序章 -始まりの時-
さ、面白くなってくるぞ!
-遥か昔のこと…ある世界の国は光を司り、ある世界の国は闇を司っていた-しかし、ある日、その2つの国は凶暴な闇の王により破壊され、光の王は行方をくらませた…そして光と闇は地球という星に流星のように流れていった。
このことにより人類の住む地球は光と闇を持ち合わせ、今の人類になっていった………………
「ジリリリリ!ジリリリリ!」
時計のアラームが部屋中に鳴り響く。
「う、うぅぅぅぅ…」
澤村和人は寝返りをうちながらアラーム音を止めた。和人はベッドから起き上がった。
「ふあぁぁぁ…もうこんな時間か…早く朝飯食べないと」
澤村和人は普通の高校3年生の平凡な男子学生だ。身長は普通の男子学生の平均と同じくらいで見た目は普通の男子校生だ。中学生のときに両親と祖父母と妹を亡くしており今は2階建ての一軒家に住んでおり一人で生活している。
和人はさっそく朝飯の卵焼きを作ろうとした。
「あ、卵買ってくるの忘れた、あーどうしようかなぁ…スーパー開いてないしな〜…もうご飯だけでいいや」
和人は朝飯を済まし制服に着替えた。
「それにしても今日はいつもより快晴だなぁ…」
そう独り言を言い和人は家から出て鍵を閉め、自転車に乗り学校へ向かった。
「おはようございます」
和人は学校の教室に入り席に座った。教室の雰囲気はいつもと変わらず賑やかだ。ある女子のグループは携帯でイケメンを調べてキャーキャー言っているとこもあればある男子グループはカードゲームや携帯ゲームをしているとこもある。他に勉強を教えている人もいれば寝ている人もいる。
和人は窓側にある自分の机にへばりついて両腕を伸ばし寝ようとしたけたが、なかなか寝れなかった。
「和人くんおはよ!」
と幼馴染のしゅんが肩をポンッと叩いてきた。
「おう、しゅんか。おはよ」
しゅん、月ノ瀬しゅんは和人の幼馴染だ。
見た目は気弱そうな感じで身長は周りに比べたら少し小さいほうだ。髪は茶色に染めていて童顔だ。クラスの中では子供とからかわれることもある。だが彼は誰よりも優しく面倒見が良く、自分のことよりも他人のことを気にするタイプだ。
和人との付き合いは幼稚園に入る前からの付き合いだ。いつも二人でご飯を食べたり遊んだりしていた。小学校、中学校といつも一緒だった。そのことからホモなのではないかと勘違いされてしまうこともよくある。
「和人、なんか最近元気ないね…なんか困ってることある?」
「いいや、俺はいつもの俺だよ」
「そう…なら大丈夫かな」
「ああ、大丈夫だよ。全くしゅんは心配しすぎだっつの…人の心配より自分の心配をしたらどうだ?」
「いやぁ‥僕心配事なんてないし和人の力になりたいなって思ったんだよ」
「それは感謝しなきゃな。ありがとう」
「うん。あ、そろそろチャイムなりそうだから席につくね」
「おう」
しゅんは席についた。チャイムがなると同時にクラスのみんなは席につき先生が来るまで喋っていた。
和人は窓から見える外の景色を眺めた。そこには交通事故を起こしたのか、車が半壊されており警察と被害者と轢いた人かと思われる人が揉めている。
和人は朝のホームルームが終わると同時に席に座って読者をしているしゅんのもとに駆け寄った。
「なあ、しゅん」
「どうしたの?」
「魔物って本当にいるのかな…」
「え、和人まだ魔物がいるって疑ってるの?」
「ああ」
「魔物はいないよ。この世界は光と闇が降り注ぎ今の人類になったっていうのは全部神話の物語だよ?」
「ああ、わかっている…けど」
「けど?」
「…いや……そ、そうだよな!いるわけないよな!」
「うん、魔物なんているわけ無いじゃん」
「そうだよな…」
和人とシュンがそんな会話をしている時、世界に異変が起きようとしていた…
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