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異世界チートは標準装備〜ピンチでも、ピンチじゃなくても起死回生〜  作者: 悠悠ー自適
二章 二等世:プロドシア篇
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二章ー35 だんだんと

クラスレッド・フォルド

「< 赤魔術・炎撃 >」


 炎の槍は、やや上向きに初速度を与えられ、若干の放物線を描いてそのまま本隊からはぐれた魔物の頭部へ、一撃で絶命足らしめた。

 そうして無心で狩り続け、ふと気がついたとき、しかし魔物の数は目に見えて減っていない。

 

(もう・・・どれくらいの間ここにいる? そろそろ一時間経ったか? ・・・魔物は全然減らないし、精神的にキツイな)


 開戦からおよそ一時間と半時間、ユウは一人、ここを護り続けてきた。

 消費した魔力量的にはそれほど問題ないのだが、やはりただこの場に半永久的に拘束されているのが精神的にかなり苦しい模様。


(・・・もういっそ、攻めてくか?)


 そんなことを時々思っては、しかしそれを冷静な自分が否定する。

 今、何故か高火力の魔術が使用できないため、効率はかなり悪い上に、一人なので取りこぼす可能性もかなりあり、リスクは大きい、と言うことを何度も自分に言い聞かせ、何とかここに自分を縛り付けている。


 そしてまた、魔物が数体本隊から離れ、こちらへ来る。

 しかしユウはもう大して焦ることなどはなくなり、ただ「学習しない奴らだ」と、また何となく周期が早まっているのにも体感として感じているが、それもさほど気にせず、ただ迎え撃つ。



「< 赤魔術・ ーー」

  クラスレッド・ファイア

「「「< 赤魔術・火炎 >」」」


 術式の行使、それに至る前に、ユウが標的としていた魔物たちは灰となった。

 どうやら壁の外から行使されたらしい。

 と、そのように怪しく思っていると、外から聞き慣れた声が、それも段々とこちらへと近づいてきている。


「・・・マブロ、さん?」

「やぁユウ君、遅れてすまない!」


 壁の外から中へひょこっと入ってきたのは、やはりマブロとその部下であり、またユウは顔見知りの登場に、さっきまでの無機的な表情が一変、広角や目元が喜びからか上がっている。


「君が一人だと聞いて駆けつけたんだが・・・どうやら杞憂だったらしい。流石だね」

「いえ、来てもらえただけで・・・凄く嬉しいです。・・・そういえば、どうして外から?」

「あぁ・・・そっちの方が早いんだよ。街は複雑だし、市民もいるし、色々と面倒くさいんだ。その点外は特に何もない。魔物はいるけど、あのレベルならば脅威には到底なり得ない」


 それを聞いて、いや、聞かずしても、ユウは笑顔で会話をする。

 その後、お互い、というよりもマブロがユウに各地の情報を提供する。


「他についてだけど・・・東には冒険者が沢山、西は僕の軍隊に頼れる冒険者が、地方も同様、そしてここは僕の精鋭たちがいて、南区にはアフォス並の実力者が、それぞれ配備されているから」

「アフォス並?」

「あぁ・・・本当は、彼がこの国の二番手なんだよ・・・私なんかではなく。あんまり目立った男ではないが、しかし仕事の早さは圧倒的だ・・・最近私の軍へと入ったのだが、当初から彼は最強だったよ・・・アフォスを倒せるのはきっと、彼だけだろうとも思っている」


 そんな人物がまだいたなんて、と驚く。

 やはりアフォストの強さを一番理解している気になっているので、もしかしたら正当な評価ができなくなっているかもしれないが、しかしその人物に対する信用度は格段に上がった。


 そうして、少し勝ち目が見えてきたように思いつつあるユウに、マブロが攻める。


「ところでユウ君、黒幕のことなんだが・・・」

「っ!!」

「その様子だと、どうやら知っているみたいだね」


 ポーカーフェイス、それと真逆のことをしてしまいバレバレだったが、しかしこの一連の事件の黒幕を、彼女も知っているというのが分かった。

 そして彼女は、色々と決心したうえで、それをこちらにも容赦なく迫ってくる。


「・・・攻めないか? 城へ?」

「攻める・・・ですか?」

「そうだ。元を断って、終わらせるんだ」

「でも・・・」


 それが今考えうる最善手かもしれない、そう思っても、何となくそれから逃げようか、こちらの意見は決せずにいる。

 そうしていると、壁の内側、人が密集する区域から恐らくマブロの手下が一人、かなり極限的な表情をしてやってきた。


「大丈夫か!? 誰にやられた?」


 すると男は、瞼が降りそうになりながらも、しかし抗い伝える。


「・・・・・・ギ・・・ド」

「ギルド・・・でいいのか?」


 かろうじて聞こえたものから連想できたのは、この言葉、また男もそれが伝わったと思うと、まるで眠るように意識を失った。


「・・・どうしたんだ?」

「外傷はなさそうですが・・・何が起きているか、まだ安心はできない・・・一旦見に行ったほうがいいかもしれません」

「見に?」


 そう、つまりここを一時的に離脱すること。

 そんなことが許されるのかと、薄い期待も込めてユウはそれが可能なのか検証する。


「ユウ君・・・・・・彼らを信じてくれ! それだけでいい」

「!! ・・・分かりました。背中、預けます」


 決心せざるを得ない、そんな状況下でまんまと決心、二人はその場から一時離脱し、何かが起こったギルドへと向かう。

[雑談]何か、内容と文量が薄いんですけど・・・申し訳ない

   あと眠いし寒い!

[ブクマしましょう!!]

[予告]次回の更新は、19日を予定しています。

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