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隣にいる君  作者: 雪ん子
3/5

関係

私ごとですが、昨日利き手を捻挫しました笑

運動全然していないのに、、、


「・・・なんか、最近佐久真に振り回されてる気がする」


「ん?楓ちゃん、なんか言った??」


「いや、なんでもーー。

って、楓ちゃんってなんだよ楓ちゃんって!」


「え、そっちのが可愛いだろ?」


「なにそんなあたり前だろ、みたいな顔してんだよ!可愛さなんて俺は求めてねぇ!次言ったら怒るからな!!」


「ハイハイ、わかったって。もう言わないよ」



本当、楓って可愛いとか言われるの嫌うんだよな。

次言ったら怒るって、もう怒ってるし。そんな怒ってる姿も可愛いからいいんだけどさ。



「けどさ、本当どったの(どうしたの)?ーーなんか最近、楓調子悪い気がするんだけど」


「うっ、、、」



やっぱり透は鋭い。昔から鋭い奴だとは思ってたけどーー。透には嘘とか誤魔化しも通じない。



「かーえーで。ちゃんと話さないとまたちゃん付けするよ?」


「ーーわかったよ!話せばいいんだろ、話せば!!」


「なんでキレてんの?」


「キレてない!」



(だって、恥ずかしいじゃんかーー)

自分がいじめてた相手におちょくられて、こ、怖かったなんて、、、。



「な、話してみな?大丈夫だから。

俺たち幼なじみだろ?」



透が優しく諭すように話しかけてくる。

その顔は昔から知る彼の顔で、少しだけ楓の心を軽くした。

ーーそんなこと、恥ずかしいから絶対言わないけど。



「そうだな、ありがとう。透・・・」


「おう」


「実はさ、この間デパートあたりで、、、」



先日あったことを、ありのまま全て透に話す。

(いや、ありのままって訳じゃないか。

ちょっとだけだけど、怯んだということは言ってないし)



「・・・って、ことがあってーーー」



「・・・・・・」



沈黙が訪れる。

外では先から野球部やサッカー部の生徒のものと思われる喧騒が聞こえてくる。

痛い程の沈黙に楓は動揺していた。



「楓ーーー」


「な、なんだよ。・・・透」



透がゆっくりと顔をあげる。あまり見ないその真剣な顔つきに内心ドキドキしたが、それを悟らせないように強気な態度で見返す。



「もうよせよ」


「えっ・・・」


「あいつに関わるの、もうよせよ」



透の視線が痛い。

強い意思を宿すその目を真っ直ぐに見ることが出来ず、目をそらしてしまう。



「な、楓。

楓もわかってるんだろ?あいつはヤバいんだって」


「・・・・・うん」


「だったら、もう関わるのはよせよ。

どんだけあっちが付いてきても無視しろ

。わかった?」


「ーーーわかった」



頷く。まるで、小さい子どもになったような気分だ。

透はいつも正しい。だから、透の言う通りにすれば全て上手くいく。


少なくともこの時は、そう信じていた。

ちょ、ちょっと短かった気がするなー焦っ

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