表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
界境の博物誌  作者: キミタン
5/5

泉ちゃん

心なかで、「なぜ?」「なに?」を、思うと回答が頭に浮かぶ。

それが『知識の泉』の力らしい。

時々、

「その情報の開示は制限されてます」

と、頭に浮かぶ。

ただ難しいのは。。。

(界って?)

と、思った瞬間に


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

認識を許されている96の世界。

初期は、同じ要素であったが、それぞれに成長する中で、かけなれた価値観や世界観。。。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


と、頭にうかぶ。

ただ、その途中に

(96?認識を許されている?)

と、思うと、重なるように。。。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

「ヌル」の守護下の32の界および「ヌル」の認識下の64の界の合わせて、96の界である。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


と、かぶされる。

『知識の泉』?

使いにくい、こちらが理解することはお構いなしに、大量の情報が流れてくる。

(うざ!)

(使いにくい!)

と、思った瞬間。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

『知識の泉』の開示モードが、初期値の「リアルモード」になっているため。

プロパティ設定の変更を推奨します。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


と、頭に浮かんだ。

(開示モード?ってなに?)

と、思うと。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

モードのプロパティには、「リアルモード」「条件付きモード」あります。

「リアルモード」は、スキル保持者が疑問を感じた瞬間に情報が開示されます。

「条件付きモード」は、特定の言動などの条件が満たされた場合に情報が開示されます。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


(。。。「条件付きモード」に変更して!)


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

条件を設定してください。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


(何か、プログラミングみたい。

条件。。。言動。。。

「教えて」とか念じたときとかかぁ。。。)


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

条件を設定しますか?

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


(おい!考え中!もう、融通聞かないなこの「泉」!)

と、思ったときに、仕事場の若手のプログラマーを思い出した。

名前は泉秀雄(いずみひでお)

顔は童顔系の可愛い顔で、背も高く、まだ20歳台だったと思うが、とにかく融通がきかない、というか言われたことを言われたままに動く。

プログラミングもまだまだ分かっていないとき、手書きでコーディングの手法を説明したことがあった。

その時に、スペースを「△」で表現したら。。。

そのまま「△」がいっぱい書かれたソースが上がってきて、腰が砕けそうになった。

そして、バカすぎて可愛いと思ったのだった。

童顔なところあり、それ以降は心のなかで『泉ちゃん』とよんでいる。


(条件は、「泉ちゃん、教えて」念じた時にします!)


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

。。。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


(えっ???)

『知識の泉』からの応答がない。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

開示モードの設定を変更しました。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


と応答があったが、なんとなく 気のせいかも知れないが不機嫌な感じをうけた。

もしかして、『知識の泉』とは人格的なものがある?

(泉ちゃん、教えて!)

早速、念じてみる。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

。。。

スキル保持者によって、『知識の泉』は成長します。

過去の『知識の泉』保持者は、『知識の泉』を情報開示する存在として分類し、『賢者』『智者』『聖哲』等の呼称で呼んだようです。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


(あぁ。。。)

人格的なものもあって、「泉ちゃん」と呼ばれるのが気にくわないわけね。

(教えてくれて、ありがと!泉ちゃん)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ