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第六話 新たな養子 ルーカス

 

 「マリアンヌ、ノア、君達の新しい義弟のルーカスだよ。」


 孤児院からやって来て、父に紹介された義弟は恥ずかしそうに父の後ろに隠れ、チラチラこちらを伺っていた。


 真っ黒な髪と瞳の神秘的な雰囲気がする小さな4歳児。プルプルと小犬のように震える様は‥‥‥


 「可愛い!」


 私はルーカスをギュッと抱きしめた。


 ‥本当に可愛い!夢の中の私はこんなに可愛いルーカスまで虐めていたわ‥本当、どうかしていたわ‥。


 「‥そんなに可愛いか‥?」


 ノアは冷めた目で私達を見ていた。


 

 ルーカスが来て、お祖母ちゃんとのおやつの時間と、全力外遊びの時間はルーカスも加わり、さらに楽しいものになった。そして、邸内でもルーカスを抱っこしたり、馬跳びをして遊んでいるので私の活動量は増え、さらに健康的になっていると思う。


 朝のジョギングは早い時間なのでノアと2人でしており(いつの間にか2人になっていた)、夜食は遅い時間なのでルーカスは参加せず、ノアと祖母(時々両親も)と過ごしている。ルーカスももう少し大きくなれば参加出来るね。


 そんなルーカスはまだ小さいので家庭教師はついていないものの、時々魔法を繰り出している。1番魔法を発動させるのは『全力外遊び』の時。鬼ごっこをしている時に水や風を出して怯ませたり、かくれんぼをしている時にどうやって登ったのか、高い枝に乗っていたりする。父は今、慌てて魔導士の家庭教師を探している。ノアと私もルーカスには及ばないが魔力はある。魔導士の家庭教師が見つかれば、私達も教えてもらう予定だ。


 そしてルーカスはとにかく可愛い。初めは人見知りしていたのに、今では抱きついてきてくれる。私のことを「お義姉ちゃん!」、ノアのことを「お義兄ちゃん!」って呼んでくれる。全力外遊びの時は私よりノアと遊ぶ方が楽しそうで少し寂しいけど‥‥。



読んで下さり、ありがとうございました!

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