表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/11

作戦決定とモンスターでの初戦闘

威勢よく指揮をとるとか作戦を考えるとか言ってしまったけど大丈夫なのか。だが俺には前の世界の記憶があるんだ。そこを利用しない手はない。


ここは籠城戦でいくべきだ。籠城戦とは自陣の拠点に立てこもり、守備を主体として戦う戦法だ。兵力差がある場合に使われる戦法の1つだ。


昔に勉強したことがこんなところで役にたつとは微塵も思ってなかったな。この籠城戦の最大のポイントはそう、挟撃だ。


籠城戦の場合大切なのは、籠城軍が敵を倒すことが目的ではなく、挟撃の要になる軍、つまり援軍が来るまで城を守ることだ。

援軍が来たことに敵が気付いた時にこの状況は引くべきだと判断すればそれは成功といえるだろう。


しかし、敵が撤退せずに迎え撃ってやろう、と判断した場合、それはそこで決戦が始まる。そのときは、俺がこの所持モンスターでどうにかするしかない。援軍を今から探してそう簡単に見つけることはできないだろう。


なので、俺が籠城戦の要になる援軍の役割を果たし、奇襲をすることにしよう。敵は相手は同じゴブリンだと思っているに違いないし、俺のモンスターをあれほど恐れていたんだ。確証はないが奇襲が成功する確率は高いだろう。少し暗くなってきたがまだみんな寝る前の時間だろう。


この作戦の準備も2日もあれば間に合うだろう。そうと決まればあの村長ゴブリンと話しをしにいこう。


 俺は作戦の説明、そして準備を話した。


「なるほど。それはいい手段と思いますな。相手は私たちだけと思っているところに背後から強いモンスターを出現させ挟み撃ちですか。

それで、その準備は入口を一つだけにすることと、高台と簡易的な塀をつくるということですか。」


「ああ、まず入口だがあっちこっちにあったら防御もクソもない。兵力が少ないうえに兵を分散さしてしまったら守れる戦いも守れない。

そして高台は見張り役だ。いつ相手が奇襲してくるかわからないだろ。それにこの見張り台と同じ高さの高台を2.3個作ってほしい。

こいつの用途は高台からの投石だ。ほかにも腐った卵を投げたりして戦意の喪失を狙えたりする。

一方的に敵に攻撃をくわえられるというのは圧倒的なアドバンテージだ。」


「確かに、良い作戦だと思われます。そしてみなには明日の朝から作業をしてもらうとして2日間の作業。おそらくですが間に合うでしょう。」


「よかった。では皆にこう伝えてくれ、この作戦の成功はみなの働きにかかっている。そして、俺には負けるビジョンがみえないと。」


「わかりました。ところで、この準備期間にダイル様はなにをされるのでしょうか。」


「手伝ってやりたいのはやまやまなんだが、俺にもすることがあってな、倒した魔物をつかうことができるんだ。ここから魔物を倒して戦力の底上げをしようとするよ。」


「なるほど。そのような力をお持ちで。でしたら、この周辺でもよいでしょう。魔物がよく出てくるとのことなので。」


周辺ね、またスライムとか倒して戦力増強を狙おうか。


「ありがとう、明日からすることにするよ。今日は頭を良く働かした。早めに寝て早いうちに狩りをするよ。宿としてここを少し貸してくれるかい。」



「どうぞ。みなへの伝言は任せてください。」




 翌朝、外に出るとさっそくゴブリン達が作業をしていた。しかし、やはり前の抗争で男は怪我人が多いのか女のゴブリン達が多かった。


「お目覚めですか。われらは負傷者は多いものの助けてくれるということなので、気持ちを下げないで頑張っております。私も信じております。」


「まかしてくれ。必ずうまくやりとげる。それじゃ、俺もいってくる。」


「お気をつけて。」



 たしか、ここらへんはスライムがいたところだ。俺はそんなことを考えているとあるモンスターを見つけた。


あの骨だけでできている体。そう、あれはスケルトン。ここは普通の林だがこんなところにいるのか、もっと洞窟とかうすぐらいところにいると思っていたんだが。

まあ、大体の予想はできてる。あいつはスライムと同レベルの強さのはずだ。


しかしスライムと比べると動きがはやいな。俺がいくのは危険そうだから、 「召喚」 そう唱えるとファングスライムが出てきた。俺は指示をだす。


「あのスケルトンを倒せ」


すると、想像していたイノシシの突進とは二倍ほどはやい速さでスケルトンに突撃した。

スケルトンは反応はしたもののかわすことはできず、吹き飛んでいった。


≪モンスターを討伐しました。≫


なんだ、あっけなすぎる。あのゴブリン達が怯えるのも無理はない。これがこの世界のランクの差なのか。

こんな簡単に倒せるなら仲間にしほうだいじゃないか。


いや、逆に考えると俺のモンスターよりも強いモンスターと遭遇してしまったら即死レベルということか。


だが、俺には融合がある。これをうまく使えばできる限り安全に強いモンスターを生み出せるはずだ。


≪モンスターをカード化しますか。≫


ここは当然イエスだ!


≪モンスターの解析中です。≫


どういう仕組みかわからないが、声に出さずとも脳内で思うことで反応してくれたようだ。


≪モンスターのカード化に成功しました。≫


そうすると、スライムを倒した時のようにすると、一点に集まりカードが完成した。

ステータスは、


種族:スケルトン Hランク

レベル:2

筋力H 防御力H 敏捷H 魔量G 魔力G 運気H スキルH

スキル:気合

召喚継続時間:3分

再度召喚のためのクール時間:3分

 

まあ、予想内におさまるステータスだ。魔力系がランクより高いけど、なにか変わったこともなさそうだしな。

もしかして、進化みたいなのが存在して魔法系に強くなっていくとかありえるのか。


でもそれは今考える話じゃないか。あとで村長ゴブリンに聞くことにしよう。

ところで、俺はあの融合の言葉を待っているんだが全然何も起こる気配がない。


何かの条件がいるのか、それとも融合化したモンスターに融合できないとか。そんな気もするな、なんたってそんなことができたらずっとし続ければ最強になれそうじゃないか。


そんなことはさすがにバランスが崩れるんだろう。この気合ってのもよくわからないスキルだ。そう考えていると、


気合

体力以上の攻撃を受けても超低確率で生き残る。


こんなもの見れるのかよ。サンドバッグみたいなスキルじゃねーか。超低確率なんだからサンドバッグにはならないんだろうけど。


でもこれが見れることに気づいたのはすごくよかった。いままでスキルは見えててもなんの効果化もわからなかったし不便だったからな。

確認できることなんだから、粘液と突進も確認しておくか。


粘液

体から粘液をだすことが可能。防御力に極小補正。


突進

突進時、スピードに極小補正


ほぉ、なるほど。うんうん。スキルはそこまで強くなさそうだね。もしかしたら、もしかすると強かったり思ったんだけどね。でも補正ってのがあって、それでステータスに補正されるのか。


極小ってことは極大がありそうだな。いつかそんなスキルがついてるモンスターほしいな。いや、いまは、まだまだこれから戦力アップしないといけないんだ。


 夢ができたところで今からモンスター倒しまくりましょうか!






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ステータス

種族:人間

名前;ダイル

レベル:4

筋力G 防御力G 敏捷G 魔量G 魔力G 運気C スキルEX

スキル:成長 カード化

ユニークスキル:融合 ??? ???

カード化モンスター:ファングスライム スケルトン



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ