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第1話 お布団に大失敗しちゃった(5)

 柿五郎はもう5歳になったというのに、まだ赤ちゃんっぽい癖がまだ治っていません。


 お母さんのおっぱいは欠かさずに飲んでいるし、着物を着るのが大嫌いで夏も冬も裸の上に腹掛け1枚だけです。そして、幽霊や妖怪が恐くて便所でおしっこをすることができないのは真夜中だけではありません。



 「よいしょ、よいしょ」

 「柿五郎くん、近くの小川まで1人で水汲みに行ってきたんだね」

 「ぼくは、いつも畑仕事をするかあちゃのことが大好きだよ。だから、ぼくもちゃんと手伝いをしてかあちゃを助けるよ」


 柿五郎は、川の水を汲んだ桶をこぼさないように家まで運んできました。お母さんも、そんな柿五郎のがんばっている姿に目を細めています。


 柿五郎のお父さんは、柿五郎が生まれてからすぐに亡くなってしまいました。それからは、お母さんが畑仕事を一生懸命に行って柿五郎を1人で育てています。そんな姿を見ているからこそ、柿五郎は畑仕事の手伝いや、水汲みや薪拾いなどをしたりしてお母さんを助けています。


 そのとき、柿五郎は急にお尻を押さえ始めました。


 「柿五郎くん、どうしたの?」

 「かあちゃ、うんちとおしっこが……」


 柿五郎は、うんちとおしっこがしたくなったので、家の離れにある便所まで走っていきました。お母さんは、便所へ行った柿五郎の様子がちょっと心配そうです。


 「柿五郎くん、便所へ行ったけど本当に大丈夫なのかな?」


 お母さんは、幽霊や妖怪が恐いのに便所へ行った柿五郎のことがどうしても気になってしまいます。

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