第11話 お泊りする家の主はヤマンバ(3)
「柿五郎くんの顔は本当にかわいいね。だって、おっぱいをおいしそうに飲んでいるときの顔つきが本当にかわいいんだもの」
「チュパチュパチュパ! チュパチュパチュパチュパ! チュパチュパチュパチュパ!」
女の人は、かわいい柿五郎の顔つきを見ながら微笑んでいます。その間も、柿五郎は女の人のおっぱいをおいしそうにたくさん飲み続けています。
そして、おっぱいを飲み終えた柿五郎は、晩ご飯で大好きなものを食べたり飲んだりしたので満足している様子です。
「ふふふ、お腹がいっぱいになったのかな?」
「うん! おイモもスイカもとってもおいしかったし、おっぱいもたくさん飲んだよ!」
柿五郎は、晩ご飯で大好きなものを残さずにいっぱい食べたことを自慢げに言いました。女の人も、お腹いっぱい食べた柿五郎を見ながら目を細めています。
すると、女の人が柿五郎に何か話しかけようとしています。
「柿五郎くん、柿五郎くん」
「どうしたの?」
柿五郎は、女の人が何を言うのか気になったので耳を傾けています。すると、女の人は柿五郎にとって背筋が凍りそうなある言葉を口にしました。
「私の名前は……。ヤマンバと言うの……」
「えっ、まさかぼくの前にいるのはヤマンバ? うわっ、うわわわっ!」
ヤマンバは、自分の名前を言うのをためらいながらも何とか言うことができました。柿五郎はこれを聞いた途端、あまりの恐ろしさに思わず尻餅をついてしまいました。
これを見たヤマンバは、自分の中絵を言っただけで恐がっている柿五郎にやさしい言葉をかけました。
「柿五郎くん、どうして恐がっているの?」
「だって、魔の山にヤマンバというお化けがいるとかあちゃから聞いたことがあるんだもん…」
「ふふふ、柿五郎くんはお化けが本当に恐いんだね」
柿五郎は、お母さんから魔の山に潜む妖怪の中にヤマンバがいることを聞いたことがあります。ただでさえ、妖怪や幽霊を極度に恐がっているだけに、柿五郎はヤマンバと言う言葉を聞いただけで恐がってしまいます。
「ぼくは、お化けや幽霊が恐くて便所へ行ってもすぐに逃げ出してしまうの……。そして、いつもおねしょやおもらしの大失敗をしてしまうんだ」
「そんなことを心配しなくてもいいのよ。ここは、だれもこないところだから、お布団におねしょを大失敗しても大丈夫だよ」
柿五郎はモジモジしながら、便所へ行っても妖怪が恐いのですぐ逃げ出すことや、毎日のようにおねしょとおもらしの大失敗をしてしまうことを照れながら言いました。すると、ヤマンバはお布団に大失敗しちゃっても大丈夫と柿五郎はやさしく励ましました。




