第五話 ノアとの生活
ノアは年齢の割に落ち着いており、覚えも早い。私も覚えは早い方だが、一歩先をいかれている感じで、なかなか追い越せない。
「お二人とも優秀なので私も鼻が高いですわ!」
家庭教師のミッシェル先生は感嘆の溜息をついた。
「マリアンヌ様は最近綺麗になられてきて、お作法も完璧ですし、お二人でお茶会に参加されもよろしいですわね。」
えっ!?お茶会‥‥?‥‥お茶会は夢にも出てきたわ。デブの私が笑い者になるだけだったわ‥‥!
「先生、お茶会はもう暫く先でよろしいですわ。もし今参加しなければならないのなら、ノアだけ参加していらして。」
「いえ、僕もまだいいです。参加するならマリアンヌと参加したいですし。」
「まぁ、お二人は仲がよろしいわね。」
‥‥どこが!?
私は朝食前のジョギングだけでなく、日中に別の運動も始めることにした。
それは『全力外遊び』だ。
本に紫外線がお肌を劣化させると書いてあったので、必ずつばの広い帽子を被るようにしている。
今日の遊びは『鬼ごっこ』
ノアと、庭師のイライジャと、護衛のアランとジョン、そして何とお祖母ちゃんとお母様まで参加した。
とにかく走る!すぐに捕まるけど、お祖母ちゃんとお母様だけには捕まりたくない!
それにしてもノアは走るのが速いわ。私も痩せたら速く走れるようになるかしら?
さらに2ヶ月が経ち、私の体重は殆ど減らなくなったが、かわりに身長も伸びたし、何より健康的になったと思う。
読んで下さり、ありがとうございました!