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悪戯詩  作者: 山口かずなり
9/22

底無しダム



①灰色の空に

浮かんだような私


胸の中には

何でも溜め込む

『ダム』がある


口から

逃げてゆく

白い煙飲み込めない


痺れた手で

傘を持ち雨の中を歩く



一人でさした傘

通り過ぎる車を

横目で見てた


私の前を歩く人を

私は抜かせない


臆病者


☆心のダムが

破裂しそう


涙や汚物で

私を沈めてしまいそう


私のダムは

いつまでも

底無しダムだと

思っていたのに


いつの間にか

自分で開けていた


ガタガタな穴



②湿気まみれの時を生きる私たち


人の中には

闇を溜め込む

ダムがある


口から

吐いた嘘

二度と飲み込めない


疲れた足で

行きたくない道をゆく


一人でさした傘

相合い傘を

見て歯をくいしばる


私の前を歩く人を

私は抜かしたい


変わりたい


☆心のダムに

突き刺したパイプ


涙や汚物は

穴から流れてゆく


私のダムは

いつまでも

底無しダムなんか

じゃない



いつの間にか

流してた


黒い泥水


③見た目は

別に変えなくていい


ありのままでいい

汚物流してゆけ


心のダムが破裂しそうなら

ココにパイプ

突き刺せ


☆心のダムに

突き刺したパイプ


涙や汚物は

穴から流れてゆく


私たちのダムは

いつまでも

底無しダムなんか

じゃない


いつの間にか

流してた


いつの間にか

流してた


いつの間にか

壊してた


底無しダム


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