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悪戯詩  作者: 山口かずなり
21/22

直ぐには咲かない花


直ぐには咲かない花



①フワフワと浮かぶ綿毛のように



わたしの心も常にフワフワ



恋とか愛とかじゃないものがココにある



他の花とは違う



直ぐには咲かない



本当はあのひとの目の前で咲いて



綺麗に散りたいのに



無様な本質がいつも邪魔をする



☆あなたはわたしを摘み取るけど



わたしは、あなたに似合う花じゃない



図鑑に書かれた通りには生きられない



風に揺られて考える日々に命の足踏み



② フワフワと浮かぶ綿毛のように



わたしの心も常にフワフワ



恋とか愛とかじゃないものがココにある



他の花とは違う



うまくは咲けない



本当はあのひとの目の前で廻って



綺麗な花冠になりたいのに



見えないトゲがいつもあなたを刺す



☆あなたは、わたしの大切なひと



ふしぎな言葉で輝かせて雨を降らせるひと



他の花とは違うわたしの隣に腰掛けて



ずっとわたしのことを小馬鹿にして笑うひと



③蕾が咲いて散っていくように



優しさが同情から愛に変わっていく



調べれば調べるほど



辛くなる図鑑の内容



知らない花の名前が浮かんでは消える



にじむ文字



☆中途半端に咲いて、そこで止まる花



これ以上は咲かない、咲きたくても、咲けない



ずっと可愛いままの意味



ひとよりも幸せな意味



振り返ろうとすると



あなたがいて



怒って笑う




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