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病院であっちゃん
わたしが通院しているのは精神科だ。色々薬を飲んでいて、やっぱり薬がないときっとダメだろうと思う。
いつもあっちゃんは保育園なのだが、その日はどうしてもあずけられなくて、診察室まで連れていった事がある。
わたしが先生と話をしていると。
「いつになったら診察すると?」
「おはなし、長いよー」
などとうるさかった(笑)。
さて、帰りますとあっちゃんの手をひっぱると。
「なんでもしもしせんと?」
あっちゃんは小児科にしかかかったことがない。聴診器で胸の音を聞かないのが不思議でならないようだった。
「このお医者さんはもしもしせんのよ」
「もしもしせんで、病気が治ると?」
という、あっちゃんのものすごい心配そうな声を聞きながら、その日の病院を後にした。