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異世界チートは標準装備〜ピンチでも、ピンチじゃなくても起死回生〜  作者: 悠悠ー自適
二章 二等世:プロドシア篇
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二章ー5 王女オーラ?

 気がつくと、何やら国王風味のやつと、そこ手下の魔術師風味の奴らが目の前にいた。

 というよりも、こっちがそいつらの前に現れたと言ったほうがいいかもしれない。

 

(・・・・・・?)


 少しのシンキングタイムの後、恐らくここは、例の異世界なのだろうと気付いた。


「ーーって、聞いてるの?」

「えっ?」


 そして何やらフィーネルも、未だ話し続けていたらしく、それをさっぱり聞き逃した。

 味気ない返事にフィーネルはため息をつくが、しかし話し続ける。


「だ〜か〜ら、あの盆栽が・・・って、ここどこ!?」


 まさに、驚き方が漫画のようであって実に面白かったが、ようやく異変に気づいたらしい。

 ただ、流石にすぐここが異世界であると理解したようで、急に静かになった。


「お前たちは、”異世界人”だな?」

「あっ、えっと・・・そうです。」

「儂はこの国の国王、ミミス=メタ=ミミックである。そして、お前たちをここへ呼び出したのも、この儂じゃ。」


 突然現れた、高圧的な中年男性。

 本人が国王と言うのだから、また、ここは異世界なのだから、それは間違いないのだろうが、しかしフィーネルはややイラッときている。

 国王等々権力者は、大体がこのような感じだろうがしかし、イラッとするのはするらしい。


「上から目線で、なんかちょっとイラッとするわね・・・。」

「まぁまぁ落ち着いて。」 

「あんたは何で平気なのよ?」

「え?・・・だって、あんな量産型国王なんて、なかなかにレアだよ!」

「・・・ごめん、あんたにはもう話しかけないわ。」


 どうやらフィーネルにひかれてしまったらしい。

 しかし彼女のイライラは収まった。

 

「突然の召喚をお許し下さい、異世界の方々。私はこの国の王女、マリス=メタ=ミミックです。」


 すると、王の影に隠れていた、これまたキラキラとした少女がひょこっと顔を出した。


「い・・・いえいえ、大丈夫ですよ。」

「あんた・・・」


 彼女の王女オーラにあてられて、こちらもつい笑顔になり、つい返事をしてしまった。

 すると案の定、フィーネルに睨まれてしまったが・・・。


「ありがとうございます。・・・そして、ここからが本題なのですが・・・」

「お前らを呼び出したのは、ひとえに儂の命を狙う不届き者を排除して欲しいからである。・・・引き受けてくれるな?」


(命? 不届き者・・・? もう少し説明してくれないと分からないよ!)

 

 そう心のなかで叫んだ。 

 ・・・しかし、現実は厳しかった。

 つい、考えなしに「はい!」と元気よく返事をし、了承してしまった。

 

 その後、トントン拍子で諸々の説明がなされ、そして、気付いた頃には王城を出て、機嫌の悪そうなフィーネルと二人、知らないところを歩いていた。

 



〜東町・カフェ〜

「まったく、なんなのよこの国は!」


 あれから何とか自我を保ちつつ、反省しつつ、そしてフィーネルを宥めつつ、ようやく街までたどり着いた。

 街はそれなりに活気があったので、取り敢えずこの国についての聞き込みをして、現在はまさに、近くにあったいい感じのカフェで休憩及び情報の整理をしているところである。

 そして、やはりフィーネルの機嫌はよくない。


「国王や貴族のことを誰に聞いても評判悪いし、一部いい人がいるとは言っても、それでもだめね、全然だめ。」


 そう、街で男女十数人に話を聞いたところ、残念ながら、あまりいい話は聞けなかった。

 また、あの国王も国王で、襲撃されて以降は流石に静かなものの、以前はそれなりに独裁紛いのことをしていたようで、あまり印象はよくない。


「それに・・・あんたも気づいたでしょ?」

「・・・うん。」

「多分、あいつが魔王ね。しっかし魔王がわざわざ私達を招き入れるなんてね。まぁ、どっちにせよ私達はここに来てたけど。」


 あの場の違和感、それに瞬時に気づき、しかしそれを顔に出さず、ここまでやってこれたのは正直かなりすごいと思う。

 もしや、本心を隠すためにわざとああいった態度をとっていたのかとすら疑った。

 実際のところは分からないが・・・。


「で、どうする? 魔王のことと、それと賢者のこと。少なくとも魔王はそんなに強くなさそうだど・・・。」

「うーん・・・でも、魔王だからといっても、いきなり国のトップがいなくなったら、この国は駄目になるだろうし・・・あと、貴族も多分まともな人はあんまりいなさそうだし・・・。」

「はぁ? 何いってんのあんた。そんなことするわけ無いでしょ。」

「・・・今、そう言いましたけど。」


 ちょこちょこ発生する理不尽に耐えながら、話を続ける。


「それで・・・賢者の方はどうするのよ?」

「取り敢えず、聞き込みをしましょう。確かリースさんによると、この世界では国のお抱え研究者みたいなのをやっていたらしいですから、そこから形跡を辿りましょう。特に、貴族の方なら何か知ってるかもしれませんし。」


 フィーネルはただ頷く。

 ここはどうやら同意見らしい。

 そして続ける。


「で、結局魔王はどうするのよ?」

「それは・・・まだ可能性があるという段階なので何とも・・・でも、あの国王が本物にしても偽物にしても、何かしらの改革は必要だと思う・・・から、さっき言ってた、いい貴族とあってみるのがいいかも・・・。」


 フィーネルは何かを言いかけたようだが、しかし「まぁいいわ。」と一言。

 そして、ドリンクを飲み干してすぐ席を立った。


「行くわよ!」

「どこへ?」

「どこへってあんた・・・ギルドへよ。貴族に会うには地位がいるでしょ。」

[雑談]言い訳。

   昨日、交通系ICカードをなくし、直ぐにそれを止めてもらい、今日再発行したら、なんと残高が100円ちょっとになってました・・・。

   信じてたのに・・・日本。

[ブクマ&評価しましょう!!]。

[予告]次回の更新は、13日を予定しています。

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