第1話「物語の始まり」
第1話「物語の始まり」
魔法ががぶつかり合う音が聞こえる、ここが何処かはわからない、だけど僕はそこを知っている気がした
「智也ー 早く行かないと雨降ってきちゃうぞ」
「ごめん今準備してるから先にバス停まで行っててー」
俺の名前は氷坂智也 ごく普通の高校2年生のはずだった、五年前に突然行方不明になった中里亜美の墓参りに行った今日までは....
「線香どこやったっけ 」
部屋の隅まで探したけど見当たらないダンスの隙間にでもあるのかもしれないそう思って手を伸ばすと
「あれっ 紙が落ちてる 、なんだろこれ」
その紙に書いてあった内容はこうだ
汝を魔法戦争に参加する権利を与える
魔法戦争について
・魔法戦争とは時の水晶の使用権を奪い合うものなり
・時の水晶は過去のやり直しを可能とする
・他の参加者に倒されたら現実世界に戻ることもなく消滅する
以上だ 汝の勝利を願う
「一体何なんだこれイタズラにしては手が込んでるし それより線香探さなきゃ」
その後線香を無事見つけバス停に向かうと雨が降ってきてしまった
「あちゃー降って来たか早く行かないと」
その時窓の外で雷が光った ドカンと雷が落ちる音がする
あれって墓の方じゃないか、まさか魔法....な訳ないか
バスを降りて僕は足早に空の墓へ向かう
そこでは友達が青ざめた表情で立っていた
「いっ今中里が墓の裏に.....」
「そんなことあるわけないだろ、それより雷が落ちたのってまさか亜美の墓なのか?」
空の墓を見ると墓石に亀裂が入って花瓶は割れているでもそれらしい人影は見えない何で亜美が居たなんて勘違いしたんだろう
「亜美が居るわけないんだから早く墓を片付けなきゃ 管理人の人呼んできてもらえる?」
「わかったすぐ戻ってくるから幽霊でたら教えろよ」
「ふう、危なかったまさか人間に私の事が見えてたなんて」
「きっと現界した瞬間だけ見えただけだからだいじょぶだよ〜」
「そうね、それより予定より早く見つけられたのは好都合ね、後は彼が参加するのを見届けるだけかしら」
一見していたって普通の人間という感じだ、彼は一体どんな物語を紡いだのだろう
「ちゃんと手紙はこの世界に送られてるはずだから時期に参加するはずだよアスは気が短いなー」
「私は参加者がちゃんと揃うまで見届けなきゃいけないのよ」
ドカン 稲妻と共に魔界からの来訪者は姿を消す
「また落ちたのか 今日は不思議なことばっかりあるな」
その時墓の陰から猫のような生き物が現れた
この猫紙をくわえてる、何だろこれ
<幻想種の召還が終了したようですね、これより魔法戦争が始まります、あなたに武運を>
何だこれ、朝の紙と似てるけど魔法戦争って何なんだ もし時の水晶が過去を変えられるなら.....
ピカリ 僕の体を光が包む頭の中に声が聞こえる
魔法戦争の参加者よ、汝の物語を見せよ
次話 探偵と犯罪者
第1話どうでしたでしょうか?いよいよ智也の召喚を最後に魔法戦争が始まります、智也が初めに出会うのは誰なのでしょうかね
では次の物語で
更新は基本作者が朝起きたらします
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