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一章ー8 セツ

スマホだと見づらい部分あったので、編集しました。

「抜刀 ’氷雪ノ魔剣’」


 その大剣が鞘から開放されると同時に、キングは一瞬で氷漬けにされた。

 そして、いつの間にか先程まで凍っていたはずの周囲の草木は元通りになっている。


(!! あれはヤバイ・・・化物だ! メイサさんと同じか、それ以上の・・・)


 セツは大剣を右手に引っ提げたまま、氷漬けになっているキングへと近づく。


「この程度か、くそ狼!」


 そして、今までのセツの行動からは到底予想できないような言葉が、口から発された。

 その声は、心做しか普段より低いようにも感じられた。

 ゆうは色々な衝撃で、思考停止状態に陥ってしまった。


 と、キングの氷にヒビが入った。

 セツは笑みを浮かべ、ゆっくり距離を詰めながら、改めて剣を構える。


 その後、すぐにヒビが氷全体に行き渡り、キングが開放されてしまった。

 驚くべきことに、その姿は最早獣ではなく、人間の如きそれであった。


「貴様・・・やはり我の眼に狂いはなかった、ということか・・・」

「お前、なかなか楽しめそうだな!」


 こうして、セツとキングの激しい応酬が始まった。


 キングは、すぐにセツと距離を取り、影と地面とを高速で移動している。

 その速度は、今までとは桁違いに速く、だが、とても静かで僅かな砂埃も立っていない。

 そして、セツに一撃入れては影に戻ってを繰り返している。

 一方のセツは、先程の場から一歩も動かず、ただ冷静にキングの攻撃を受け流している。


 しかし、そのようなラリーが続くなかで不利になって言っていたのはキングの方だった。

 ヒット・アンド・アウェイで影の中に戻ろうとしたとき、足が動かず、戻ることが叶わなかった。

 その一瞬の隙に、セツはがら空きの胴体を蹴り上げ、勢いそのままに顔面に廻し蹴りを決めた。

 キングは、体が完全に地面と離れ、勢いづいたまま木に激突した。


 続けてセツは、剣の切っ先をキングに向けた。

 キングは咄嗟に影に隠れようとする、が


「左前脚」


 その言葉と同時に、キングの左前脚が凍りついた。


「・・・何をした?」

「さあね」


 しかしキングも、無策ではない。

 すぐに凍結した部分に影を纏わせた。


「少し、まだ少し貴様を侮っていたようだ・・・」


 そう言って、影の中へと消えた。


 セツは、あたりを見回す。


「隠れるとか最悪だわ~」


 その後もセツは、周囲を警戒し続ける。


「さーて、どこから来るのかな」


 しかし、心做しかあまり焦っていないようにも感じ取れる。

 が、まだキングは出て来ない。


「遅いな〜まだかな〜」

        クラスレッド・ファイア     

「・・・喰らえ!< 赤魔術・火炎 >!」


 すると、キングはセツの影から勢いよく飛び出し、速攻で魔術を行使する。

 そして、瞬時に形成された炎がセツを燃やし尽くす・・・はずだった。  


  ヴィスト    

「< 遮断 >」


 セツがそれを唱えた瞬間、炎が一瞬にして消えてしまったのだ。

 これには流石に、キングも驚きを隠せない。


「貴様・・・まさか・・・」

「属性相性考えて、それを使ったんだろうが、その選択は間違いだぜ」


 キングは、少々考えるような素振りを見せる。

 それに対し、セツが「戦闘中に、余裕かよ」と茶化す。


         シャクリフォス

「・・・成る程。< 隠密・影 >」


 突然、影に入ったわけでもないのに、キングの姿が視認できなくなった。


(ん・・・どうなってんだ? あいつさっき、影に入ったか?気配が消えたぜ・・・それにアタシ、もの探すの苦手なんだよなぁ・・・)


 そして、主人公のくせに、戦いに参加していないどころか、セリフすらほとんどもらえていない男に話しかける。


「おい、今からアレやるから、魔力で自分の身を守れ。」


 そしてセツは、再度魔力を収束し始めた。

 ゆうは、それが今までの比にならないほど危険だと判断した。


(魔力で自分の身を守れ?取り敢えずやってみよう。)


「< 白魔術 >及び< 魔力操作 >加えて

     クラスホワイト・ニア・オールプロテクト

< 魔力相乗 >を併用< 白魔術・全属性防御 >」


 ゆうは、今自分が使える最も高度な防御魔術を詠唱した。

 また、それだけでは足りないと思い、初めてではあったが、魔力操作を合わせて使い、相乗効果を生み出した。

 そして、魔力相乗により、魔力出力を上げることで、パフォーマンスは最高を超えるものとなった。


 ゆうの詠唱の完了とともに、セツの詠唱も殆ど完了した。

 彼女の周囲には、ここら一体の魔力が、より濃密な状態で寄せ集まっている。

 彼女の表情はどこか楽しげで、その瞳はゼウスブルーを宿し、その魔剣と同じく、異様な雰囲気を放っている。


「・・・・・・吹き飛べ」


 セツの、凍えるような声とともに、冷たい風が吹き、最終段階の詠唱とともに、空気が変わり、空が荒れ始めた。


「< 氷華・絶t「< 闇討チ >」


 しかし、詠唱完了間近、その声を遮るようにして、キングは現れた。 

 セツは、極限まで集中していたため、殆ど反応出来なかった。

 そしてキングは、すかさず詠唱中の無防備な胴体に、仕返しとでも言うかのように、技を決め込んだ。


「セツさん!」


 両者の立場は先程とは180度変わり、今度はセツが身体を打ち上げられた。


「貴様のその危険な技も、出させなければ勝ち目はいくらでもあるのだ!」


 と、キングは勝ち誇ったようにセリフを吐いた。


           エルナ 

「さらばだ・・・< 影ノ一太刀 >」

夜にもう1話投稿予定です

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