第11話 お泊りする家の主はヤマンバ(10)
そのとき、ヤマンバは柿五郎に朝ご飯を食べさせていないことに気づきました。
「そういえば、柿五郎くんはまだ朝ご飯を食べていないね」
「ググウウウッ、グウウウウ~ッ……。あっ、まだ朝ご飯食べていなかったんだ。えへへ」
柿五郎もヤマンバが言ったことに気づいたのか、お腹の音が鳴ったので顔を赤らめながら照れています。これを見たヤマンバは家の中へ戻ると、柿五郎のために朝ご飯を用意することにしました。
「柿五郎くん、朝ご飯ができたから早く家へ入って」
「今日の朝ご飯は何かなあ?」
ヤマンバは、朝ご飯を板の間へ持ってくるとすぐに柿五郎を呼びました。これを聞いた柿五郎は、朝ご飯を早く食べようと急いで家の中へ入りました。
「うわ~い! ぼくの大好きなおイモとスイカだ! ヤマンバ、どうもありがとう!」
「柿五郎くん、お腹いっぱい食べてね」
柿五郎は、ヤマンバが用意してくれた朝ご飯を早速食べ始めました。大好きなおイモとスイカを手に取ると、柿五郎は旺盛な食欲を見せています。ヤマンバは、朝ご飯を食べ続けている柿五郎を見ながら目を細めています。
「ヤマンバ、おイモもスイカも残さないで全部食べたよ!」
「柿五郎くん、朝ご飯の後にもう1つ残っているけど何かな?」
「忘れていないよ! おっぱい! おっぱい!」
柿五郎は、出された朝ご飯を残さないで食べることができました。そして、いつものように朝のおっぱいを飲むために、すぐにヤマンバのそばへやってきました。
ヤマンバは着物からおっぱいを出すと、柿五郎がすぐにおっぱいを飲み始めました。
「チュパチュパチュパ、チュパチュパチュパチュパ!」
「柿五郎くんが私のおっぱいをたくさん飲んでくれるおかげで、大きな石を片手で持ったり、握り拳で砕いたりといった凄まじい力を出せるようになったのよ」
ヤマンバはおっぱいを飲み続ける柿五郎を見ながら、柿五郎が凄まじい力を出すことができたのは自分のおっぱいをたくさん飲んでくれるおかげとやさしい声で言いました。その間も、柿五郎はヤマンバのおっぱいをおいしそうに飲み続けています。
「ぼくがあれだけ力が出せるようになったのは、ヤマンバのおっぱいのおかげなんだね。ぼくに力を与えてくれて本当にありがとう!」
柿五郎はヤマンバのおっぱいを飲み終えると、お腹がいっぱいになって満足しています。そして、ヤマンバのおっぱいのおかげで凄まじい力を持つことができたので、柿五郎はヤマンバに感謝の気持ちでいっぱいです。




