契約する?
「なんか、グタグタした感情だね。」
ヌルと名乗った狼が言う。
(心が読まれた?)
「面白いね。
個体が持つ小さな無駄なそして何も産み出さない悩み。その不毛な思いが行きつく先は。。。興味あるね。」
銀狼は楽しそうだ。
フサフサの尻尾が振られている。
「三宅倫子。
言いにくいね。リンコ!君にお願いと言うか依頼することは単純だよ。
俺が管理する32個の界に行き、そのぞれの界の特質をまとめて欲しいんだ。
できたら、数値化し、順位付けしてほしい。
そういうのん、得意でしょ?」
銀狼は青い瞳をキラキラさせ、しっぽを、振りながら。。。
「リンコ、本来はこの依頼を断ることは出来ない。
強制的な物だけど。。。
そうだ!報酬を提示しよう!」
銀狼は、ひとり何度も頷く。
「リンコが依頼を受け、達成した時の報酬。
普通は、各界で得た技術や力と物理的な物を元いた世界に戻るときに継承できることが報酬になるんだけと、リンコにはもうひとつ!
どの時間に帰るかを選ばせてあげるね!
もちろん記憶も継承させるし!」
(???)
「どう?人生のやり直しができるよ?
僕の依頼を受ける?
そう『博物誌の作成』の依頼を。」
(何を言ってんの!)
ここがどこなのか、ヌルと名のったこの銀狼は何なのか、32個の界?
「まず、質問いいですか?」
銀狼の仕草や表情のせいか、それとも諦めからか、銀狼に対する恐怖は収まってきた。震えも止まった。
「ここはどこで。。。」
ですか?と、質問しょうとした時、頭の中に質問の答えが浮かんだ。
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界境の大守護者「ヌル」の居城。
他の大守護者や守護者と違い、空間に手が入っていない。
居城の為に与えらた空間は、その時のままとなっている。
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(えっ???なにこれ?急に!!)
また、答えがうかんだ。
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スキル『知識の泉』と『知識の共有』
大守護者「ヌル」および「ヌル」に連ならぬ中守護者・小守護者と知識が共有される。
ただし一部に制限はかけられている。
『知識の泉』の力によって、必要や知識が必要なときに閲覧できる。
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スキル?
ゲームみたい。
「説明とか面倒だから、しばらく自問自答してね。
それから、どうするか答えてくれるかなぁ。」
って放置???