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世界創造6-6 セッション幕間劇チュートリアル後編

不満は多いですが、今の自分の能力だと、このバランスくらいが限界でしょうか(苦笑)


読み返してダメだなと思ったいっこ前の幕間劇後編8よりはマシにしたつもりです。


さて、読んでいただけるレベルに近づいているかな(苦笑)

TRPG(ろーぷれ)日記 きみのいるセカイ


●月●日、世界創造6日め、前日譚1-5のつづき、チュートリアル


シナリオセッションをしよう、1-5つづき(再生版)幕間劇チュートリアル



チュートリアル前編の続き、幕間劇(インターミッション)チュートリアル後編



戦闘訓練続きです。



ここから


「じゃあ、寝ないで起きているのはGが4匹と、王種のボスG、ボスKが各1匹ということで(笑)」


コボルド13匹とゴブリン6匹がバタバタと倒れて眠りにつく。


「いっくよ〜!!」(アブラゲ)が宣言。

「マスター、わたしはコボルドを起こす行動をするかもしれないボスコボルドから攻撃する」

了解。

「じゃ、クエンサンとスリップもあとに続くよ(笑)

「クエンサンがノーマルG、スリップがボスGに向かう」


「あたしは前線を回り込みながら、手近のゴブやコボを始末するよ。

ミューちゃん先行くから次の行動でついて来て」猫又(まいど)は剣に手を当てながら動きだし、宣言したメンバー、PC、NPCらも各々(おのおの)行動を始める。


他の仲間は、キャラと1対1でのつながりだが、

自分はキャラ2人とつながっているせいか、感覚がダブって感じられて少し、いやかなり混乱する。


先行したアブラゲがボスKに接近し、両手剣で斜めに袈裟(けさ)切り。

ミューの祝福のもと、攻撃が命中。10面ダイスが回り、ボスKを一刀のもとに切り倒す。


感覚が二重写しみたいで気持ち悪い。

左右の脳が別々に使われているのか?

右目がクエンサンと共にノーマルGを捉えて、

左目がスリップに付いてボスGに接敵する様を見る。そんな感覚だ。


クエンサンが鎧の電撃を起動しながら、片手剣でGへと切りかかる。

少し遅れて、スリップは戦斧を振り抜き攻撃。


ダイスが回りクエンサンの攻撃が命中。

ダイスでダメージが決定され、Gを切り裂く。

肉や骨を切り裂き、命がこぼれ落ちる気持ち悪い感触。

Gが糸の切れた人形のように力無く、崩れ倒れる。


自分のこみ上げる吐き気に引きずられたのか、スリップの攻撃は外れる。

ファンブルだ。


敵の反撃が始まる。

ノーマルGの残り3匹は、それぞれアブラゲ、クエンサン、スリップへと向かう。スリップはボスGと対峙していたから2対1になっている。


生き物を殺した嫌な感触と吐き気を抑えているところの自分の状態にはお構いなしに、外部状況は、情報が勝手に入ってくる。


Gのそれぞれの攻撃は、アブラゲは回避するが、クエンサンには命中。

スリップへの2匹はGが攻撃を外し、ボスGがスリップへと命中させた。


クエンサンが受けた肩の傷とスリップのわき腹の傷、

NPC二人へのダメージは自分へと降りかかる。

前の時にひどい骨折をしたときの痛みに負けないほどの痛みだ。


NPCの受けた傷の辺りは燃えるみたいに痛むクセに、背筋は凍えるみたいに寒い。なのに背中も額もイヤな汗でびっしょりだ。


そして、クエンサンに命中させたGは、鎧による電撃の報復を受けて黒こげになった。

そして戦闘ターンが終了して次回ターンが始まる。



「○○っ、とめろ!!」かずまが叫ぶ。


自分が止めたわけではないが、モンスターの行動は次回宣言の前で動きを止めて待機になる。


「バカ○○っ、大丈夫か?」

「ああ…」こみ上げる吐き気、むかつきをこらえてそう答える。


そう言いながらNPCと感覚情報を切り離す。

痛みはすぐ無くなるが、痛みの記憶も、敵を殺した感触も吐き気も消えては無くならない。

自分が受けた、与えた傷の記憶みたいに自分の中に残っている。


失敗だ〜!!

感覚同調させた擬似仮想のTRPG。結びつきが強すぎた…。

悪くないアイデアだと思ったんだが(汗)


少なくとも痛みに関する感覚は切り離さないとマズい。


「不注意な新米マスター(笑)」

うるさいよ!!

猫又、痛いとこ突きやがって(ため息)



「しっかし、感覚がここまで現実そのものとはね(笑)なんとなく判ってたけど」猫又は苦笑い。


辺りはむせるほどの血の匂いであふれ返っている。

屠殺所みたいだ。


「うん。生き物、人間くらいのものを斬った感じは現実と変わらなかった…。ほら、手に感触が残ってる(苦笑)」狐の感想。

「そうだね。この間始末したやつ、人が死体(もの)に変わる瞬間が、驚くくらい同じ感覚だよ。

「これ、殺されたらほんとに死ぬかも(笑)」猫又(まいど)はそうしゃべりながら、剣に付いた濁った赤黒い血を死体の衣服で(ぬぐ)う。


う〜、

汗顔の至り。大反省だ(汗)


青い顔をして座り込んで、辺りをぼんやりと眺めるかずまに、猫又は、

「かずま、

あたしたちのこと怖くなった?(笑)」


目に光が戻り、

ちょっと強がる感じのかずま。

「変わんないよ。

猫又、お前もおれも○○も、稲荷ちゃんも座敷ちゃんも。

「遊んでバカやっている仲間だ」


かずま…、かっこいいじゃん(苦笑)


猫又、珍しく目を丸くし、そしてニヤリと笑う。

「言うねぇ(笑)、強がってなければもっと良かったけど(苦笑)」

かずま、声がちょっと震えてる。


「うるせぇ(笑)」そう言って苦笑いするかずま。


血振りをした両手剣を肩に担ぐアブラゲ。


胡座(あぐら)をかいて座り込むかずみ。


かずみの背を叩いてニヤニヤしているまいど。


自分(スリップ)の横でその様子を微笑んで見ているミュー。


姿が違う彼らだけど、

いま、自分の目には、実際のみんなの姿、狐、かずま、猫又、座敷わらしが映って見える。


皆もたぶん同じだ。


先ほどのかずまと猫又の掛け合い。


二人のやりとりが、何かまぶしかった。



本編セッション1-6へ続く


猫又がかずまを気にしだした時を、狐はかずまがセッションで猫又を追いかけてたときだと評してましたが、

たぶん、猫又や稲荷狐を自分たちと変わらないと言った瞬間だろうと思っています。


猫又の経歴は室町の頃生まれたという以外、あちこち放浪していたんだろうということくらいしか決めていなくて、

その場で猫又と相談しながら?お話の中で猫又が適当に?適宜?決めている感じです。


ですがまあ、漠然とですけど、ここは自分で決めました。

猫又を拾って育てた夫婦がいて、

たぶん夫でしょうね、猫又が飼い猫でなくあやかしであることがわかったとき、

かずまが言ったみたいに「何も変わらない、自分の(かぞく)」と言って変わらず接し、

ほやほやした奥さんも新しくできた娘みたいに構っていたんだろう。そういうイメージです。


ふと感じたのですが、猫又の主人だった人は絵心のある人だったのかもしれません。

猫又のアニオタな根っこは、その辺りに端を発しているかも(笑)

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