Chapter 6 ごろつき再び
オレはプランク。
あまねく星の光を浴びた、とも言える対決。
キムとの対決から、はや三年。
思い出すたび、恥ずかしくて叫びたいが。
悔しいとも思うが。
真の愛情の証明とか、運命との向き合いとか。
やはり青春の傷痕になったかな。
おかげでオレは、今の生活が満喫できる。
今、オレはアクセサリ職人の学徒をしている。
思う存分暴れまくって、敗北を喫したからこそ。
地道に働けるようになった、と思う。
このかけがえのない日々こそが、オレの生きがいではないか。
晴れわたる空の下を歩く。
公園で、数人の子どもが一人の子どもを囲んでいる。
真ん中の子どもが、奇妙な力で周りの連中を吹き飛ばした。
なるほど。
カミールに一目惚れしたあの情景にすごく似ていて、懐かしくも思う。
ところが。
二人の大人が現れ、子どもを連行しようとする。
え。
見てられん。
プランク「わりぃわりぃ、待たせちまったな、カラブキ」
適当にカラブキと名前をつけて、知り合いを名乗ろう…
と思ったところ。
やっこさん、銃を持ってやがる!
??「共犯者か」
なるほど、犯罪者のレッテル貼り、というやつか。
この街の警察も落ちたものだな。
プランク「いいえ、事情を説明してほしいんですが」
??「この少年は犯罪者だ。共犯者ならさっさと自首しろ」
プランク「私は何も」
??「フン」
連れ去られるやつを見捨てたオレも落ちたものだな。
ってわけあるか。
留置場まで尾行してやる。