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第四話 ノアに変化が‥

 

 あれから1ヶ月が経った。


 私は毎食食べ過ぎないよう咀嚼回数を増やし、夜食もやめた。今までの夜食はお祖母ちゃん特製のお菓子だった。


 夜食はエネルギー消費されず全て脂肪として蓄積されるらしい。しかも病気や肌荒れも起こすという‥。


 今まで夜食をお祖母ちゃんと語らいながら食べるのを楽しみにしていたけれど、今では温かいミルクのみで語らっている。


 そして側にはいつも義兄もいる。お祖母ちゃんが義兄も可愛がっているからだ。‥妬ける‥お祖母ちゃんを独り占めしたい‥。


ノアがこちらを見て「マリアンヌ、だいぶ痩せたね。」と言った。


 「ええ。頑張ったのよ。」


 「マリちゃん、そんなに痩せなくていいのに‥‥お祖母ちゃん心配だわ‥‥。」


 最近、義兄は私に話しかけてくれるようになった。頑張って愛嬌を振りまいた甲斐があった。話しかけるということは嫌われてはいないよね?


 「明日のウォーキングは僕も一緒にしていい?」


 !?‥‥えっ!?‥‥それは嫌ですわ。それでなくても辛いジョギングがもっと辛くなる。でも死にたくないし‥‥。


 「嬉しいわ。楽しみだわ。」


 ‥‥精一杯の笑顔で、心にもない返事をした。


————————————————————-


——————————————-


 次の日、ノアは動きやすい服装で準備万端で待っていた。


 ‥‥やっぱりいたか‥‥。


 吐きそうな顔になるのを必死で堪え、精一杯の笑顔で挨拶した。


 「歩くスピードが速くなってきたね!」


 ‥‥いえ、私走っていますのよ‥‥。


 「‥‥はい。はぁ、はぁ、ありがとう‥‥。」


 体重も減り、筋力も付いてきたので、初めよりだいぶ速く走れるようになった。疲労感も減っている。


 「薔薇の蕾が大きくなってきたね。もうすぐ咲くね。」


 「はぁ、はぁ、‥‥そうね。」


 ‥‥ちょっと!?話しかけないでよ!?


 「朝食の後は家庭教師のミッシェル先生が来るね。」


 「‥‥そうね‥‥。」


 他愛のない話ばかり振られ、返事までしなければならないので、いつもの2割増し疲れた‥‥。


 ‥‥ノア‥‥あなたは汗もかいていないのね‥‥。




読んで下さり、ありがとうございました!

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