第11話 お泊りする家の主はヤマンバ(6)
「フォフォフォフォ……。そういうことか」
「あわわわっ……。顔を近づけないで……」
ヤマンバは柿五郎の言い訳を聞き終えると、不気味な笑みを浮かべながら大きな口を開けました。ヤマンバの大きな口には、鋭い歯がむき出しになっています。
「おめえみたいな赤ちゃんっぽい子供は、あたしにとって最高のごちそうだわ。フォフォフォフォ……」
「やめて、やめて! 頼むからやめて!」
ヤマンバは柿五郎の赤ちゃんっぽいところを知ると、自らの鋭い歯で柿五郎の頭から食いちぎろうとします。柿五郎は、ヤマンバのむき出しになっている鋭い歯を見て、腰を抜かしたまま手足を使いながら後ずさりしています。
しかし、ヤマンバは便所から出た柿五郎の動きを見逃しません。そして、柿五郎に再び近づくとヤマンバの大きな口が開きました。
「そんなにあたしのことが恐いのか。それなら、もっと恐がらせてやるわ。フォフォフォ……」
「わわわっ! こっちにこないで! こないで!」
ヤマンバは、大きな口の鋭い歯を柿五郎に見せつけています。それは、ヤマンバが今にも柿五郎を鋭い歯で食いちぎろうと見計らっているように見えます。
これには、柿五郎もヤマンバに対して必死に抵抗しています。ヤマンバの顔が近づくたびに、柿五郎は両足を大きくバタバタさせています。
そのとき、柿五郎のおしっこガマンがついにできなくなりました。そして、ヤマンバが再び柿五郎に襲いかかろうとしたときのことです。
「ジョパジョパジョパ、ジョパパジョジョジョジョ~ッ、ジョパパジョジョジョジョ~ッ」
「うわわあっ、あたしの顔におしっこをぶっかけやがって……」
柿五郎は、ガマンしていたおしっこをヤマンバの顔面に命中させています。晩ご飯にスイカをいっぱい食べたり、おっぱいをたくさん飲んだりしたこともあり、柿五郎のおしっこ噴水はものすごい勢いで次々と命中し続けています。
「わわわっ、おしっこをぶっかけるのをやめろ! これ以上おしっこを……」
ヤマンバは、柿五郎のおしっこ噴水の勢いについに負けたのか、そのまま柿五郎の前から姿を消しました。一方、柿五郎はおしっこが一気に出てすっきりした表情を見せるとともに、あまりにも恐ろしいヤマンバが姿を消してホッとしています。




