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最悪の予知夢を回避しようとした結果、溺愛が始まりました  作者: gold kiwi
第二章 ノアは絶対死なせない!
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第八話 義兄弟と私


 早朝から父とノアは視察の準備をしている。ノアはこの侯爵家の跡取りとなるので、時々父と共に視察にも出掛けているのだ。覚えの早いノアはまだ学院にも行っていないが、父の側で執務の手伝いもこなしている。その上、家庭教師から学ぶ学問も私より優秀だ。‥‥どういうこと!?私って自分で思うより馬鹿なのかな‥‥?


 「2人とも気を付けて行って来てね。」


 「ああ、マリアンヌも良い子で待っているんだよ!」


 ‥‥ノアはすごいなぁ‥‥。


 —————————————————————


 ————————————-


 

 「ルーカスは今日魔導士様と魔法訓練に行くの?」


 「うん。今日はマゾリッド山の麓に浄化に行くんだ。」


 可愛い顔でにこにこしながら言っているけど、あそこって瘴気が漂う危険な場所よね?もうルーカスとは次元が違いすぎるわ‥‥。


 「そんな危険な場所に行くのね。でもかなり遠いわよね?泊まりで行くの?」


 「ううん。魔導士様の転移魔法で行くんだよ?僕も今転移魔法練習してるんだ。」


 ‥‥‥転移魔法‥‥‥。私まだ解毒魔法も出来ないんだけど‥‥‥。


 「‥‥そうなんだ。気を付けて行って来てね。」


 「うん。ありがとう。マリアンヌも家で大人しくしていてね。街へ一人で行ったりしたら駄目だよ?」


 そう言ってルーカスは私を抱きしめる。もうどっちが姉か弟か分からなくなってきたわ‥‥。


 ‥‥私は一人で街も行けないのね。情けない‥‥。


 ___________________________________


 —————————————-


 「ショーンは今日は何するの?」


 「俺は午後から王宮騎士団に行って、訓練に入れてもらうよ。マリアンヌは今日の予定は?」


 「‥‥私は何もないわ‥‥。今日は誰もいないのね。図書館にでも行こうかしら?」


 「一人で行くの?」


 「護衛のアランかジョンについて行ってもらうわ。」


 ‥‥3人ともどんどん成長していって、私だけ何やってるんだろう‥‥?


 「それじゃあ、俺と王宮へ行くのはどう?訓練を見学してみない?迫力があって面白いかもしれないよ?」


 「え!?いいの!?」


 「いいよ。一人で寂しかったんだろ?」


 そう言うとショーンは私の頭をクシャッと撫でた。


 ‥‥嬉しい!一度見てみたかったのよね!


 「それじゃあ、私差し入れのお菓子を作ってくるわ!ありがとう、ショーン!」


 ‥‥騎士団の訓練が見れる!楽しみ!


 ‥‥早めにお菓子を作って、余った時間で解毒魔法の練習もしよう!私も頑張らなくては!


読んで下さり、ありがとうございました!

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