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一章ー31 決着・・・?

「はぁ・・・はぁ・・・なんとか・・・勝てた。」


 クラヤミは、一瞬で消えてしまった。

 正直な所、ゆうもあれを発動した直後の記憶はあやふやで、そして自分の術式ながらも、何が起きたのだか、イマイチ理解できていない。

 残ったのは、物凄い疲労感と、そして勝利という二文字だ。


 ゆうは、立ったまま目を閉じ、息を整える。


(疲れたな・・・魔力ももう全然ないし・・・っと、そういえば・・・)


 そしてゆうは、便利袋からいつか買ったポーション(ぶどう味)を取り出した。


「異世界・・・人生・・・初・・・ポーション・・・」


 疲労感に抗いながら、人生初ポーションをいただく。

 相当喉も乾いていたので、一気に飲み干してしまった。


(・・・!!う、うますぎる!!なんて美味しいんだ!?)


 どうやら相当お気に召したらしい。

 そしていつの間にか、疲労感が抜け、魔力も少しだけだが戻ってきている。


「やばい・・・ポーションに惚れそう。こいつ、いや、この御方本当に有能すぎる。」


 そしてゆうは、しばらくポーションを崇め奉ることにした。


 すると、そんな勝利ムード全開のゆうに不穏な影が近づくーークラヤミだ。

 正確にはクラヤミだったもの、あれの残骸だ。

 どうやら一部が運良く生き残ったらしく、ゆうを狙っている。 


 段々とゆうに近づいていくが、全く気づく気配がない。

 ゆうが完全に気を抜いてしまっているのもあるが、相手もかなりの被害を被っているために、魔力が殆ど無いような状態なので、逆に魔力による感知がかなり難しくなってしまったのだ。


 クラヤミは、着々とゆうの背後に忍び寄り、そしてゆうに飛びかかろうとした、まさにその時、


「途中までは満点ですが・・・これはでは欠点ですね。」

「!!」


 ゆうは咄嗟に振り返る。

 見ると、クルースがそこには居た。 


(!!まったく気配がしなかった・・・。)


 クルースは、奇襲を試みていた、厚さ数cm程度のクラヤミを、空中へと思いっきり蹴り飛ばした。

 そしてどこからともなく、かなり重そうなバズーカを取り出し、空中へと打ち上げられてしまったクラヤミへと照準を合わせる。


「まったく・・・どうやら補習が必要なようですね。」


 そうセリフを吐き、冷静に、バズーカをぶっ放した。

 しかも、一発だけではない。

 一発、二発、三発。

 それらの爆音は、殆ど同時に響き渡る。


 クラヤミは無論、空中で爆散し、ようやく本当の最後を迎えた。


「・・・凄!」

「何を感心しているのですか?あなたはそれどころではないはずです。最後のあれは何ですか?どうして最後まで集中力を保てないんですか?まったく・・・確かに仕事を早く終わらせたときは気が緩んでしまいます。しかし、完全に気が抜けてしまっては、どこかでしょうもないミスをして、後々面倒な事になるという事は、考えればわかるはずです。それに・・・」


 戦闘直後のゆうに対しても、クルースはお構いなしに説教を続ける。


「というわけで・・・聞いてますか?」

「あっ、はい。」


 ゆうは途中、意識が飛びそうになったが、なんとかそれを留まっている。


「まぁいいでしょう・・・では最後に、クラヤミの倒し方を2つ以上挙げてみてください。」

「?倒し方?」


 急に変化球が飛んできたことにより、ゆうは一瞬反応が停止するが、


「えっと・・・なんか、もの凄く集中する、それから、えっと・・・めっちゃ魔力をあれする?」


 ゆうは苦しながらも2つ挙げ、クルースの顔色を窺う。

 だが、ゆうの語彙力等の問題もあり、まるでうまく言葉でまとめられておらず、クルースはため息をつく。


「答えの例は、完全隔離空間に閉じ込める・聖魔術や精霊術を行使する・圧倒的火力で焼き尽くす・魔力を全くと使用せずに攻撃する・魔力を大量に流し込み、自爆させる・多属性で攻撃をする、等があります。このように、倒し方は一つではない。にも拘わらず、あれはSランクの魔物です。理由は分かりますか?」

「えっと・・・」


(早口すぎて聞き取れなかった・・・。)


「理由は言うまでもないでしょう・・・答えは、一般的に考えて、どの方法も実現不可能なくらいにイカれているからです。」

「・・・なるほど。えっと、具体的にどういった所がイカれているのですか?」

「例えば魔力を全く込めない、或いは大量に込めるとあるが、基本的にこれをできる奴はいません。なぜなら、魔力を100%コントロールすることや、あいつをパンクさせるほどの魔力を放出することなんて、到底できないからです。これでは少々理由としては不十分ですが、これが理由です。」


 ゆうは、「なるほど」と相槌を打つ。

 しかし、恐らく半分も理解しておらず、「魔力凄い」だの「分析力ヤバ!」といった、おおよそ程度の低い感想しか抱いていないだろう。


(魔力って、奥が深いな〜。てか僕の分析と精度が大違い・・・。)


 案の定、抱いていたのは薄っぺらい感想のみだった。


「つまり、戦いにおいて大切なのは、無数にある攻略方法をどの程度早く導き出せるか、ということなのですよ。」


(なんか、最後のだけもの凄く分かりやすかったな。) 


「さてと・・・何かやり残したことはありますか?なければ帰りますが・・・」

「えっと、ないと思いま・・・」


 ゆうがそう言いかけたその時、


 ピロン!


 ”レベルが63に上がりました”


(おっ!この音は!!・・・最近全然レベル上がってなかったからな。やっぱこういう強い敵じゃないとだめなのか・・・でもやっぱ嬉しい。)

 

 久しぶりの福音に、テンションが爆上がりするゆうであった。

[雑談]いつの間にか、連載開始から一ヶ月が立っていました。

   なんか、長かったような、短かったような・・・。

   これからもよろしくお願いします。

[いちばん大事]ブクマ及び評価をお願いします。(切実)

       評価点ないと、あんまし読んでもらえないので・・・数字主義...。

[予告]次回の更新は、19日を予定しています。

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