表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/108

第2話 かあちゃを探しに魔の山へ(2)

 「さてと、今日も洗濯物を物干しに干すとするかな」


 お母さんは、たらいで洗濯した自分の着物や柿五郎の腹掛けを物干しに干しているところです。着物を干しているすぐ横には、柿五郎が大失敗しちゃったおねしょ布団が干されています。


 「かあちゃ、今日もお化けが恐くて便所に行けなかったから、こんなに大失敗しちゃったよ」

 「ふふふ、柿五郎くんは相変わらずお化けや幽霊が恐いんだね。でも、柿五郎くんはまだ小さい子供だし、おねしょするのはまだ当たり前のことだから大丈夫だよ」


 柿五郎は、お化けが恐くて真夜中の便所から家へ戻ってしまい、そのままお布団におねしょの大失敗を今日もしてしまいました。それでも、お母さんは柿五郎の頭をなでなでしながら、子供がおねしょするのは当たり前のこととやさしい言葉で語りかけました。


 洗濯ものを干したお母さんは、家から離れた山の中へ山菜採りに出かけることにしました。


 「柿五郎くん、これから山菜採りに行ってくるからね。夕方になる前に帰ってくるから、それまで留守番をよろしくね」

 「かあちゃ、ちゃんと留守番をするからね」

 「帰ったら、晩ご飯で採れたての山菜を柿五郎くんにも食べさせてあげるからね」


 お母さんは、時おり山菜を採るために山の中へ入ることがあります。その間は、柿五郎が1人で留守番することになります。


 でも、柿五郎は1人ぼっちになっても寂しくありません。留守番するときであっても、お母さんは夕方になる前には必ず帰ってくるからです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ