第12話 魔の山の頂上に待ち受ける最強の妖怪(5)
白髪の老婆にいきなり襲われた柿五郎ですが、地面に尻餅をついたこともあり、辛うじてかわすことができました。しかし、それもつかの間のことです。
「放してよ! 放してよ!」
「毎日のようにおねしょやおもらしの大失敗を繰り返す子には、今からこの手でたっぷりと罰を加えないといけないなあ。フォフォフォフォ……」
白髪の老婆は柿五郎の胸ぐらをつかむと、巨大な岩石があるところまで無理やり連れて行きました。柿五郎も手足をバタバタさせながら抵抗を試みましたが、白髪の老婆はそれに耳を傾けようとはしません。
そして、白髪の老婆は柿五郎が動かないように、左手で巨大な岩石の真正面から強く押しつけました。
「うぐぐぐぐっ……。何をするんだ……」
「こんなにかわいいお尻が赤く腫れあがるのが楽しみだなあ。フォフォフォフォ……」
「バシンッ! バチンッ! バシバシンッ! バチンバチンッ! バシバシンッ!」
柿五郎は腹掛け1枚だけつけているので、お尻が丸見えであることがすぐに分かります。白髪の老婆は、柿五郎のお尻に右手で強く叩き始めました。
「いてっ、いてててっ! 痛いよう! 痛いよう!」
「おめえが泣こうがわめこうが、あたしには全然関係ないわ! バシバシンッ! バチンバチンッ! バシバシンッ!」
「痛いよう! 痛いよう! 本当に痛いよう!」
柿五郎は、白髪の老婆による尻叩きの罰に大声で泣き叫んでいます。それでも、白髪の老婆は手を緩めることはありません。
「バシバシンッ! バチンバチンッ! バシバシンッ! バシバシンッ! バチンバチンッ!」
「本当に痛いよう! 痛い、痛い、痛いよう!」
この様子をフーライは少し離れたところから、尻叩きの罰を受けて泣き叫ぶ柿五郎を不気味な笑みを浮かべながら見ています。
「ぐふふふふ! どんなに泣き叫んでも、おめえにはここで死ぬまでずっと尻叩きの罰が続くのさ」
あまりにも痛々しい柿五郎の様子に、若い女の人が白髪の老婆に訴えかけるように叫びました。
「もうやめて! これ以上やったら柿五郎くんが大変なことになるのよ!」
「何だと? あたしはこの子がどうなろうが関係ないわ! ちゃんとしつけがなっていない子は、こうやって罰を加えないと分からないからな」
若い女の人が白髪の老婆に訴えかけたのは、愛情を持って接した柿五郎に対する強い思いがあるからです。それでも、白髪の老婆は柿五郎に対する尻叩きの罰をやめようとしません。
「バシバシバシンッ! バチンバチンッ! バシバシンッ! バチンバチンッ! バシバシンッ!」
「いててっ、いてててっ! 痛い、痛い、本当に痛いよう!」
柿五郎は、白髪の老婆による尻叩きの罰を何十回も受けるにつれて、かわいいお尻が痛々しく腫れ上がっています。




