第14話 最強の妖怪フーライとの最後の戦い(1)
柿五郎の目の前には、今まで以上にさらに強大になった最強の妖怪であるフーライが待ち構えています。フーライは、石壁に手足を鎖にかけられている柿五郎のお母さんをにらみつけています。
「ぼくのかあちゃをここから放せ! 早くここから放せ!」
「ぐふふふふ! そんなことなどできないぞ。それよりも、まずはおめえをこの場で死ぬまでたっぷりと痛めつけてやるとするか」
柿五郎は、自分のお母さんを放すよう何度も大声で叫びました。しかし、フーライはそんな柿五郎の叫びに耳を貸そうとしません。そして、フーライは柿五郎にいきなり襲いかかりました。
「うりゃあっ! うりゃうりゃああっ!」
「うわっ、いてててててっ……」
柿五郎はフーライに不意を突かれると、抵抗する間もなく何度も強い拳を食らいました。その場で倒れ込んだ柿五郎ですが、もう妖怪は恐くないと自分に言い聞かせるとすぐに立ち上がりました。
「今度は、こっちから行くぞ! とりゃああっ! とりゃああっ!」
「こんな蹴り方じゃあ、おれにとっては痛くもかゆくもないなあ。ぐふふふふ!」
柿五郎は、フーライの腹部に強烈な蹴りを放ちました。しかし、どんなに飛び蹴りしても、フーライは全くビクともしません。強大となったフーライにとっては、柿五郎の攻撃など屁でもありません。
「とりゃああっ! とりゃああっ!」
「ぐふふふふ! おめえの攻撃など全然効かないぜ! うりゃああっ!」
柿五郎から何度も飛び蹴りを食らっても、フーライはまるで鋼の鎧で守られているかのように、どんな攻撃を受けても全然平気です。
そして、フーライは左腕で柿五郎を叩きつけると、柿五郎はそのまま地面に倒れ込みました。フーライは、すぐさまに倒れ込んだ柿五郎の胴体を両手で持つと、柿五郎の全身を逆さまにした状態で持ち上げました。
そのとき、柿五郎は全身が逆さまになっていることもあり、腹掛けが下にめくれてしまいました。
「わわわっ! おちんちんが見えちゃった」
「おめえがいつも大失敗している証拠が丸見えになっているなあ。いつもおねしょやおもらしの大失敗をして本当に恥ずかしくないのかなあ。ぐふふふふ!」
柿五郎は、おちんちんが丸見えになっていることに気づいて思わず赤面しています。すると、フーライは柿五郎のおちんちんを見ながら、お母さんの前で柿五郎の大失敗の数々を不気味な笑い声で言い続けています。




