関係
私ごとですが、昨日利き手を捻挫しました笑
運動全然していないのに、、、
「・・・なんか、最近佐久真に振り回されてる気がする」
「ん?楓ちゃん、なんか言った??」
「いや、なんでもーー。
って、楓ちゃんってなんだよ楓ちゃんって!」
「え、そっちのが可愛いだろ?」
「なにそんなあたり前だろ、みたいな顔してんだよ!可愛さなんて俺は求めてねぇ!次言ったら怒るからな!!」
「ハイハイ、わかったって。もう言わないよ」
本当、楓って可愛いとか言われるの嫌うんだよな。
次言ったら怒るって、もう怒ってるし。そんな怒ってる姿も可愛いからいいんだけどさ。
「けどさ、本当どったの(どうしたの)?ーーなんか最近、楓調子悪い気がするんだけど」
「うっ、、、」
やっぱり透は鋭い。昔から鋭い奴だとは思ってたけどーー。透には嘘とか誤魔化しも通じない。
「かーえーで。ちゃんと話さないとまたちゃん付けするよ?」
「ーーわかったよ!話せばいいんだろ、話せば!!」
「なんでキレてんの?」
「キレてない!」
(だって、恥ずかしいじゃんかーー)
自分がいじめてた相手におちょくられて、こ、怖かったなんて、、、。
「な、話してみな?大丈夫だから。
俺たち幼なじみだろ?」
透が優しく諭すように話しかけてくる。
その顔は昔から知る彼の顔で、少しだけ楓の心を軽くした。
ーーそんなこと、恥ずかしいから絶対言わないけど。
「そうだな、ありがとう。透・・・」
「おう」
「実はさ、この間デパートあたりで、、、」
先日あったことを、ありのまま全て透に話す。
(いや、ありのままって訳じゃないか。
ちょっとだけだけど、怯んだということは言ってないし)
「・・・って、ことがあってーーー」
「・・・・・・」
沈黙が訪れる。
外では先から野球部やサッカー部の生徒のものと思われる喧騒が聞こえてくる。
痛い程の沈黙に楓は動揺していた。
「楓ーーー」
「な、なんだよ。・・・透」
透がゆっくりと顔をあげる。あまり見ないその真剣な顔つきに内心ドキドキしたが、それを悟らせないように強気な態度で見返す。
「もうよせよ」
「えっ・・・」
「あいつに関わるの、もうよせよ」
透の視線が痛い。
強い意思を宿すその目を真っ直ぐに見ることが出来ず、目をそらしてしまう。
「な、楓。
楓もわかってるんだろ?あいつはヤバいんだって」
「・・・・・うん」
「だったら、もう関わるのはよせよ。
どんだけあっちが付いてきても無視しろ
。わかった?」
「ーーーわかった」
頷く。まるで、小さい子どもになったような気分だ。
透はいつも正しい。だから、透の言う通りにすれば全て上手くいく。
少なくともこの時は、そう信じていた。
ちょ、ちょっと短かった気がするなー焦っ