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番外 7-1

これも脳内会話が元(笑)


TRPGセッションの、アクションパートの練習のつもりで試してみました。

お話初?のアクションシーンです。

TRPG(ろーぷれ)日記 きみのいるセカイ


∞月∞日 番外 世界創造??日め、その2-1


また夢を見た…。


今度はほんとに夢か?(汗)



未来か?


見たことのない摩天楼。

果ての見えないビル群。星の見えないほど、厚い雲で覆い尽くされたような空。


周りを見回そうとするが視点は変わらない。

自分の意思では動かせないようだ。



遠くのビル群の一角、

ビルの天辺に人影が見える。

視点が移動し、その人物へ急速に近づく。


猫又だ。

いつものメイド服のようだが、少しデザインが異なる。

何かを待っているかのように、ビルの縁、手すりの上に立っている。

風に煽られて手すりから飛び出したなら、あっという間に真っ逆さまだ。



ビルの底を覗き込むように視点が変わる。


下はまるで底の見えない水底のように暗く、果てしなく続いているようにも見える。



底で何か光った!!

光の中に何か浮かぶ。影?だとするなら大きい。


「今だよ!!猫又ちゃん!!」

何もない虚空から響く声。稲荷狐?どこだ?


視点が猫又に戻る。

猫又の周りに淡い光の粒が現れ、彼女を覆って消える。


メイド服の上に、鈍く光る金属板、いくつかの薄く小さい可動するそれが現れて装着されるが、

それが事象として確定するより先に、猫又は手すりの外に身を躍らせる。


視点は猫又を捉えたまま彼女に追随して落下を始め、どんどんと速度を上げてゆく。


猫又はいくつかの金属板、部分的に身体を保護するための鎧とともに現れた双剣を、腰の後ろ側から抜き、構える。


「モード設定、スピードスター…。」猫又が小さくつぶやく。


瞬間、彼女の周りの時間の流れが遅くなったように錯覚するが、落下速度はさらに増してゆく。


物理的には考えられない、コマ送りのような断続的な加速がはじまる。


数百メートル…、一キロほど下ったか?

下向きの加速を続けた先、ビルの底にあの影がいるはず。


また光った。今度はかなり近づいたからか、影の形状が良くつかめる。

大まかな姿は巨人だ、胴体は芋虫、というか軟体動物に近い。

デカい!!こいつ、どれくらいあるんだ?



身体の一部がビルにめり込んでいるみたいにも見える。

物理的な存在じゃないのか?

胴体から生える半透明な、無数の毛のような触手みたいなものも、ビルの壁をすり抜けているようだ。



猫又がさらに加速した。視点が離れる、というか置いていかれる。


巨人に向けまっすぐ直進する猫又の手元が輝く。

すれ違う。


ヤバい!!地面にぶつかるかと思えた刹那、猫又の姿が消え、

全然別の場所、巨人の傍らに現れる。


巨人の腕が肩口からゆっくりとずれ、身体から離れる。

さっきのあの光は双剣の斬撃の輝きか…。

刃渡り30センチ程度の刃物で、あのサイズ、太さ数メートルはある巨人の腕は切れない。


何か仕掛けがあるのだろう。


猫又が剣を振るいながら消えて現れるを繰り返す。

ときおり触手の先から何か放たれているように見えるが、猫又には当たらない。


さながら瞬間移動のように跳躍を繰り返すたび、巨人の半透明な触手は数を減じてゆく。


巨人の腕は落ちながら塵のようにぼやけて消えてゆく。触手も同様だ。




これやっぱり夢か?

ハリウッド映画のアクションを見せられているようだ。

こんなモチーフの映画見たっけ?



上から覗き込んでいた視点が唐突に変わる。


誰かの背面から覗き込むような視点。

ネットゲームなどで当たり前の映像に似ている。


ただ自分の視点と、前方の相手との距離が近い。

自分には、男と思われるものの後頭部と肩から上しか見えない。



視界の先、数百メートルほど遠くにそびえ立った隻腕の巨人の姿。


やはり、あれは先ほどの巨人だ。

周囲で瞬く光、猫又が闘っているのだろう。


視点は動かせない。

こいつ、誰だ?



「マスター、

3名サポートに就きました。

「私、狐が前衛。

座敷わらしが支援、猫又は遊撃を行います。」

狐?稲荷狐か!!座敷わらしも居る!?



右側から稲荷狐が視界に入ってくる。

見慣れている狐の姿。ただし、その表情は厳しい。

座敷わらしの姿は見えない。すぐそばか?視界の外?


「細かい指示があれば、適宜、連絡願います。

「脅威度ランクA3、限定解除おこないますか?」



「解除はしない。

狐、お前は座敷わらしと一緒に戦闘ラインを押し上げろ。」

俺の声。こいつ、俺か!?


2-2へつづく

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