第6話 大きな池から現れた恐怖の大グモ(2)
「トウセン坊をやっつけたときの度胸はどこへ行ったのかな、ぐふふふふ!」
「あ、あれはたまたま……」
池の中から現れた大グモは、柿五郎が尻餅をついて腰抜けになっているのを見ながら、不気味な笑い声を上げています。一方、柿五郎は大グモのあまりにも大きな姿に腰が抜けたままで動けそうにありません。
柿五郎のぶざまな姿を見て、大グモはすぐさまに自分のお尻を柿五郎に向けました。そして、大グモは自分のお尻から強力な糸を吹き出すように出すと、柿五郎の左足にそのまま巻きつけました。
「うわっ、うわわっ! いったい何をするつもり……」
「ほれほれ、おれさまはおめえに手加減なんか一切しないぜ」
柿五郎は、糸を巻きつかれた左足を水中に引きずられながらも、大グモへ必死に抵抗しています。しかし、大グモはお尻から糸を出し続けながら、柿五郎の右足や両手に次々と巻きつけました。
こうして、柿五郎は大グモの強力な糸によって手足を巻きつかれると、大グモの目の前で逆さ吊りの状態になってしまいました。
「うわああっ、うわああっ! でっかい大グモ、本当に、本当に恐いよ……」
「ぐふふふふ! おれさまの姿が恐くて大声で泣き叫ぶとは、本当に情けねえ子供だなあ」
柿五郎は、目の前の大グモの恐ろしい顔つきを見ると大声で泣きながら叫びました。これを見た大グモは、柿五郎の泣き叫ぶ様子に不気味な笑みを浮かべています。
そして、逆さ吊りになっている柿五郎は、自分の腹掛けが大グモの前で下にめくれてしまいました。柿五郎は、おちんちんが丸見えになって思わず顔を赤らめました。
「わわっ! おちんちんが見えちゃった」
「ぐふふふふ! おめえは今日の朝にお布団へのおねしょを2回続けて大失敗したそうだな」
「お布団に大失敗することぐらい、子供なら当たり前のことだい!」
大グモは柿五郎のおちんちんを見ると、いきなり今朝のおねしょ大失敗のことを言い出しました。しかし、柿五郎は子供がおねしょすることぐらい当たり前と言い返しました。
「おれさまは、他の妖怪からお前のことを知っているぞ。今日もおねしょの大失敗のみならず、トウセン坊をやっつけたときにもうんちの大失敗をしているし」
「だって、だって……。ガマンできなくて、トウセン坊の顔に尻餅をついたときに出てしまったもん」
大グモは、柿五郎が今日やってしまった大失敗の数々を指摘し続けました。柿五郎は大グモが指摘したことに対して、うんちのガマンができなくて大失敗したことへの言い訳をしました。




