第3話 柿五郎くんが大ピンチ!? カラマン坊との対決(4)
「こりゃあ大笑いだぜ! お前がいつもおねしょやおもらしで大失敗してしまうおちんちんを、この場でわしが眺めることができるとはなあ! げはははは!」
カラマン坊は、腹掛けがめくれて丸見えの柿五郎のおちんちんを見て大笑いしています。柿五郎の大失敗のシンボルといえるおちんちんをこの目で見ることができるので、カラマン坊は笑いが止まりません。
しかし、柿五郎はカラマン坊に笑われているばかりではありません。つる状の太い根っこに手足が縛られている状態であっても、柿五郎はひそかに反撃の機会をうかがってきました。
「ぼくはどんなにおねしょやおもらしで大失敗をしても、いつも元気なところを見せてやるぞ! え~いっ、え~いっ、え~いっと!」
「いててっ、いてててっ、何をしやがる……」
目の前の妖怪が恐くても、柿五郎は勇気を出して立ち向かっていくことにしました。
柿五郎は逆さ吊りの体勢から立て直そうと、大木の幹にあるカラマン坊の顔面を何回も蹴り続けました。そうして反転させることで、柿五郎は起き上がることができました。
「よくも、わしの顔を強く蹴りやがって……」
カラマン坊は、自分の顔に蹴りを食らわせた柿五郎に対する怒りを口にしました。しかし、柿五郎はすぐさまに自分の口からとっておきの攻撃でカラマン坊に命中させようと狙いを定めました。
「これでも食らえ、ぷぷぷぷぷぷぷぷぷっ!」
「うわっ、うわっ! 何なんだこれは!」
「どうだ、スイカの種飛ばしの威力は!」
柿五郎は、カラマン坊の顔面にスイカの種を次々と命中させました。柿五郎は、先ほどスイカを半玉以上も食べましたので、スイカの種も半端な量ではありません。
「やめろ! やめろ!」
「スイカの種はまだまだあるぞ! え~いっ、ぷぷぷぷぷぷぷぷっ!」
柿五郎は、100粒以上のスイカの種を口から飛ばし続けながら、カラマン坊の顔面にこれでもかと言わんばかりに命中させ続けました。
「やったぞ! 妖怪を見るのは恐いけど、勇気を出してやっつけることができたぞ!」
柿五郎は、カラマン坊への連続攻撃でやっつけたのでとてもうれしそうです。しかし、カラマン坊はそんな柿五郎に対して、不気味な笑い声でこう言い放ちました。
「これくらいの攻撃ごときに参っているわけにはいかないぜ、げはははは!」




