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第二話 取り敢えず、痩せよう!


 「はぁ、はぁ‥‥。」


 私は今、侯爵家の庭園を走っている。‥側から見れば歩いているように見えるらしいが、正真正銘走っている。


 私が急にジョギングを始めたのは、美しい義兄が来たからだと噂されている。‥確かに違ってはいないのだが‥意味合いが全然違う!


 取り敢えず、死を回避するために考えたのが、湖に落ちても死なない体力。体力をつける知識を得る為に、父に健康本も買ってもらった。


 この本で私は衝撃的な事実を知ってしまった。それは私が『とんでもない肥満児』だったということ。女児の平均に比べ、規格外のデカさだったのだ‥。その上、もっと恐ろしいことを知ってしまった‥。何と肥満は『病気生産工場』だった!頭も心臓も何もかも病魔に蝕まれるらしい‥。私がお菓子を喉に詰まらせ、湖に落下したのも肥満者特有の早食いや気道周囲の脂肪の蓄積、動作緩慢からくるものだったのだ!


 ‥‥無知とは恐ろしいものだ‥‥!


 その本に、朝食前にジョギングすると脂肪燃焼すると書いてあった。有酸素運動であるジョギングは、始めて30分後から脂肪燃焼するらしい。だから最低1時間は頑張っている。


 私が健康に目覚め、難しい本まで強請るものだから、将来の夢は医者か?!とも思われている。難しい本を読むのに難しい言葉も勉強しなければならないので、学力もついた。両親は「うちの娘は神童だ!」と触れ回っている‥恥ずかしい。


 ‥私はただ早死にしたくないだけよ‥!


 「お嬢様、今日もウォーキング頑張られていますね!頑張れー!」


 庭師のイライジャが並走‥並歩?して応援してくれている。


 ‥うーん‥1人にしてほしい‥。


 



 

読んで下さり、ありがとうございました!

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