第1話 お布団に大失敗しちゃった(2)
「ぐふふふふ、もうガマンできなくなってきたんじゃないかな?」
「まだガマンできるもん……」
幽霊の不気味な笑い声が暗闇の便所の中に響き渡るたびに、柿五郎はその恐怖におびえ続けています。柿五郎にとって、便所から逃げて家へ戻るのか、あるいは便所でおしっこをするのか、選択肢は2つのうち1つしかありません。
そして、幽霊は嫌がって泣き叫ぶ柿五郎を自分の目の前まで持ち上げました。幽霊が柿五郎を持ち上げると、柿五郎の腹掛けからおちんちんが見えています。
「恐いよ、恐いよ……。早く放して、放して!」
「そんなことを言えば言うほど、わしは柿五郎をたっぷりとかわいがって……」
柿五郎は、幽霊に早く放してほしいと叫びながら手足をバタバタさせ続けていました。そして、ついに柿五郎のおしっこがついにガマンできなくなりました。
「ジョパジョパジョパ、ジョジョジョジョジョ~ッ……」
「うわっ、わしの顔におしっこをしやがって……。やめろ! やめろ!」
柿五郎は、幽霊の顔面におしっこを思い切り命中させました。柿五郎のおしっこは、今までガマンしていたのが一気に出し切るように次々と幽霊の顔面にかけ続けています。幽霊は、いきなり柿五郎からおしっこを命中されてしまったので相当たじろいでいる様子です。
おしっこがいっぱい出た柿五郎は、今までの苦しい表情がウソのようにすっきりした気持ちになっていきました。