一章ー42 制限
後で少し修正するかもしれませんが・・・。
「嘘だろっ!」
鎌が静止する、いや、正確には見かけ上であるが、どちらにせよマギナの首に先端をかけたまま、一向に動かない。
クロノは混乱しながらも、更に力をかけて、マギナの命を刈り取ろうと試みる。
しかしそれでも、鎌はほんの少しも動いてはくれない。
そうしてごたついている内に、ほんの少しだけ、彼女へ僅かな時間を与えてしまった。
「ヤバっ・・・」
まさかの反撃に対処が遅れ、彼女の魔力込みの脚撃が頬を掠る。
(イテテテ・・・握力凄いな・・・いやまさか、この鎌が軋むなんて。)
クロノはその鎌を労りながら、マギナへと集まりつつある魔力を感じる。
「< 魔技装纏 >」
まずはじめに、彼女の魔力が一瞬ゼロになった。
その一瞬が過ぎると、今度は彼女を中心として魔力の渦ができた。
そしてその膨大な魔力は、彼女の四肢へと収束した。
「すごい気迫だ・・・それに魔力も・・・一番脆いところでも、金剛石と同等程度はあるな・・・それに・・・」
(それに、さっき反撃されたとき、掠っただけなのにダメージをくらった・・・どういうことだ?まさかあれは魔術ではなく・・・いや・・・そういえば確かあのバズーカ使いもちゃっかりダメージいれてきたし・・・どうなってるんだ?)
時が経つに連れ、どんどんと懸念点が増えていく。
クロノの気持ちがずんと沈んでいく一方で、
「さて・・・・・・ここからが、私の戦いだ!」
やる気全開気迫十分、いよいよ本気を出す、といった表情で、それよりも威圧感でそれを相手に示す。
「いや、結構です。」
クロノは冗談でもなんでもなく、本気でそう思っているようだが・・・。
だがそんな事は些細な事だ、マギナは静止状態から一気に踏み込んで、瞬き一回にも満たない速度で相手のほんの1、2メートル手前までやってきた。
(・・・っ疾すぎだろ!いくらなんでも。)
そう思ったときにはもう、既にして、魔力塊と見紛うような拳が前髪を撫でていた。
後手後手になりつつも、なんとか後ろへ後ろへと避け続けている。
(いや・・・余裕ありそうなのにっ、速度はさっきの1.8倍位はあるな。)
と、そちらを思案するのにリソースが取られ、彼女の超加速への対応がやや遅れる。
「まずいっ!」
すると今度は、腹部にモロにくらってしまい、若干遠くに吹き飛ばされる。
しかしうまく受け身を取り、一刻も早く彼女の姿を視界に戻す。
「ーー!」
(下っっ!!)
下から下から攻めてくる彼女の動きに翻弄される。
(いや、なんで素手で鎌とやり合ってるのさ?)
鎌と拳とが衝突し合い、ある時、鎌が弾かれてしまう。
マギナはその、よろけて開けた腹部に手をかざし、
「< 魔技・掌底拳 >」
突如、腹部まっしぐらに物凄い重圧がーー。
クロノは更に吹き飛ばされる。
そして彼が地面に不時着するより早く、マギナはクロノの着地点に回り込む。
「もう準備してるよ・・・でも、さ・・・もう、速さは見きった。」
クロノは、落下ざまに鎌を再度構える。
そしてそろそろ地面に着陸、則ちマギナと接触する直前、それで虚空を斬る。
ペリオタクト
「< 速度制限 >」
直後、準備万端待ち構えていたマギナの体が、ぐんと後ろへと引っ張られる。
「・・・え?」
「隙だらけですよ。」
それが起きた後、クロノは着陸、からの反撃に出る。
「安心してください、ただの通常攻撃ですよ。」
そう言って、マギナの胴体へ攻撃、彼女はようやく異常がもとに戻り、二撃目は回避する。
「この能力は、ある一つの要素を支配下に置くというものだ。しかし、能力が強すぎるあまり条件等が厳しい。だから、効果を一定値下げることにより、発動条件を緩和し、効果の汎用性も高めている。・・・とはいうものの、これについては全然の素人だからな・・・」
このように、ご丁寧に説明までしてくれたがその隙に、負けじとマギナは術式を構築する。
クラスレッド・ウォータスラッシュ
「< 赤魔術・水斬 >」
「構築はやいね。」
恐ろしく早い構築だったがしかし、それに対しても何も焦ることもなく、すっと鎌を構え、それを軽く振る。
「!?」
ペリオマギダイナ
「< 魔力制限 >」
すると、まだ距離はあったが、魔術がすっと、霧が一瞬にして晴れるようにして払われた。
「えっ・・・何が起きた?」
シフト・アクセル
「< 命令:加速 >」
マギナがやや放心状態にある中、それを補完すべくクルースが直ぐ様攻撃を放つ。
「いや速いって!今能力使ったばっかだからーー」
回避のモーションを見せるも、流石に加速した弾丸はそれを許さないらしい。
「・・・っ」
直撃したのか、爆発が起きる。
「魔力が乱れてますよ。落ち着いてください。」
「・・・ごめん。」
「まったく、貴女らしくもない・・・。」
「・・・なんか、変な感じして・・・。」
マギナの様子がどうやらおかしい。
「イテテ・・・またくらった・・・。」
やはり致命的なダメージは与えられなかったようで、直ぐに復活したが、
シフト・アクセル
「もう少し黙っていてください< 命令:加速 >」
ペリオエシス
「酷いな・・・< 攻撃制限 >」
クルースは更に攻撃を放つが、しかしなんと、それさえもかき消されてしまう。
「そんな滅茶苦茶な・・・。どうします、何か策はないですか?」
「・・・・・・。」
「戦いにおいて余計な感情は足手まとい、怒りも悲しみも、戦いが終わってから精算する・・・そうシルさんが言ってました、が、頭を使うなとは言われていませんよ。」
「・・・もう少しヒントがほしいな。」
「・・・そうですね。」
そうしてまた、余裕に満ちている相手を見据える。
さて、ここからどうしようかと二人が思っているとーー。
「マギナさん!」
「ゆうちゃん・・・?」
[雑談]忙しいため省略。
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[予告]次回の更新は、19日を予定しています。




