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異世界チートは標準装備〜ピンチでも、ピンチじゃなくても起死回生〜  作者: 悠悠ー自適
二章 二等世:プロドシア篇
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二章ー27 ヤザ制圧作戦

[雑談]今回も、結構テキパキと片付けてしまいましたが、

   しかしここで戦闘シーン作っても、

   多分面白くないなという判断のもとですので。

   そろそろ、ですね!

〜フィーネル視点〜

 ユウ達がデンジャーを制圧した少し後、今はもう、段々とお昼の陽気になってきた。 

 そんな中フィーネルは一人怪訝な面持ちで、都市部からはやや遠く離れた街道を歩いている。


(・・・さっきのは、セーフ、だったのかしら・・・?)


 さっきの、というのは、ラック領における出来事である。

 実は彼女は、普段のように情報収集を行い、そしていざ成果が出たので帰ろうとしたその時、早朝にも拘らず、国王らしき人物がラック領の邸宅に、それも一人で向かうところを目撃。 

 瞬時に、これは追跡するしかない、とそう思い、その通りにした。


 しばらくして、それが国王だと確定し、またもうしばらくして、国王は応接室へと通された。

 さて、国王の目的・動きが気になったフィーネルは、魔力を出来得る限り抑え込み、隠密、まさにその言葉にふさわしい様子でこっそりと侵入、会話を盗み聞きした。

 しかし一向に、国王は黙り込んでいる。

 それをフィーネルはただ「何してるのよ・・・早く喋りなさいよ!」と強く念じながら、それをもどかしく見ていた。

 するとーー


「・・・!!」


 フィーネルはそこで、血相を変え、全速力で撤退した。

 よってフィーネルは、その後起きた出来事を知らない。

 結局、国王とラックとの関係性などはさっぱり分からず、しかしやはり魔力の感じからして、国王が魔王によって操られていることは確定したようだ。


(・・・あの時、絶対にこっちの気配に気づいてたわね。あの一瞬、今までに感じたことがないような、強さによる恐怖、とは何となく違うような・・・もっと禍々しいような・・・)


 思い出すだけでも肝が冷える。

 何よりも一番恐怖だったのは、気づいていながらこちらに対してなんのアクションも取らなかったことだ。

 つまり、敢えて無視を決め込んだことだ。

 

(あれは絶対気づいていた・・・なのに・・・)


 暫し熟考するが、しかし今はそれどころではない。

 一旦それを保留にして、そもそもの目的を果たすことに集中する。


「それよりも・・・・・・やっと見つけた・・・本物の、エヴィリオの居場所を! どんな奴だか知らないけど、大人しく待ってなさい!」


(ユウのためにも、私がさっさとこの世界を攻略してやるわよ!)




〜同日・ヤザ領〜

「皆さん、体力等は大丈夫ですか?」


 姫が、引き連れる男たちに向かってそう問いかける。


「皆、力が有り余っていますよ。何せ私の部下ですから!」


 するとマブロが応答、それを聞いた部下も皆笑顔だ。


「流石ですね・・・そして、朝からずっと働かせてしまって、ごめんなさいね」


 そう、実は今、デンジャー制圧作戦終了からそれほど時間は経っておらず、またデンジャー領からずっと移動していたので、文字通り彼らは朝から動き続け、今ようやくヤザの本部が射程圏内に入ったところだ。

 そしてやはりマブロたちは笑顔で「大丈夫です」と返事をする。


「・・・では、最終確認です。ヤザ家制圧作戦、不明な点が多いですが、推定難易度はB+、投入戦力はマブロ家精鋭五人、マブロ公爵、それにユウさんーー」


 因みに、朝と比較して人数が減っているが、これはユウの意見が尊重された結果であり、ここに同行していないメンバーは、一足先に帰還、情報の収集・整理を行っている。


「突入は精鋭部隊が正面玄関から、そしてユウさんたち二人は・・・あの上の窓から、一斉に突入ーー」


 ヤザの本部はなんとも雰囲気のある、5階構造のビルである。

 上の窓、というのはその4階、5階の人ひとり分程度のサイズの窓で、幸い今は開放されている。

 

(あそこか・・・まぁ、何とかなるか・・・?)


 そしてビルの前を見ると、やはりイカつい構成員がウロウロとしている。


「そして決行は・・・」


 そうして余韻を残しながら、姫は皆の顔を改めて見る。

 また皆も、それに頷く。


「決行は、今すぐです!」


 こうして男たちは、最早身を隠す素振りすら見せず、堂々とそのビルへと向かって行く。

 そしてーー 


「突入!」


 本部につくと同時に、精鋭五人はそう新たに気合を入れ直し、いざ中へと侵攻していく。

 すると最後尾にいた一人が、目の前を彷徨いていた構成員らしき二人に絡まれた。

 

「ん? なんや我? 勝手に人様のシマに入り込んで?」

「落とし前、つけてもらいましょか、あ?」

「えっと・・・」

 

 精鋭Eは考えた挙げ句、結局一人を殴った。

 

「貴様・・・何するんや! 痛いやろが!」


 こうして人目も疎らにある中で、三人は乱闘を始めた。




〜本部・二階〜

 先行した四人はどうやら半分ずつに別れ、それぞれ一階と二階とを担当することになったようだ。

 

「開けるぞ?」

 

 そしてこちらは二階担当、一人が扉に両の手をかけーー勢いよく開けた。


「はいはい皆さん、動かないで!」


 中にはやはり、構成員が十人ほどいた。

 また、日本刀などの武器類も大量に確認された。


「その日本刀、どうした?」

「護身用ですけど・・・あー、なるほど。我々は、こういうもの持ったらいけないと? あんたらは持ってるのに、我々はいけないと?」


 一人が妙に突っかかってきたが、流石に人相が恐ろしかったのか、精鋭二人は抜刀した。

 するとそこで、その構成員が怒鳴る。

 何を言っているのか大概聞き取れなかったが、しかし最後には冷静になり、「来いよ」と挑発。

 

「お前・・・丸腰でいいのか?」

「・・・男なら・・・拳でしょうが!」


 そしてまた、ここでも全員参加の乱闘が始まった。




〜本部・最上階〜

 皆が乱闘している中、ユウはこっそり窓から侵入。

 因みにマブロは四階を担当している。 


「ふぅ・・・なんか、ここだけ妙に綺麗だな。壁の色からしてまず違うし・・・日本刀とか飾ってあるし・・・」


 何となく、ここがいわゆる組長の部屋だと確信した。

 が、しかしその姿はこのフロアのどこにもない。

 一応一つある扉を開けてみるが、そこはもう下への階段だった。


(・・・? この部屋、誰もいない・・・。てか前に、組長の依頼受けさせられて、モンブラン作ったよな・・・本当にここか?)

 

 と、するとこちらへと上がってくる足音が聞こえてきた。


(マブロさん・・・いや、上は任せてって言ったから・・・まさか、組長か!?)


 ユウは扉から離れ、魔術を発動する準備に入る。


(・・・残り三段、二段、一段・・・・・・来る!)


 すると予告通り、扉が開いた。

 

(・・・誰だ?)


 入ってきたのはーー


「失礼しま〜す。あっ、失礼します〜」

 

 外にいた構成員とは似ても似つかぬ、平和そうな顔の男だった。


「ん? 誰?」 

「なんか、お取り込み中でした? 下もすごく騒がしくて、元気でいいですね。あっ、取り敢えず、お花に水あげときますね」


 そう言って、水やりを始めた。


(・・・はっ? どういうこと? ・・・てか、なんかあいつに見覚えが・・・)


 一瞬思考停止に陥りそうだったが、しかしなんとか持ちこたえた。


(えっと、どっかで見たんだよな・・・・・・あっ! あいつだ! エヴィリオの屋敷にいた、しょうもない会話してた男だ! こいつヤクザだったのか!? いや、ただの日雇いか・・・ん? こいつが!?)


 そうこの男こそ、しょうもない男Aである。*        *二章ー15参照

 こいつを雇って何になるのか、それ以前に、ヤクザがバイトを雇っている(かもしれない)事実にひどく驚愕する。

 しかし、もうそんな時代ではないのかもしれないと、固定観念から脱却する時が来たのかもしれないと、謎に高度な考察を経て、自己解決に至った。

 そして少々心が痛んだが、取り敢えず捕縛しておいた。


「えっと・・・下降りるか!」


 やることもなくなり暇なので、応援へと向かうことにした。

[タイトルの件]色々と案があったのですが、しかし

       一番内容が伝わりやすいのにしました。

   ”異世界チートは標準装備 

     ーピンチでも、ピンチじゃなくても起死回生ー”

       これでいこうかなー、と思ってます。

       他にもっと分かりやすくて、

       いい感じの思いつかなかったら、

       明日の更新の際にいよいよ変更します。

[ブクマしましょう!!]明日は2023ファイナル! 更新します!

[予告]次回の更新は、31日を予定しています。

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