第12話 魔の山の頂上に待ち受ける最強の妖怪(6)
「フォフォフォフォ……。何度もおねしょやおもらしの大失敗を繰り返すから、しつけがなっていないと言うんじゃ! バシバシンッ! バチンバチン! バシバシンッ! バチンバチンバチン!」
「うぐぐぐぐ……。ギュルルゴロゴロゴロッ、ギュルルギュルルゴロゴロッ……」
白髪の老婆は、柿五郎のお尻が腫れ上がっているのを見つつも、冷酷な顔つきでお尻を引っ叩き続けています。柿五郎は、あまりにも凄まじい痛みに声が出なくなってきました。
そのとき、柿五郎のお尻が急にムズムズするようになりました。それは、柿五郎にとって反撃に転じる数少ないチャンスです。
「なんだ、これぐらいのことでもう声が出なくなったのか。それでも、おめえへの罰はまだまだ終わっていないからな! バシバシンッ! バシバシンッ! バチンバチンバチン……」
「ブッ! ブブブウウウウウっ! ブブブウウウウウウっ!」
「うわっ! あたしの顔に大きな屁を3回も続けてこきやがって……」
柿五郎は、尻叩きの罰を続けていた白髪の老婆にでっかいおならを3連発も食らわせました。これには、白髪の老婆も思わず左手で鼻をつまむほどのくさいにおいが漂っています。
白髪の老婆がひるんだ一瞬の隙に、柿五郎はようやく尻叩きの罰から逃れることができました。そして、柿五郎は白髪の老婆と対峙することになりました。
「いてててて……。よくも、ぼくのお尻をこんなに叩いてくれたな! え~いっ!」
「何をするんだ! いきなりあたしの体を持ち上げやがって……」
柿五郎は、今まで尻叩きを受けてきた仕返しと言わんばかりに、目の前にいる白髪の老婆を両手で持ち上げました。柿五郎は若い女の人のヤマンバから新しい力を得たので、自分よりも体重がある白髪の老婆を軽々と持ち上げています。
そのとき、柿五郎は急に苦しそうな表情に変わりました。その表情は、必死にガマンしようと顔に大量の汗がにじみ出るほどの苦しさです。
「ううっ……。ガ、ガマンできない……。もう、おしっこもうんちもガマンできない……」
柿五郎は、今朝もおイモとスイカをたくさん食べた上に、若い女の人のヤマンバのおっぱいをいっぱい飲みました。あまりの食べっぷりと飲みっぷりということもあり、柿五郎はおしっことうんちのガマンができなくなってきました。




