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ゴブリンの勇者 簡易設定集

お久しぶりです。

今日から連載を再開いたしますので、またよろしくお願い致します!

バルパ:かつて一体のゴブリンだったが、勇者を殺すことで己の自我を確立するに至った勇者の後継者。聖剣を用い、勇者の持ち物全てが収納された無限収納インベントリアと呼ばれる袋を所持している。

人間の強さを学びたいと思い、全身に鎧を纏い人間社会で生活を送ることで彼は魔物ではなく人間的な思考を獲得するに至った。どちらかと言えば考え方はかなり甘めであり、性善説的な視点で物事を考える癖がある。

強さを追い求めることに固執していたが、自らの師匠であるミーナやヴァンスと言った面々とふれ合い、ピリリやヴォーネ・レイといった己が救うべき弱者を助けることを志すようになる。

魔力を放出することによる擬似的な魔法、魔撃を使える。

そして魔撃を己の肉体に取り込むことにより魔法的な性質を得る纏武を使い戦闘能力を上げることができる。

魔力を高速循環させる事で感覚や思考を高速化できる技術もあり、純粋な戦闘能力でも準一級クラスにはなっている。最初から勇者が持つ最強クラスの装備を手に入れていたため、装備でゴリ押す戦法に頼る癖があった。だがヴァンスに徐々に矯正され、自らも修行を重ねることで装備に頼らない戦い方を身につけつつある。




スウィフト:魔王を封印し、世界に平和を取り戻した救世主。だが手痛い裏切りに遭い、死にかけていた所をバルパによって殺される。

バルパに聖剣や無限収納を譲渡し、ゴブリンである彼を己の正当な後継者と認めて死んでいった。

ヴァンスとは殺し合い、肩を並べた戦友である。




ミーナ:バルパがまだ人間の常識を知らぬゴブリンだった頃、初めて彼に対し好意的に接してくれた銀髪の少女。バルパに魔力のイロハを教え、魔撃を習得させたために彼からは師匠と言われている。

少し自己中心的なところがあり、自分が思うがまま他人のことを考えず行動してしまうところがある。

そのせいで後悔する経験が数度あり、最近はその独りよがりな点はかなり解消されてきている。

持っている魔力はバルパをも凌駕しており、人間としてはヴァンスに少し劣る程度の最高クラスの魔力量を誇っている。

魔力の使い方を学び、バルパの隣に立つことが今の彼女の目標である。

初めての旅の同行者であり、そして自分を自分として必要とし、認めてくれたバルパに対してはかなりの好意を抱いている。

それが純粋な好意なのか異性的な愛情なのかは、彼女自身未だ明確に理解してはいない。



ルル:バルパが襲った冒険者パーティーの回復役を担っていた金髪の少女。バルパに拉致されて彼に人間の社会や風俗、文化等を教える教師の役目を担わされた。

第一印象は最悪だったが、バルパには悪気はなく、彼がただの何も知らないだけの純粋な存在であることを意識してから、徐々に隔意が好意へと変わっていく。

彼女はバルパから解放されパーティーに戻るが、自分なしで生きていけるとは思えないバルパを放っておけず、パーティーから抜けてバルパと合流する。

聖魔法と呼ばれる回復・守護を行える貴重な魔法を使える。

だが勇者の回復薬が使え、自身も聖属性を扱えるバルパにとって戦闘面で役に立つことがあまりなく、内心歯がゆさを覚えることも多い。

バルパを自分勝手な行動で危険に陥らせたミーナに対してはかなりの悪感情を抱いていたが、仲直りをしてその戦闘能力は認めるようになった。





ヴァンス:ありとあらゆる生物を倒し続け、現状世界で最強クラスの実力を持つに至った男。思いつきとお節介からバルパと戦うことになり、自分が唯一対等と認めていた男、スウィフトの最期を知る。勇者に後継者として認められたバルパを一人前に育ててやろうと、彼の教育係をすることになった。

世界のありとあらゆる面々に顔が利き、大抵のことは力押しで解決できる。




スース:ヴァンスの嫁。彼の隣に立とうと努力をし続けており、魔法使いとしての実力は一級品。魔法・魔力面でバルパ達のサポートを行っている。




アラド:Aランクパーティー『紅』のリーダー。ヴァンスの一番弟子ではあるのだが、基本的に放任主義であるためにあまりまともに師事しているとは言い辛い。最近できた弟弟子のバルパに実力で抜かれていることに、焦りを感じ始めている。




ピリリ:魔物の領域に暮らす部族、シルル族の少女。

魔術刻印により肉体の内側を空間魔法で拡張しており、体内に数十の虫を飼い、共生を行う虫使い。

奴隷商人に売り物として運ばれていたところを、バルパに助けられる。

おいしいご飯をたくさんくれて、安心して眠る場所を提供してくれて、自分に優しくしてくれるバルパのことが大好き。

バルパ達と行動を共にすることでかなり強くなり、現在はシルル族のリーダー的立ち位置になっている。現状の目標は諸部族を取り纏め、虫使い達の居場所を作ること。




ヴォーネ:奴隷商人に運ばれていた、ドワーフの赤髪少女。

バルパが出会った際に彼女が死にかけていたのは、ドワーフは近くに命の灯火と呼ばれるアイテムがなければ生存が難しいからである。

刻印術と呼ばれる物体に魔力を付与し、性質を変化させる術を使う。

戦闘能力もそれほど高くはなく、鍛冶の経験はゼロ。

バルパにも助けて貰った恩を感じてはいるが、そこまで強い感情を抱いてはいない。

現在ドワーフの集落に辿り着いたため、家族との合流はさほど遠い話ではない。



ウィリス:奴隷商人に運ばれていた、エルフの金髪美少女。

ヴォーネと同様、エルフである彼女は世界樹と呼ばれる樹が近くになければ

誰に対してもかなりキツい言葉を使うが、それは彼女が自分に自信がないが故の自己防衛である。

だが最近バルパやヴァンスといった強くて、それでいて芯を持った人間達と関わりを持つことで、自分もこのままではいけないと強く思い始める。

自分を認めてくれるバルパのことを憎からず思っているが、それ故によりキツい態度で接してしまう。

もう少し柔らかい態度で、と思ってはいるが、未だその試みは成功していない。




レイ:羽根を生やした天使に似た外見を持つ少女。スガ族と呼ばれる部族の一員である。

羽根が生えている以外は人間に近く、戦闘能力も高くはない。だが怒らせると、とても怖い。現在は親御さんの元に戻っており、平穏無事な生活を送っている。




エルル:バルパ達が面倒を見たズルズ族の誘拐事件の際、発見した黒髪の少女。口減らしに奴隷にされた村娘であり、元は普通の女の子だった。

極端に無口だがその分ボディランゲージが激しく、バルパを見つけると抱きついたり手や服の裾を握ったりする。

魔力を霧散させるという特殊な能力を持っているが、その獲得に至るまでの記憶が消失してしまっている。

村に伝わっている昔話とあまりにも酷似したバルパに、伝説の勇者を重ねて見ている。

バルパの良心が、いずれ彼自身に災いをもたらすと確信している節があり、その時には役に立とうと心に決めている。




ダン=ジョン:星光教が勇者に変わる戦力を生み出すために始めた、人造勇者計画によって作られた人造人間。

その本質はゴーレムのような魔法生物に近く、様々な魔物を使うことで最強の人間を作るというコンセプトから生み出された。

ただキメラ的なその生成方法には無理があり、投薬をしなければまともに生きることもできない歪な命であった。

厳しく辛い実験を、自分は勇者になるために生まれてきたのだと言い聞かせ耐えてきた。

彼は勇者スウィフトの後継者であるバルパに負かされ、そして彼の持つ魔法の品でただの人間へと変わった。

聖剣は使えず、勇者にはなれない。

何をすればいいのかもわからず日々を生きていた彼は、ある日自分が救った少女達からプレゼントを貰い、そして気付く。

勇者になるよりも大切な、自分が本当に欲しかったものに。



ホルンハイト:ダンを育てた星光教の司祭。人体実験に良心の呵責を感じてはおり、結果として独断行動を許した。




魔法について

魔法とは、人間が魔物の使う魔力放出を模倣することで生み出した技術である。

魔法には魔力の循環・変質・放出という三つのステップがあり、これらのバランスで発動までの速度や威力が変わる。

多重起動と呼ばれる魔法の同時発動の技術も存在するが、それは片手で複数の物事を行うようなものであり、習得は非常に難しい。




魔力について

魔力とは人間が魔法を、魔物が魔力放出を行う際に必要になってくるエネルギーとされている。

基本的には魔力の使用や、魔力を持つ生物の殺害等によって所持魔力量は増加していく。

魔力それ自体は属性を持たないが、魔法の変質に相当する部分で火・水・風・土・木・氷・光・闇・聖のどれかの属性を持つ(正確には変質を行わない属性の無い魔法もある)。

魔力は圧縮することが可能であり、その密度が一定を超えると物質化することが可能となる。物質化した魔力を足場にする空中走行や、物質化させた魔力を後方に噴射し滑空することが可能。飛行能力の有無は、強者同士の戦闘においては死活問題になる。

魔撃の威力の大小は循環させる魔力量に比例する。

肉体に直接強化を行うことも可能であり、魔力を込めれば込めるほど肉体は強化されていく。魔力が循環する速度を魔力で上げた場合、思考速度や肉体の反応速度が上昇する。

バルパが迅雷と名付けたこの技術は、魔力に親和性の高い魔物や魔法生物にしか使えない点には注意が必要である。



鑑定アーブ:対象の情報を得る魔法。情報は多面的であり、鑑定それ自体に慣れないと求められた情報を得ることは難しい。

情報を得れる物には限度がある。



上級鑑定:鑑定では見れない物質についての鑑定を行える魔法。大抵の魔法の品はこれで鑑定が可能だが、どれだけ魔力を注いでも見れない聖剣のような物も存在する。




魔力感知ディテクト:魔力を感じ取ることができるという魔法。

応用範囲はかなり広く、魔力を持つ生命や魔力のある物体を全て知覚することができる。

バルパは生命のほぼ全てに魔力があることを理解し、実質生きているものであれば全て知覚することが可能になった。

知覚能力や簡易な鑑定能力としても使え、彼はこの魔法をかなり重宝している。

使える者はかなり少なく、バルパは勇者を殺しその技能の一部を受け継ぐという形で、この魔法(正確に言うのなら魔撃)を手に入れた。




纏武:魔力を変質させ属性を付加させ、放出する寸前でそれを再度肉体に取り込むという技術。人間がやれば負荷に耐えきれないが、魔力に対する親和性が高いバルパにはこの技術を使いこなすことができる。

雷属性の纏武神鳴、火属性の灼火業炎、風属性の疾風などが存在する。

体内に循環させる魔力を高速化される迅雷と組み合わせたり、身体の一部分にだけ纏う空紅のような使い方も可能。

現状は魔撃を同時に取り込むことも可能であり、色々と応用が利く。バルパにとって最早この技術は生命線になっている。




装備

聖剣:勇者が教会から寄贈された、人間の錦の御旗となる者に与えられる剣。教会の指示で殺されそうになった勇者は、この剣をバルパへと継承した。

現状、バルパは問題なく使用ができており、ヴァンスもそれを見て疑問を持ってはいないようである。

この剣はあらゆるものを増幅させる効果を持っている。

魔力を増幅させ、生命力を増幅させ、持ち主のあらゆる力に対してプラスの力を働かせる。

もちろん剣としても一級であり、ヴァンスの肉体すらも裂けるその切れ味は幾度もバルパの命を救ってきた。

聖句と呼ばれるトリガーワードを用いることで、真の力を解放するようにできている。




緑砲女王ブルトップ;最初は風魔法をため込み、任意のタイミングで反射できる盾だったが、ドラゴンとの戦いで酷使されることで変質し、自動反射能力を持つに至った楯。

激しい戦闘の結果まともに機能しなくなってしまったが、戦いの中でまた新しく生まれ変わった。




魔剣:聖剣と対を為す剣である。歴代の魔王がこれを保持してきたが、魔王を封印したスウィフトの活躍により現在は人間側の手に渡っている。

その能力は聖剣と対を為す減少。空気抵抗を減少させ、重量を減少させ、機動力を上げることが可能。



魔法の品:魔力を持つ物品の総称である。付加効果の有無にかかわらず、魔力さえあればそれは魔法の品として認められる。

魔力の籠もった武具を魔法の武具・武器と呼ぶこともあり、呼び方は地域や人によって変わる。

また、呪いの武具と呼ばれる、持ち主にデメリットをもたらす武器も存在が確認されている。



無限収納インベントリア:いくらでも物を収納することの出来る魔法の品。元の持ち主から認められない限り、新たな所有者になることはできない。




収納箱:実際以上の容積を持つ魔法の品。あらゆることに応用が利くため、ある程度裕福な物であれば基本的にこれを持っている。

基本的には生物を入れることができないが、バルパが以前拾った馬車型収納箱のような例外も存在している。





潮騒:翻訳を可能にする魔法の品の首輪。




馬車型収納箱:無限収納ですら不可能である、生き物を入れることのできる収納箱。恐らくは星光教が開発したと思われる。



ユニークモンスター:魔物の中で強力な個体に対してつけられる一種の区別のようなもの。

その正確な定義をするのは難しく、勇者やヴァンスですら見解はそれぞれ違う。

ただ鍛冶師フィルスクの言葉によると、地に足をつけて生きている魔物こそがユニークモンスターなのだという。

バルパは恐らく自分が生まれもってのユニークモンスターであると思っているが、その真偽の方は定かではない。




地理

ザガ王国:バルパが生まれた翡翠の迷宮が存在する国。ゼルキア王国に半ば併合されており、正確にはゼルキア王国の版図に入っている。



リンプフェルト:バルパ達が拠点にしている場所。すぐ東には海よりも深いノヴァーシュと呼ばれる魔物達の領域が点在している。



モランベルト:バルパ達が天使族の情報を探すためにやってきた、魔物の領域にある街。



海よりも深い溝:魔王がいなくなり団結力を欠いているため、現在は各国の兵士達が大挙してやってきている。

人間達は魔物の領域全てをこう呼称しているが、正確には人間界と魔物界を隔てる境界のことをこの名で呼ぶのが正しい。



ディグルの街:モランベルトを東に行ったところにある街。北部にはドワーフの集落が散在している。


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