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ゴブリン達との出会い

 さて、この広大な土地を探索してから一時間。おそらくゴブリンの村だと思われる場所を見つけることに成功した。


 ゴブリンか、たぶんあの村には食材があるだろうな。しかしなんだ、傷ついているゴブリンが多いな。もしかしたら責めるなら今がチャンスなのかもしれない。


いや、しかし俺の持っているこの「ファングスライム」であのゴブリン達を制圧できるかもわからないし、俺も無駄な殺傷はせずにwin-winの関係でことを治めたいんだがどうするか。


とりあえず、あの村にいって話をすることから始めようか。


 とうとう来てしまった。そしてゴブリン達はというと警戒心むき出しで俺を威嚇している。俺はとりあえず敵意がないことをしめすために両手をあげて、話をすることにした。


 「こちらに敵意はないんだ。無理なお願いで分かっているんだが、すまないが食材をわけてくれないか。」


 「jncbvef。jdfvhj。bhavavijf。」


 「全くなんて言っているのかわからない。俺もこのままじゃ襲われるかもしれないんだ。先にやるしかない。」


 「召喚」


そして、ゴブリン達よりも二回りは大きいようなイノシシが俺の声とともに現れた。その瞬間ゴブリン達がおびえたことが目に見えて分かった。そこで突如、


「すみませぬ、ご無礼な真似を。その獰猛な魔獣をおさえくださいませ。なにとぞお願い申し上げます。お前たちもなにをしているんだ。」


なんだ、こっちの言葉がわかるゴブリンがいたのかと思い、俺は声を発した本人を探した。


そのゴブリンは年をとっているように見え、その声にゴブリン達が従ったのがわかり、リーダー的存在だと分かった。

 

「いきなり、戦うような真似を見せてしまいすまない。俺はここにきてあまり時間がたっていなくて、ここのことがあまり知らないんだ。だから、このようなことをしてしまった。」


「いえいえ、そのような謝罪の言葉などいりませぬ。そちらの要求の食材を渡しますのでここから早々に立ち去って下さいませぬか。」


なににおびえているのか見当はつくが、話をしているゴブリンからは汗がしたたるのが見えた。

そこで俺は探りをいれることにした。


「そこまで、なににおびえているんだ。この場所には俺とイノシシしかいないのだが。」


「その魔獣でございます。ランクFには今のわれらでは太刀打ちできず、暴れられると村が壊滅してしまうのです。」


「なるほど。そういうことか。」


俺は声に出し、


「帰還」


と唱える。

すると瞬く間にカードになり手元に戻ってきた。

ゴブリン達はざわついている。


「これでいいのか。それと聞きたいことが山ほどあるのだが、少し俺の質問に答えてくれ。」


「なんなりと。では狭い場所ではありますが、私の家においでくださいませ。」


 少し歩いたところに他の家よりも少し大きな家が見えた。そしてゴブリンと話をすることになった。


「まず聞きたいことだが、なぜ俺のモンスターがランクFだとわかったんだ。」


「それはこちらの道具であります。」


そういうとそのゴブリンはポケットから虫眼鏡のようなものをとりだした。


「この魔道具でみるとモンスターのランクがわかるようになっているのです。」


「なるほど。では、ランクFであれだけ恐れていた理由はなんだ。」


「それはランクHとランクFのモンスターでは個体差にもよりますが、ランクFのモンスターを倒すにはランクHのモンスターがおよそ10~50体必要だからです。

そして生き残れるのはごく少数。この村の状態で戦うのはあまりにも無謀ではないかと。」


なるほど。ゴブリン達のランクはおそらくHだ。

そして、ファングスライムは融合で作ったモンスターだ。おそらく、ランクFのなかでもまあまあ良い方なんじゃないか。


「そういうことか。それではなぜこの村はこのような怪我人が多いのだ。」


「これはゴブリン同士の抗争のためです。ゴブリンは食料が取りにくいときが続いたり、底をつくと判断した場合に抗争が起こります。

その結果、食料を少し奪われただけで済みましたが負傷者が多数生じてこのような状態になっています。

おそらくですが、まだ向こうの戦力の方が勝っているのでもう一度仕掛けてくるのではないかと。」


「そうか。では、俺の言葉が通じるのはどういうことなんだ。」


「これは先祖代々私の家系はこの言語を習得するようになっているからです。

大昔にあなた様のような姿かたちをしたものに助けてもらったとの言い伝えがあるのです。それで私はこの言語がわかる所存でございます。」


 そういうことか。てっきり同じような人がここに尋ねたときに教えたのかと思ったけどそうじゃないみたいだな。


だけど、大昔だけど人間がいるってことだ。この世界でもどこかにはいるはずだろう。しかし、困ったな。


昔に助けられたといわれて、崩壊一歩手前のこの村を見捨てたら比べることじゃないかもしれないけど俺のなかでもやもやするじゃないか。


聞いたところではFランクのモンスターはHランクと比べてすごく強いそうだし、守ってやれないこともないな。仮に攻めるとしても大ダメージを与えることは可能だろう。


そして、倒すことによってカード化のモンスターを増やして戦力アップをすることができるかもしれない。


「もしだ、俺がこのゴブリンの村を守るとしたら、対価としてなにを受け渡す。」


「住居や食事や住まい。そして、私たちの忠誠を。」


「いいだろう。ここは任せてもらおう。守るためにも準備が必要だ。作戦を考えたい。次攻めてくる時の予想はできるか。」


「つい先日抗争をしたばかりなので、ここ2.3日は相手も消耗した同士の回復を優先するんではないでしょうか。」


「よし、では皆には俺がこの抗争の指揮をとること。作戦ができ次第準備を手伝うように伝えておいてくれないか。」


「はい、仰せのままに。ところで、お名前を教えていただけますでしょうか。呼ぶ際に必要と考えます。」


名前か。ここは新しい世界なんだ。昔の名前を捨てて新しい名前で過ごそうとしよう。


「俺の名前は ダイル 気軽に呼んでくれ。」

 

 では、この世界の初陣のための準備をしようとするか!





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ステータス

種族:人間

名前:ダイル

レベル:3

筋力G 防御力G 敏捷G 魔量G 魔力G 運気C スキルEX

スキル;成長 カード化

ユニークスキル:融合 ??? ???

カード化モンスター:ファングスライム

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