一章ー13 事後処理
〜帰り道〜
「ゆうさん・・・デレデレしすぎです。」
「すいません・・・。」
クイーンに対して、あまりにもデレデレしすぎたため、セツに怒られている。
(でもあれは不可抗力だから!)
「・・・不可抗力とか思ってません?」
「!!思ってないです・・・。」
「そうですか・・・反省してますか?」
「はい。」
「なら・・・手、繋いでください。」
「?」
「手、繋いでください!それで許します。」
よく分からないが、ゆうは言われた通り、セツの手を握った。
そしてこのままギルドまで戻ったが、その頃には、セツの機嫌はすっかり治っていた。
〜ギルド〜
あれからなんとかしてギルドまで戻り、今回の件について話した。
「なんと・・・そのような事が!」
そして今話している男は、ギルドの幹部の一人である。
「はい。一歩間違えれば、大惨事になっていました。難易度を決定したのがどなたかは存じ上げませんが、今後、このような事がないようにしてください。」
「分かっています。ギルド側も原因の早期究明に尽力します。」
(セツさん・・・なんか迫力あるな。ていうか、会見かなんかを見ているみたいだ。)
セツが真剣に話している中で、ゆうはまるで他人事かのように聞いている。
「ゆう様、セツ様、改めまして、この度は大変ご迷惑をおかけしました。ギルドを代表して、私が謝罪させていただきます。大変申し訳ございませんでした。」
「あっ、いえ、大丈夫です。」
頭を下げられて、無駄に恐縮してしまい、ゆうは即答してしまった。
するとセツも、「ゆうさんがそう言うなら・・・。」と、謝罪を受け入れた。
その後幹部は、「マスターに報告してきます。」と言い残し、部屋を出た。
「・・・ふぅ、ギルドも大変だな。」
「ゆうさん、他人事じゃないんですよ。もっと怒ってください!」
「まぁ別に、二人とも無事だしいいかなって。」
そんな話をしていると、再び部屋の扉が開いた。
「ゆうくん!セツくん!」
入ってきたのは、お馴染みガイさんだ。
「二人とも、無事か?怪我とかしてないか?」
「はい、眠いですけど元気です。」
「私も元気です。」
「それは良かった・・・。取り敢えず、問題については上が色々やるみたいだから、二人も早く帰って休んだほうがいい。」
どうやら帰宅の許可が降りたようだ。
(しかし、ガイさんって凄くいい人だな。)
と、ゆうのなかで、ガイへの好感度が上昇した。
その後二人はギルドを出た。
「ゆうさん・・・今日は本当にありがとうございました。また一緒にお仕事しましょうね!」
「うん、そうだね。取り敢えず、今日はお互いしっかり休もう!」
そして、「お疲れ!」と互いに言葉を送り、二人はそれぞれの帰路についた。
〜憩〜
「戻りました〜。」
(やっと着いた〜!・・・なんか急に眠くなった。)
宿につくと、安心感から一気に気が抜けてしまった。
思えば、昨日の朝位から依頼をこなしていたので、明け方に少し眠ったとはいえ、それでもまる一日以上働き続けているのだ。
(普通の人ならとっくに死んでるぞ・・・まぁ僕は、メイサさんで慣れてるから・・・。)
メイサとの特訓で培った、社畜魂が、ここでもまた役に立った。
しかし、疲れているのに変わりはないので、一刻も早く寝たいところである、が、
(もうお昼なのに・・・なんか暗いな。てか、ミテラさんどこ?)
ゆうは、違和感に気づいた。ミテラさんが見当たらないのだ。
いつもなら、すぐに出迎えてくれるのだが・・・。
なんとなく不安に思い、カウンターやキッチン等々を探してみるが、見つからない。
(・・・どこだ?)
すると、後ろから突然抱擁された。
「!?」
「ゆうくん・・・心配したのよ!」
その声の主は勿論・・・
「み、ミテラさん!すいません、遅くなってしまって。」
「・・・いつもの時間に帰ってこないから、心配でギルドに確認したら、夜の任務だって聞いて・・・それで朝まで待っても帰ってこないから・・・」
どうやら本気でゆうのことを心配していたらしい。
「ゆうくん・・・私言ったよね。毎日泊まりに来てねって。」
「それは・・・」
「まぁいいわ。今回は、許してあげます。」
言葉を返すまもなく話が進み、そして完結した。
(心配されるのは嬉しいんだけど・・・なんか・・・)
しかし、話は完結したが、未だミテラの様子がおかしい。
「昨日来なかったのは許すけど・・・ゆうくん、一つ、聞きたいことがあるの。」
「?なんですか?」
「ゆうくん・・・女の子と遊んできたの?」
突然、声のトーンが明らかに下がった。
「えっ?ち、違います!」
(雰囲気が変わった!・・・これは、適当に答えたら確実に死ぬ!!)
ミテラが更に仕掛ける。
「ゆうくんから、雌犬の匂いがするんだけど・・・気の所為かな?」
「いや雌犬じゃなくて雌の狼で・・・」
「・・・狼?」
(やべっ、余計なこと言った。)
ミテラの目つきが一段と険しくなる・・・が、
「まぁゆうくんは、そんなことしないって分かってるから。」
いつもの表情に戻った。
(よ、良かった、いつものミテラさんだ。)
ゆうも安堵する。正直ついさっきまでは、生きた心地がしなかった。
「ごめんね、ゆうくん。つい、ゆうくん成分が足りなくて・・・」
「いえ、大丈夫で・・・す。」
(ん?なんか今、知らん言葉出てきたような・・・。)
疑問に思いつつも、穏便に済ませるために、気の所為だったと自分に言い聞かせた。
「今日は特に疲れが溜まっているみたいだから、しっかり食べて、しっかり休みなね。」
「・・・はい。」
こうして、強敵と戦い、数々のピンチを乗り越えたゆうは、美味しいご飯を食べて、しっかりと疲れを癒やしたのであった。
想像以上にミテラさんの湿度が高くなってしまった・・・。
想像以上に投稿が遅くなってしまった・・・。
夏休みシーズンももう終わるので、これから結構投稿頻度・投稿時間がばらつくかもです。
ご容赦お願いします。(一日一投稿は頑張ります!最悪埋め合わせします!)




