなさいっ」

「絶対しませんっごめんなさいっ」

「絶対しませんっごめんなさいっ」

「絶対しませんっごめんなさいっ」


 ……。

 ……。

 ……。


「ほら、見ろよマスター。あれがマスターの設定の成果だぜ」

「……」


 ……。ごめんなさい。

お読み頂きありがとうございます。


先日200ブックマーク、そして評価pt500を突破致しました。ひとえに皆々様のおかげです、本当にありがとうございます。

これからも頑張ります。


ただ年末年始が終わったことで、大分気が抜けています。更新が遅くなったりするかもしれません、ごめんなさい。

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― 新着の感想 ―
面白いし、先があるのは嬉しいんだけど いじめみたいでギリギリ不快感が勝ちそうになってきた もうちょっと頑張って読みます
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