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「ここはどこ?」
「じゃぁ、役に立つチートをくd……」
ゾクッ……!!!
な、なんだ?今、背中にすごい悪寒がしたぞ。しかも、地面がめっちゃ揺れてる!
何が起きてるんだ?
「まずい! 今すぐこっちに来い!」
神様がそう言った瞬間、地面が消えた。
いや、違う。地面がさけたっぽい。
そして、そのままその裂け目に僕は落ちていった。
暗い。何も見えない。
それが最初の感想だった。今、自分が落ちているのか、そもそも動いてさえいないのかもわからない。
でも、自分の存在がどんどん消えていっているのは分かる。
嫌だ。せっかく夢にまで見た転生ができたというのに。
嫌だ。こんなところで終われない。
まだ生きたい。こんな中途半端に終わりたくない!
僕は、まだ生きたい!
その時、真っ白な光が僕を包み込んだ。
「ここは?」
そこは、あの神様がいた部屋と、同じような部屋だった。
ただ、その部屋には、神様の代わりに、分厚い本が浮いていた。
だいぶ怪しかったが、恐る恐る近ずいてみると、いきなり本が光った。
そして、だんだんと、人の形をかたどっていった。